ムガル・サライ駅からバスに乗り、ガンジス川にかかる橋のたもとからボートでバラナシの中心部へと入るのが通である、とは誰から聞いたのだったか。
バラナシへはガンジスから入るべし
ボート漕ぎの彼らに向かって「写真を撮っても良いか」と聞くと、むっつりした顔で首を斜め横に振る。嫌がっているのかと思いきや、これがインド流の「ノー・プロブレム」だそうだ。
ダシャーシュワメード・ガート
ガンジスへの巡礼者が最も多く集まる「ダシャーシュワメード・ガート」が見えてきた。
笑顔を向けてくれる母子や
けなげにお祈りを捧げるかわいい子供たちもいれば
実に豪快に洗濯をするおっさんもいる。
ガンジス川を彩る洗濯アート
いや、なかなかどうして、ガンジス川では洗濯は結構メジャーな行事のようである。もはや洗濯物が芸術品のようでさえある。
ガート(階段状に河に没している岸辺)は生活区域から直結している。
ガンジスの火葬場には二種類ある
その生活区域に隣接してあるのが、人を火葬してガンジスへ流す施設である。その施設は全くもって自然に生活区域に溶け込んでいると言ってよい。
その上空にはカラスがやたらと舞っている。日本人ならそれに何か明るくはないイメージを連想するかもしれないが、ここの人々はどうなのであろうか。
同じ火葬場なのだが、こちらは身分の低い人や、この地で亡くなった外国人のための施設らしい。しかもこちらでは完全に焼かれるわけではなく、そのまま布に巻かれて流されることもあるという。
その流れてくる彼らに集まってくる大きな魚は、「ドルフィン」と呼ばれる。その話はまた明日。
働く少年が手を振ってくれた。
本日のお宿
プジャ・ゲストハウス
本日の出費
バス:20Rs
ボート:60Rs
花:100Rs
昼飯:60Rs
ネットカフェ:30Rs
晩飯:50Rs
チップ:12Rs
宿:120Rs
計 340Rs (約850円)
[2000年11月24日]
※本連載は西暦2000年のインドバックパック旅の手記を本ブログ向けに起こしたものです。記載内容は当時の手記そのものであるため情報は当時のものであると共に、筆者が学生だった頃の稚拙な文章であることを差し引いてご笑覧頂ければ幸いです。
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