クアラルンプールマレーシア

Days Malaysia Feb. 2019 -3- Pelita Nasi Kandarにてマレー語ちゃんぷる〜について考察する

Pelita Nasi KandarOLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5, 1/60 sec, ISO320)

Pelita Nasi Kandarは、滞在中実にお世話になった食堂です。ホテルから徒歩で3分ほどで、週末仕事の合間にちょいと気分転換を兼ねてホテルを出て昼食を摂るのに最適でした。

「Nasi Kandar(ナシ・カンダール)」というのは、マレー風カレーのことらしいのですが、このように「食堂」的な意味合いでも使われることもあるようです。

ちなみに、「Nasi」は「ご飯」のこと。いわゆる「ナシゴレン」の「ナシ」ですね。

Pelita Nasi KandarOLYMPUS E-M1MarkII (15mm, f/3, 1/80 sec, ISO200)

このような様々な具(カレー)の中から好きなものを選び、ご飯の上に乗せてもらいます。

Pelita Nasi KandarOLYMPUS E-M1MarkII (34mm, f/3.8, 1/60 sec, ISO800)

ご飯の上に様々な具を乗せるスタイルを、マレー語で「ナシ・チャンプルー」とも呼んだりするようです。

そう、チャンプルーは沖縄料理でお馴染みのあれ、もしくは長崎「ちゃんぽん」にも通じる言葉です。まさに「ぶっかけ」「ごちゃまぜ」というような意味です。この繋がりはとても面白いですね。

なお、このPelita Nasi Kandarで筆者の一番のお気に入りは、この「Mee Goreng(ミー・ゴレン)」。ちょっとスパイスが効いたアジアン焼きそば、といった風情でしょうか。(うまく言えん・・・食レポ失格orz)

Pelita Nasi Kandar ミーゴレンOLYMPUS E-M1MarkII (16mm, f/3.1, 1/60 sec, ISO2000)

この「ミー(mee)」の語源は、いわゆる「麺」です。(「ゴレン」は「炒めもの」というような意味)

「ミー」と言えばこれもマレーシアでよく見かける麺料理で、「Pan Mee(パンミー)」という中華系ヌードルがあります。大まかに言えばラーメンやつけ麺の仲間なのですが、こちらは中国語では「板麺」。なるほど~という漢字・・・もとい、感じですね。

 

ついでに言うと、マレー語と縁深いのは中国語(や琉球語)だけではありません。例えば「駅」は「Stesen」、「中央」は「Sentral」、「レストラン」は「Restoran」と言う感じ。どうせなら英語にしちゃえよ!などと突っ込みたくなりますw

英語に関して言うと、マレーシアでは1967年まで英語が公用語で、今でも準公用語になっており、とてもよく通じるし、街中でもマレー語と同じくらいの分量で目にします。上記のように英語(や他のヨーロッパ語)を外来語として多く取り入れているので、英語なのかマレー語なのか一瞬判別が付かない事がよくあります。実は最もそれを感じたのは、マレーシアのローカル映画を観た時の事でした。

今回空の便がマレーシア航空だったのですが、日本語字幕なしで洋画を観る程の英語力もなく、邦画も数が限られている・・・ということでいっそマレーシア映画を観てみようという事で、ロードバイクが出てくるというだけの理由でこの映画を観てみました。

Gol Dan Gincu Vol. 2

内容的にも最近のSNSを起因とした若者たちのトラブルをネタにした青春コメディドラマという比較的シンプルなものだったので普通に笑ったり泣いたり出来たりできてしまったわけなのですが、面白かったのは使われている言葉。英語とマレー語のいり混じり具合が想像を遥かに超えていました。時々感嘆詞や挨拶などで英語が使われるレベルかと思っていたら、なんと同じ文章の途中でも突然英語からマレー語に変わったり、また戻ったりして、それに応じて字幕もマレー語と英語が入り混じり、もう完全にシームレスでしたw

英語を上達する上でよく「頭の中で日英の翻訳をせず直接英語で考えるように」という事が言われますが、これはもう完全にどこまでがマレー語でどこからが英語なんて意識がぶっ飛んだ世界ですね。

 

このように、マレー語はいろいろな語源が「ちゃんぷる〜」して出来ているようで、頗る興味が尽きません。

ちなみにマレー語そのものの由来はアラビア語方面らしいです。なので学校教育ではアラビア文字由来の「ジャウィ文字」も教えているのだとか。英国領時代に今のアルファベットに置き換えられた経緯は、フランス領時代にやはりアルファベット化されたベトナム語にも似ていますね。尤も、ベトナム語は元が中国語なので六声があり、中国語の素養が無ければかなりハードルは高いですが・・・マレーシア語はその点シンプルにローマ字読みでほぼ通じるので日本人でも習得しやすそうです。

こうした点も含め、マレー語は世界で最も習得が簡単な言語、という説もあるようですが、英語と同様、様々な言語が混じり合って最大公約数化されて出来た言語だからなのかも知れません。

 

