開店前の沖縄そば屋に押し入り、ハイオク(※)満タン現金払いで燃料補給後、泊港へ向かう。台風一過の晴天全開の那覇市内を、汗だくで闊歩する。硬派はタクシーなど利用しないのである。
(※レギュラー=普通の沖縄そば、ハイオク=ソーキ(角煮)そば)
久米島行きのフェリーは、通常であれば8時半出航なのだが、台風の名残でまだ若干波風が高いため11時にダイヤ変更されている。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (11.3mm, f/4.9, 1/640 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (14.2mm, f/4.6, 1/400 sec, ISO0)
KUME LINEで4時間、全身火傷をする男
那覇から久米島までは、フェリー「KUME LINE」で4時間弱。むろん飛行機であれば1時間もかからないのであるが、屈強な男というものは、爽やかな海風に目を細め、強烈な日光に身を焦がしながら旅をするものである。
もっとも、甲板で強烈な日光に身を焦がしながら不覚にも2時間近く睡眠に陥ってしまい、全身ヤケド状態になって帰京後会社を休んで病院に駆け込んだ情けない男が約一名いたという都市伝説があるが、信じるか信じないかはあなた次第である。
ちなみに、久米島から那覇へ戻る際は、スケジュールの関係からあっさり飛行機を利用している。固執せずに割り切ることも、時にハードボイルドな旅には求められるのである。
久米島上陸!名宿「ジュゴン」にダイブイン
甲板でヤケドをしているうちに、フェリーは久米島、兼城(かねぐすく)港に入港。
覚悟はしていたつもりだが、とりあえず何もない。民家とシーサーとサトウキビ畑と細い道路があるだけれある。果たしてこの島に本当に民宿などあるのだろうか、という不安が頭をもたげてきたので、タクシーを呼び寄せることに。こういった小ぶりな島や町では、民宿の名前を告げればどんなタクシーでもそこまで連れて行ってくれるはずである。
泊まったのは、イーフビーチ近くの「ジュゴン」という民宿。この島のほとんどの民宿がイーフビーチ付近にあるようである。
「ジュゴン」は名宿であった。歓迎代わりの手作りサータアンダギー(球状の揚げドーナツ)は揚げたてで表面がカリカリしていて非常に美味である。それに加え、女将さんは非常に美人なお姉さんで細々と世話を焼いてくれる。硬派の我々もタジタジになってしまうほどの、全くもって素晴らしい宿である。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/500 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/3.2, 1/250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (25.6mm, f/4, 1/250 sec, ISO0)
奥武島の石畳
日没まで3時間あまりあったので、チャリンコを借りて隣の奥武(おう)島を訪れることに。久米島と奥武島とは橋で結ばれている。
奥武島の見どころの一つに、天然の石畳がある。美しい砂浜の中に、突如地面が隆起したかのように天然の石畳が広がっているのである。
さて、我々は、石畳の上でたたずむうちに、当然ながらその先に広がるマリンブルーに食指を動かされるわけである。というわけで、日没が近いにも関わらず石畳の上で海パンを着用し、一暴れするのであった。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4.5, 1/640 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/500 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/640 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/5, 1/640 sec, ISO0)
グリーンの久米仙とブラウンの久米仙
夜は、宿のお姉さんのオススメで「木心里(きこり)」という居酒屋へ。
何はさておいて久米仙だろうということで、久米仙を探すと、「グリーン」と「ブラウン」があるという。店のお姉さんに、
「どっちがオススメですか?」
と問い合わせると、
「どっちもオススメですよ」
という明瞭な回答を得ることができたので、インスピレーションによって「グリーン」をボトルで所望することに。
その夜、「グリーン」の威力で豪快に酔っ払ったにも関わらず、ヤケドでのたうちまわって眠れなかった恥ずかしい男がいたという都市伝説があるが、信じるか信じないかは、あなた次第である。
明日は、久米島のハイライト、「ハテの浜」に突撃する。
[2006年7月15日]
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