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那覇上陸編 | 久米島旅行記【ハテの浜と久米仙に酔う。ハードボイルド(風)男二人旅】

沖縄 久米島 旅行記

学生時代からの飲んだくれ友人のアサノと久米島を蹂躙する旅に出た。何でも、商社勤めのアサノがこの秋にシンガポールに島流しにされるというので、最後にハメを外しておこう、という算段である。

無論、筆者は小田急線界隈でも屈指のハードボイルド派で知られている男なので、ハメを外すといってもたかが知れているが、とにかく美味い泡盛と美しい海があれば後はなんとでも楽しめるだろうということで、後先を考えず島へ渡ってみることにした。

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3行のメールで沖縄行きを決める

参考までに、久米島行きが決まった経緯をメールの抜粋で記しておくと、以下の通りである。

筆者:「沖縄いいなあ」 (元ちとせがTVで歌っているのを聴きながら)

アサノ:「うむ。いいなあ。行くか」

筆者:「おう。行こう」

以上である。いかにもハードボイルドな、硬派にそぐわしい旅の始まり方と言える。

ところで、筆者がアサノとともに沖縄を訪れるのは最初ではない。実は4年前にも一度、共に石垣島へ訪れている。アサノとは従来から年に何度かバイクでツーリングに行ったりする、旅仲間でもある。

なお「アサノ」という仮名は、彼が自称「浅野忠信似」だと主張するところに由来するものである。

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台風で船欠航につき首里城公園に行く

さて、那覇に到着したかと思いきや急遽、台風により日程が大幅に変更されることになった。何しろ、那覇空港から久米島行きのフェリー乗り場に向かう路線バスの中で、久米島の民宿のおばちゃんからフェリー欠航の情報を聞いたのである。

そのようなわけで、那覇到着後すぐに久米島へ渡る予定だったのだが、様々な変更手続きを経て本日は那覇に一泊することとし、仕方がないのでパッと思いついた首里城の辺りへ行ってみることにした。

首里城周辺に着いて最初に思ったのが「シロアリ退治屋の何と多いことか」であった。

沖縄 久米島 旅行記CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (14.2mm, f/4.6, 1/250 sec, ISO0)

なお、「首里城の辺り」というのは文字通り「辺り」という意味であり、「首里城」ではないという点に注意が必要である。ハードボイルド旅行者の我々であるため、おいそれと高名な観光地などへは近づかず、首里城公園の周囲を地味に攻めることにした。要は入場料を払いたくなかっt

玉陵(たまうどぅん)の色仕掛けのシーサー

その首里城「周辺」観光の中でまず訪れたのが「玉陵(たまうどぅん)」と呼ばれる王家の墓である。1501年に建築されたようだ。

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥンCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/320 sec, ISO0)

シーサーが門番をしている。

我々同様、中々精悍でハードボイルドな空気が漂っている。

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥン シーサー 獅子CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO0)

こちらも精悍・・・

・・・かと思いきや少しだけベロが出ている。

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥン シーサー 獅子CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO0)

しかしこの程度のベロ出しで驚くのは早計であった。ふと見上げると更にハイレベルなシーサーが我々を見下ろしているではないか。

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥン シーサー 獅子CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (25.6mm, f/5.5, 1/320 sec, ISO0)

ふざけているのだろうか。いや、そんな筈はない。シーサーと言えば守護神的な役割を担うのであるから、これは恐らく邪悪な敵を油断させてその隙にとっちめようという作戦なのだろう。

なお、玉陵の資料館的なところにはこのふざけた顔面のシーサーは「石獅子 雌」(写真右)とある。という事は、あるいは色仕掛けで敵を油断させているつもりなのかも知れない。男二人旅を決行中の我々は格好のターゲットになる恐れがあるため用心してかからねばなるまい。(昨今このような発言をすると○ェミニスト集団の方に先にとっちめられそうではあるがそれではスパイ映画が成り立たないので気にしないことにする)

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥン シーサー 獅子CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO0)

石の彫り物に何やらクメール調のアンコール・ワット的な風情を感じるのは気のせいだろうか。多分気のせいであろう。

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥンCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (11.3mm, f/3.2, 1/125 sec, ISO0)

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥン シーサー 獅子CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (28.4mm, f/4, 1/60 sec, ISO0)

玉陵の資料館によれば墓陵内にはこのようなものもあるらしい。こちらは金のシャチホコの様に思えるのだが気のせいであろうか。これは気のせいではないんじゃないかな。

沖縄 久米島 旅行記 首里城 玉陵 タマウドゥンCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO0)

 

弁財天堂と円鑑池

円鑑池(えんかんち)という人工池の中央に弁財天堂(べざいてんどう)と呼ばれるお堂がある。池、お堂共に1502年に建立された後何度か修復されているらしい。

弁財天堂 円鑑池 べざいてんどう えんかんち 首里城公園CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO0)

弁財天堂 円鑑池 べざいてんどう えんかんち 首里城公園CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO0)

首里城公園(の無料で入れる周辺)にはガジュマルの木が沢山生えていた。

沖縄 久米島 旅行記 首里城公園CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO0)

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『泡盛の名前を持つ島』という幻想

このように那覇市内の学術的価値のある高尚なスポットを網羅した上で、明日、満を持して久米島へ渡航することになる。本日は途方も無く泡盛を吸飲し続けることとする。

ところで、久米島を選んだのにはこれまたハードボイルドな理由がある。それは「『久米仙』という大層有名な泡盛の名前がついている島だから、大層泡盛が美味いに違いない。あるいは水道から泡盛が出ているかもしれない」との発想に基づくものである。

もっとも後日、次の事実に気づいたことは、我々の洞察力の深さを物語っている。すなわち、「『島に泡盛の名前がついている』のではなく、『泡盛に島の名前がついている』だけだ」ということである。

沖縄 久米島 旅行記 那覇 首里城

CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO0)
駐車違反はダメだが、この絵の使用は大丈夫なのだろうか。

沖縄 久米島 旅行記 那覇 首里城

CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/200 sec, ISO0)
ハードボイルドな名宿、照美荘

沖縄 久米島 旅行記 那覇 首里城CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO0)

[2006年7月14日]

久米島の位置

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久米島旅行記(2006)
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