そういえば言葉とは違いますが、こんな繋がりも。マレー語と8割方同じと言われるインドネシア、そのインドネシアの音楽の音階が、沖縄の民謡の音階と同じだそうなんです。これは現地の駐在員で、学生時代に音階を研究していた方から教えてもらいました。

海を渡って様々な文化が往来し、緩やかに繋がっているのですね。調べれば調べるほど、アジアの繋がりは深いものがありそうです。

 

その他、このPelita Nasi Kandarで食したお気に入りローカル料理をいくつかご紹介。

こちらは、「Village Fried Rice (Nasi Goreng Kampung) ナシゴレン カンポン」。

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO1000)

「カンポンKampung」は「村」とか「田舎」と言うような意味。カントリー風チャーハンといったところでしょうか。

 

お次にこちらは「Fried Maggi Noodles」。

OLYMPUS E-M1MarkII (17mm, f/5, 1/40 sec, ISO3200)

これはネスレが販売する「マギー」ブランドのインスタントヌードルを使ったもの。「マギー」のインスタント麺はマレーシアでは大変メジャーなもののようです。チキンは追加トッピングで載せたもの。

 

食事を楽しみながら店内を眺めます。ここはKLCC(ツインタワー)のある新都心のような場所に近いので、このNasi Kandarもかなり綺麗な方です。

Pelita Nasi KandarOLYMPUS E-M1MarkII (22mm, f/3.3, 1/60 sec, ISO500)

 

Pelita Nasi KandarOLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/100 sec, ISO3200)

 

Pelita Nasi KandarOLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/100 sec, ISO1000)

 

会計はこちらのカードをレジに持っていきます。

Pelita Nasi Kandar

OLYMPUS E-M1MarkII (44mm, f/3.9, 1/60 sec, ISO3200)

 

さて、ホテルに帰ります。道を渡る際に、プジョー308を見かけたのでパシャリ。KLではプジョー等の欧州車を結構見かけます。右には赤いビートルが写っていますね。

クアラルンプール Jalan Ampan プジョー308

OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/5, 1/640 sec, ISO200)

ちなみにこの通りの名前は「ジャラン・アンパン(Jalan Ampang)」=アンパン通り。先程マレー語の話をしましたが、「通り」や「散歩」を意味するこの「じゃらん」というマレー語は日本人にとって一番馴染み深いかもしれませんね(笑)

 

ホテルに帰ると、中華正月ということもあってか、ロビーにはこんな装飾が施してあります。

OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/100 sec, ISO1250)

 

OLYMPUS E-M1MarkII (36mm, f/3.9, 1/80 sec, ISO1250)

 

ホテルついでに、部屋の天井を見上げるとこんなものが・・・

OLYMPUS E-M1MarkII (23mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO800)

最初、蛾でも止まっているのかとビクッとしましたが、よく見ると何かの方角を示す矢印のようです。

OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/100 sec, ISO1600)

そうです。ここはイスラム教国家。ムスリムの宿泊客が礼拝を行うためにメッカの方角を示しているのですね。そう言えばマレーシア航空の機内の画面でも、メッカの方角を常に示しています。

 

そんな多様な文化の交差点にいることを実感しつつ、午後もお仕事の続きです(TдT)

 

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コメント

  1. はぴ より:

    こんばんは
    カレーの具 いろんな種類があるんですね。
    てか カレー味ばかり?
    ミー・ゴレンはよく耳にしますがこういう食べ物なんですね~。
    チャンプルーがここでも使われてる 繋がりが面白いですね。
    私にはマレー語も英語も難しく~~(笑)
    日本語もやばかったりしそうです^^;

    • 10max より:

      はぴさん、こんばんは。
      カレーといってもいわゆる辛いカレーというより、煮込みとかいろんなおかずの総称みたいな感じですね。
      沖縄も海の向こうがルーツの文化がたくさんあるようなので、いろいろ繋がってるんでしょうね。
      日本もアジアの一員ですからね〜(^^)

  2. 匿名 より:

    今晩は、アラックです。
    バリ島大好きにコメントをありがとうございます。
    亜細亜の熱気が大好きです、バグースです。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    • 10max より:

      アラックさん、こんばんは。
      ご丁寧にご訪問くださり、ありがとうございます。
      アジアの熱気、恋しいです。
      癖になりますね。
      Bagusですね^^
      今後ともよろしくお願いいたします。

  3. taeka より:

    こんにちは(^^♪
    凄い読み応えありました~。
    マレー語と英語との混ざり合いなんてとても面白いですね~。
    リヤルなマレーシア人の感覚に触れることができるきがします。
    ホテルの天井のメッカを示す矢印、さすがムスリムの国ですね(^^♪

    • 10max より:

      taekaさん、こんばんは。
      ご丁寧にお越し下さり、ありがとうございます^^
      マレーシアで仕事を始めたのは最近で、それまであまり馴染みがなかったのですが、面白い発見が多くてとても興味深いです。
      言葉って、なんだかんだ人と人のコミュニケーション、いろんな共通点があるんだなと思いました。
      ホテルの天井、日本人が普段意識しない宗教の多様性を感じますね〜。

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