アジアには個人的かつ勝手に「聖地」と呼んでいる場所がいくつかあるのですが、間違いなくその中でもトップクラスの聖地にランクインするのがクアラルンプールのギガ級屋台街「ジャラン・アロー」です。
クアラルンプールを訪れたなら、ジャランアローへの巡礼を忘れるわけにはいきません。
それなのに、本ブログできちんとご紹介するのを忘れていたので(聖地ごめんな)、ジャランアローの熱気が伝わりそうな多くの情景写真とともに、改めて熱く取り上げたいと思います。
クアラルンプール最大級の屋台街「ジャラン・アロー」
「ジャラン・アロー」(Jalan Alor/アロー通り)は、クアラルンプールではもちろん、マレーシア、もとい、アジアでも最大級の夜市的屋台街です。
何をもって最大と言うのかは分かりませんが、とりあえず足を踏み入れてみれば、「めちゃくちゃでかいな」と思われるはずです。
こんな感じの熱気あふれる夜市が、歩いても歩いても終わらない(んじゃないかと思う)ほどに続いているのですから。
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO100)
ジャラン・アローへ向かう道に沿って、周囲の雰囲気などをお伝えしていきましょう。
ジャラン・アローのアクセス
ジャラン・アローは、クアラルンプール最大の繁華街、ブキッ・ビンタン(Bukit Bintang)から徒歩ですぐの便利な立地です。
それ以外の場所から行くならGrabが一番簡単ですが、公共交通機関でも、モノレールのBukit Bintang駅から徒歩5分で簡単にアクセスできます。
ジャラン・アローは、下の地図のように約400mに渡って続きます。競技トラック1周分を直線に伸ばした感じ、と思うとかなりの距離ですよね。
OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/100 sec, ISO1000)
ハイレベルなストリートライブを横目に(スリに注意!)
ブキッ・ビンタン駅からジャラン・アローへ向かうと、マクドナルドなどの角でミュージシャンたちがストリートライブを演じています。演奏レベルは驚くほど高いものも多く、ついつい眺めてしまいます。
OLYMPUS E-M1MarkII (25mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO500)
ただし、特に夕飯時などは、この辺りは観客や通行人でかなりごったがえしており、そのドサクサに紛れてスリが一働きしようとうろついています。何を隠そう筆者も、この辺りで財布をスられた苦い思い出が・・・
ブキッ・ビンタンに限らず、マレーシアの治安は意外とよくないです。バッグはかならず体の前で抱きかかえるようにして通りましょう。

いざ、ジャラン・アローの熱気の渦に突入!
そうしてジャラン・アローの端っこにたどり着くと、このような熱気あふれるスペクタクルが広がっています。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO800)
この時点でタイガービールをがぶ飲みしたいほどテンションが沸騰しかけますが、立ち話もなんですから席に着くまで我慢しましょう。
ちなみに上の写真は最近撮影したものですが、実は1999年にもほぼ同じ場所から写真を撮っていました!(↓)
こちらは学生時代に初めてのバックパック旅で訪れた際のものですが、四半世紀以上の時を経ても変わらぬ熱気に、嬉しくなります。
ただ、当時よりも外国人旅行者の数が格段に増えたのは嬉しいような淋しいような。まあかく言う筆者も外国人ですからね。
さて、改めてジャラン・アローの中に進んでいきましょう。
ジャラン・アローは夜市の部類なので、17時頃から店が開き始め、18時頃にはだいぶ賑わいを見せ始めます。昼間営業している店舗もありますが、半分くらいは夕方から開き始めるようです。
SONY ILCE-7C (51mm, f/8, 1/60 sec, ISO400)
ブキッ・ビンタン側の端からジャラン・アローに入ると、まずはフルーツやマレー式焼き鳥サテーなどの屋台が並んでいます。
OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/125 sec, ISO1600)
ドリアンについてはここで買わない方がいいとよく言われます。ドリアンは本当に美味しいところで食べさせてもらうと本当に臭みもなくて美味しいんですよね。
なお価格帯は、旅行者が多いこともあり、ローカル水準よりはやや高めです。しかし雰囲気の良さが多少の価格差など吹き飛ばしてくれます。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO250)
そして、それらの屋台の背後には、店舗形式の食堂・レストランが並んでいます。すぐにでも着席して乾杯と行きたいところですが、せっかくなので少し歩きながら雰囲気を楽しみます。
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO100)
民族のるつぼでもあるジャラン・アロー
通りにはマレー系から中華系、インド系など、様々な民族の人々が集まっています。マレーシアの特徴である多様な民族構成の縮図が、あたかもここに凝縮されているかのようです。
その間を、欧米系や我々日本人のような外国人旅行者が縫って歩きます。
OLYMPUS E-M1MarkII (25mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO200)
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO100)
どうでもいいけど上の2枚の写真、マイクロフォーサーズの25mmパナライカとフルサイズの50mm廉価単焦点というどちらも換算50mmの単焦点で撮ってるという面白い並び。この2枚の間にフルサイズ導入したんだな。
いよいよジャランアローで乾杯!
