タイラオス

家族のルーツを辿る旅 | 夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ7日間 – 旅のプランとプロローグ

車窓に流れるヤシの木のシルエット、線路のポイントを通過する音、時折小さな駅に停車する度に鳴り響くタイ語のアナウンス・・・

自分にとって、最も「旅」を象徴するシーンを選べと言われたら真っ先に頭に浮かぶのはこの情景かも知れません。

初めてバンコクからラオス国境の町ノーンカーイへの夜行列車に揺られたのはもう20年余り前のこと。

その後、あの美しいフアランポーン駅は役目を終え、バンスー中央駅にバトンを渡しましたが、バンコク発ノーンカーイ行きの夜行列車は今でも旅人達の心をくすぐります。

その列車での3度目の旅について、しばし綴っていきたいと思います。

※本旅行記の記事一覧↓

夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)
「夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)」の記事一覧です。
バンコク・ホアランポーン駅発の寝台列車の朝食

バンコク・ホアランポーン駅発の寝台列車の朝食

スポンサーリンク

子供達を「家族の始まりの場所」に連れて行きたい

この夜行列車でのラオスへの2度目の旅は、最初の旅から3年後の2005年。ビエンチャンから眺めるメコンの夕日をどうしても見せたくて、妻(となるかも知れない女性)を伴って再びバンコク発ノーンカーイ行きの夜行列車に揺られました。

そして辿り着いたビエンチャンのメコン川のほとりで、彼女に結婚を申し込むという賭けに出て、辛くも承諾されたのです(承諾されていなければメコン川に浮かぶしかありませんでした)。

つまりは、それが今に繋がる家族の始まり。

その時から、この旅には「つづき」がある事を予感していました。予感と言うよりも夢、あるいは計画と言っても良いかも知れません。

 

いつか子供が生まれたら、家族みんなで再びこの場所を訪れたい、と。

当時の記述を引用します。

兎にも角にもこの旅の大団円が近づいてきた。そして、いつの日か家族でこのメコンの河原を再訪するという計画を、この時密かに心に描いたものである。

旅の終わりは往々にして、新たな旅の始まりとなる。

薄暮のメコン川でビアラオを傾けつつ人生の岐路に立つ | ラオス旅行記【果たして僕は結婚出来るのか?】
この旅におけるラオス最後の夜が近づいてきた。残りの時間でどうしても訪れなければならない場所が2つある。ビエンチャン郊外の薬草サウナ、そしてメコン河畔の屋台街という最高の場所に相方を伴い、かの使命の遂行と共にこの旅を締めくくらなければならない...
ビエンチャン, メコン河岸の屋台レストラン

ビエンチャン, メコン川河岸にて

コロナで諦めかけた18年来の夢

その後2人の子供達に恵まれ、家族4人でビエンチャンのメコン川のほとりを訪れるタイミングを虎視眈々と狙って来ました。

子供達があまり幼過ぎると彼等の記憶に残らない。反抗期に入ってしまうと家族旅行について来たがらなくなる恐れもある。中学受験も考慮に入れなければならない・・・

そう考えて導き出したベストタイミングは、長男が中1、次男が小5になる2021年でした。

しかしそこにコロナが立ちはだかります。

前年より猛威を奮ったコロナ禍の勢いは2021年になっても衰えることはなく、計画は断念せざるを得ませんでした。

文字通り、神を呪いました。

このタイミングを逃せば、もしかすると永遠に望みは潰えてしまうかも知れない。翌年には次男の中学受験勉強が佳境に入ってしまい、その翌年には長男は中3、果たして家族旅行に興味を示すかどうか。

しかし、そこに降って湧いたベトナム赴任の話により事態は大きく一転、再びチャンスが巡ってきたのです。

【ベトナム赴任のご報告】40代・小中学生の子連れで初めての海外駐在に挑戦する事にした理由
こんにちは。10max(@10max)です。 本業(サラリーマン)の都合でこの6月からベトナム・ホーチミンシティに赴任することになりました。 今でこそ赴任に向けて脇目も振らず準備を進めていますが、しかし実際には気持ちを固めるまでには相当な葛...

家族でベトナムへ渡れば、難しい年頃の子供達をラオス旅行に連れて行くハードルは格段に低くなりますし、詳細は省きますが赴任により次男の中学受験問題について悩む必要は無くなりました。

実際にベトナムで暮らし始めて子供達にこの旅の計画を話すと、異国と日本との違いに興味を持ち始めたことも助けてか、「夜行列車乗ってみたい!」といった塩梅で非常に興味を示してくれました。ベトナム生活を通して家族の団結が強くなった事も後押しの要因かも知れません。

こうして、18年前に家族が生まれた地に子供達と訪ねる旅の計画がスタートしました。最初は1人旅、2度目は2人旅、そして今回は4人旅です。

しかし3度目のラオス旅の出発地がホーチミンになるなどとは、18年前には想像だにしていませんでした。

スポンサーリンク

今回の観光プラン | 夜行列車で行くバンコク〜ビエンチャン7日間

今回の6泊7日の旅のプランをご紹介します。

最大の目的地はラオスのビエンチャンであるものの、子供達にとってはタイも初めてなのでバンコクにもそれなりの日数を割いており、バンコクに計3泊、ビエンチャンに2泊、夜行列車1泊となっています。

