今日は満を持してハテの浜へ渡航する。ハテの浜は久米島からほど近い無人島であり、ハードボイルドな我々のサバイバル能力を試すのにうってつけであると考えていた。しかしその期待は良い意味で裏切られる事になる。
ハテの浜へ向かう小型ボートはトコトコと進んでいく。快晴の空の青を映したエメラルド色の水面の下にサンゴの影が見え隠れする。硬派な我々には多少面映い感もあるが、久米島のクライマックスにはふさわしいコンディションである。
そのような中、筆者の全身ヤケドの痛みは無駄に本領を発揮し始めており、陽射しを浴びたそばから肌が燃え尽きていきそうな塩梅である。本来であればボートの船べりに片足を乗せ、「若大将」を演じる加山雄三の如く堂々たる姿勢で南国の海風を受けながら「海の男」をやりたいところであったが、実際にはバスタオルを頭の上からかぶり、「可能な限り日光を遮断するモード」という最も不甲斐ない状態に甘んじたのであった。
さて、5分ほどでお目当ての島に接近する。
果たしてハテの浜は、世にも珍しく、世にも美しい、砂の島であった。ハードボイルドなサバイバルどころか、この世の楽園である。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/5.6, 1/800 sec, ISO0)
360°青と白の硬派なハテの浜ギャラリー
しばしハテの浜の光景を無心で眺めることとする。360°見渡してもほぼ青と白しか視界に入らないとは、硬派な男児である我々の如く潔いことである。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/5.6, 1/800 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/5.6, 1/1250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (9.2mm, f/6, 1/800 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/5.6, 1/1250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (21.3mm, f/7.3, 1/800 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (19.2mm, f/7.1, 1/2000 sec, ISO0)
海の透明度や奇妙な熱帯魚との出会い度という面では、かつて訪れた慶良間諸島や石垣島には及ばない感がある。もっともそれはサンゴ礁の分布や直前の気候、水温、あるいは我々の心構えが如何程にハードボイルドかという点にも左右されるため一概には言えない。
しかしそれにしても地球離れした光景である。大いに気をよくした我々は、この後久米島のその他の名勝を訪れる所存である。
[2006年7月16日]
コメント