さて、いよいよビールが俺を待ちきれなくなって来たので(逆)、レストランを選定しましょう。料理のジャンルは中華系が結構多く、マレー、インド、タイ料理などもぼちぼちあります。
有名店と言われるような店もあるようですが(一応紹介↓)、あまり大きな違いは無いので、メニューを見せてもらったり、席の雰囲気で気に入った店に気分で入るのが、個人的には屋台街であるジャランアローの空気に合う気がします。

席は店内もあれば、店の外に並んでいるテーブルとプラ椅子に座るパターンも。雨でなければ断然オープンエアが気持ち良いです。
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/80 sec, ISO100)
なお、途中で雨が降ってきても、ウイーンと屋根が出てくる仕組みがあるので大丈夫!
では好みの店に着座し、何はともあれ、乾杯!!
SONY ILCE-7C (39mm, f/3.2, 1/40 sec, ISO125)
ビールはタイガービア・ガールやカールスバーグ・ガールなどの様々な銘柄から使命を帯びたガールズが持ってきてくれます。
ベテランの手練れガールになると、ボトルが空くや否や追加注文の提案を仕掛けてきます。ビアガールは実績が全てです。知らんけど。
OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/100 sec, ISO2500)
マレーシアは、広東や福建、潮州辺りの古き良き中華料理の宝庫。この黒いソースが特徴的な福建麺(Hokkienn Mee)もその一つ。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO2000)
その他にも、ビールに合いそう過ぎる食べ物が目白押しで大変です。
OLYMPUS E-M1MarkII (18mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO1250)
OLYMPUS E-M1MarkII (16mm, f/3.1, 1/60 sec, ISO1000)
ジャランアローでもストリートミュージシャンがいい音を奏でてくれます。生演奏をバックにビールを頂く、大変贅沢な夜です。
OLYMPUS E-M1MarkII (25mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO1000)
ちなみに上のミュージシャンの写真は2019年に撮ったものですが、なんと彼、2023年撮影のYoutubeを観てたらたまたま映ってました。何という偶然!
おはようございます☀️
昨夜何となくクアラルンプールのYouTubeを観てたら、数ヶ月前のジャランアローの映像に見覚えのあるストリートミュージシャンが・・・
なんと2019年に行った時にもここで歌ってた歌い手さんでした!!しかも同じ服😆
コロナ乗り越えてまだ歌ってたんだな〜。でもちょっと痩せた? pic.twitter.com/hkhkJHsUr4— 10max🇻🇳 | 旅とベトナム (@10max) November 25, 2023
アジアの熱気写真館 Feat. ジャラン・アロー
そんなアジアン情緒あふれるジャラン・アローの模様を切り撮った写真たちをご覧下さい。
OLYMPUS E-M1MarkII (25mm, f/1.4, 1/80 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (25mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO250)
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO100)
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/320 sec, ISO100)
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO125)
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO100)
SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO200)
大屋台街ジャラン・アローでアジアの熱気を満喫しよう
ということで(どういうことだ)、まるで「オラに元気を分けてくれ!」という感じでマレーシアの元気をギュッと凝縮したようなジャラン・アロー。クアラルンプールを訪れたならぜひ一度ここに立ち寄ってみてください。
ドローカルというよりやや観光地化している風情も否定できません。しかし、それも含めて国際都市クアラルンプールの濃厚さを味わえる場所だと感じます。実際観光地が苦手な筆者もKLに来たらここだけは欠かさないですから。
よい旅を♪
OLYMPUS E-M1MarkII (25mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO500)
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