旅行期間は2023年の旧正月休暇、1月21日〜27日です。

<1日目:バンコク観光>
8:25

10:15

タンソンニャット国際空港(SGN)発(VN601)

スワンナプーム国際空港(BKK)着

午後 センセープ運河水上バス

センセープ運河の水上バス, バンコクSONY ILCE-7C (86mm, f/4.5, 1/400 sec, ISO100)

ワット・サケット(Golden Mount)

ワット・サケット(Golden Mount)の頂上Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/1400 sec, ISO25)

カオサン通りで夕食

Botanic Backyard Bar & Restaurant, バンコク・カオサン通り近くのレストランSONY ILCE-7C (35mm, f/3.2, 1/40 sec, ISO1250)

バンコク泊 820house
<2日目:アユタヤ観光>
9:05

9:54

バンコク・バンスー中央駅発(タイ国鉄)

アユタヤ駅着

タイ国鉄, アユタヤ駅SONY ILCE-7C (200mm, f/8, 1/250 sec, ISO125)

アユタヤ観光

アユタヤ遺跡群SONY ILCE-7C (20mm, f/10, 1/250 sec, ISO100)

アユタヤ, 象SONY ILCE-7C (120mm, f/5, 1/500 sec, ISO100)

15:35

16:35

アユタヤ駅発(タイ国鉄)

バンコク・バンスー中央駅着

無料シャトルバスでバンスー中央駅からフアランポーン駅へ移動

フアランポーン駅, バンコクSONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO800)

バンコク泊 820house
<3日目:バンコク観光〜ラオスへ出発>
午前 チャオプラヤー川水上バス

チャオプラヤー川の水上バス, バンコクSONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/160 sec, ISO100)

午後 ワット・ポー

ワット・ポーの涅槃仏, バンコクSONY ILCE-7C (20mm, f/2.8, 1/40 sec, ISO100)

マハナコン・スカイウォーク

マハナコン スカイウォーク (Mahanakhon Skywalk) , バンコクで一番高いビルSONY ILCE-7C (20mm, f/11, 1/100 sec, ISO100)

20:25 バンコク発ノーンカイ行き夜行列車乗車

タイ国鉄, 寝台列車SONY ILCE-7C (113mm, f/5, 1/40 sec, ISO1000)

列車泊
<4日目:ビエンチャン観光>
6:25 ノーンカーイ駅着

メコン川渡りラオス入国

メコン川, バンコクとラオスの国境, ノーンカーイSONY ILCE-7C (28mm, f/5, 1/500 sec, ISO100)

終日 ビエンチャン観光

タート・ルアン

タート・ルアン, ビエンチャンSONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/500 sec, ISO100)

パトゥーサイ

パトゥーサイ, ビエンチャンSONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/320 sec, ISO100)

ワット・シーサケット

ワット・シーサケット, ビエンチャンSONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/160 sec, ISO100)

メコン川に沈む夕日

メコン川に沈む夕日SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/160 sec, ISO100)

ビエンチャン泊 The Riva Vientiane Hotel
<5日目:ブッダパーク、ビエンチャン観光>
終日 ビエンチャン市内および近郊観光

路線バスでブッダ・パーク

ビエンチャンの路線バス, ブッダ・パークSONY ILCE-7C (28mm, f/7.1, 1/30 sec, ISO125)

ブッダパーク, ビエンチャンSONY ILCE-7C (20mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO100)

タラートサオ(市場)

タラートサオ, ビエンチャンの市場SONY ILCE-7C (36mm, f/3.2, 1/80 sec, ISO100)

ビエンチャン泊 The Riva Vientiane Hotel
<6日目:バンコクへ移動>
12:05

13:05

ワットタイ国際空港(VTE)発(QV441)

スワンナプーム国際空港着

午後 バンコク市内で買い物など

セントラルワールド

セントラルワールド, バンコクSONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/160 sec, ISO100)

バンコク泊 House 116
<7日目:ベトナムへ帰国>
14:20

16:05

スワンナプーム国際空港発(VN604)

タンソンニャット国際空港着

では引き続き旅の記録をお届けしますので、何卒お付き合い頂ければ幸いです。

つづき

初のベトナム発海外旅行に戸惑いつつ大都会バンコクに降り立つ | タイ・ラオス子連れ7日間(1)
東の空が明るみ始めたばかりのタンソンニャット国際空港は、既に多くの旅行者を飲み込んでいました。 1年の中で最も多くのベトナム人が移動するテト(旧正月)休暇の初日。自らもその洪水に飲み込まれつつ、8時25分発のベトナム航空VN601便でバンコ...

記事一覧:夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日の旅

夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)
「夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)」の記事一覧です。

にほんブログ村 旅行ブログ タイ旅行へ
にほんブログ村 旅行ブログ ラオス旅行へ
にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました