アンベール城に続いて、同じくジャイプル郊外のジャイガール要塞を訪れる。
ジャイプルを見守る天空の城、ジャイガール要塞
ジャイプル郊外からジャイガール要塞を望む。
1036年に建築されたジャイガール要塞は、観光客向けの綺麗なアンベール城より600年も古く、ただひっそりと下界を見下ろして佇んでいる。しかしそこからの景観はすばらしいと言う。筆者は「天空の城」という言葉を思い浮かべた。
ジャイガール要塞へやって来た。こちらは先ほどまでのアンベール城に比べ、建造が600年以上古いためか、あるいは観光客がほとんどいないためか、とても寂れた様子。建造当時の約1000年前から今日まで何も変わっていないのだろう。
事実、歴史上落城したことはないらしく、大規模な修復も行われていないらしい。1000年前へタイプスリップしたような奇妙な感覚であった。
陽の当たる台で眠るおっさん。かつての城塞としては使われなくなった廃墟を、今でも黙々と守る人。確か天空の城ラピュタにも、巨大な人の良さそうな城守りロボットがいた。
もっとも、このおっさんはただ昼寝に来ていただけなのかも知れない。
かつてのマハー・ラージャ(大王)の居城であったジャイガール要塞も、今や穏やかな動物たちの棲み処に。
かつて見張りの城兵が哨戒していたであろう城壁の上。今や監視すべきものも何も無く、平和の象徴が一羽佇むだけだ。
静かに眠る大砲。
砲身8m、射程20kmの性能を持ちながら、一度も使われたことがないという。
中庭の木に作り付けたブランコで遊んでいた兄弟。ここでよく遊ぶのだという。
時代が時代なら彼らもこの要塞で兵装していたのかも知れない。
本日のお宿
忘れた
本日の出費
切手:8Rs
映画:45Rs
夕食:147Rs
アンベール城、ジャイガール要塞入場料:39Rs
リング等土産:4500Rs
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計 4606Rs (約11,500円)
※ジャイプルは宝石の産地らしく、土産物に奮発してしまった。。。
[2000年11月22日]
※本連載は西暦2000年のインドバックパック旅の手記を本ブログ向けに起こしたものです。記載内容は当時の手記そのものであるため情報は当時のものであると共に、筆者が学生だった頃の稚拙な文章であることを差し引いてご笑覧頂ければ幸いです。
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