CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO0)
当機は間もなくコロンボ、バンダラナイケ国際空港に着陸いたします・・・などというアナウンスがあったのかどうかも覚えていない深夜23時50分、筆者はスリランカの地に初めて上陸したのであった。
着陸後は空港のツーリストインフォメーション(信用できると「歩き方」に書いてあった)に駅近の宿とタクシーを適当にアレンジしてもらい、「レイク・ロッジ」なる適当な宿に到着した時には既に午前1時半。泥の様に眠り目を覚ますと、コロンボは雨の朝であった。
その雨も朝食の間に上がってくれた。筆者はスリランカで初めてのトゥクトゥク(三輪タクシー)でコロンボ駅に向かう。120ルピー(約150円)也。ここからスリランカの旅が始まる。
「光り輝く島」は本当に人々の笑顔で輝いていた
1948年にイギリス連邦から独立した「セイロン(=ライオンの島)」は1972年にその名を「スリランカ(Sri Lanka)」と改めた。シンハリ語で「聖なる光り輝く島」という意味であるという。
実は筆者がその事を知ったのは後日なのだが、なるほどな、と心の底から納得した。スリランカと言う国は、実に人々の笑顔で光り輝いていた。これまでにアジアの様々な国を訪れてきたが、カメラを向けた際にこれほどまでに多くの、そして満面の笑顔を振舞ってくれた国は無かったように思う。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/25 sec, ISO0)
とてもかわいらしくて人なつこい姉妹。
かつて日本で働いていたという日本語の上手なオッサン。
列車内でノートを売る少年。
途中の駅で手を振ってくれる老若男女。
接すれば接するほど、スリランカの人々の温かさが伝わってくる。とても良い笑顔を見せてくれる。いくらシャッターを切っても足りないほどである(デジカメで良かった)。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.81mm, f/2.9, 1/8 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/8 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.81mm, f/2.9, 1/60 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/10 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (19.2mm, f/3.7, 1/100 sec, ISO0)
タミルの少年
一体何が彼ら・彼女らをここまで笑顔にしているのだろう。もちろん彼らも多くの苦労や悩みを抱えながら生きているに違いない。
ノート売りの少年は筆者に言った。
「僕はタミルなんだ」
それにより(少なくともこの時点では)悲しい事に彼は教育や就職等の上で制約を強いられている。
それなのに、行きずりの旅行者に過ぎない筆者にこれ程の明るい笑顔を見せてくれるのだ(本当に念のために記しておくが金銭をねだられたりはしていない)。
彼らの笑顔の理由は筆者には分からない。何しろ彼らに対して
「何故あなた達は他の国の人々に比べてそんなに笑顔なのか?」
と問いかけたところで彼らには知ったこっちゃない。だからこそ他の国々を見てきた筆者がこうしてお伝えしたいのだ。
ここにこんなに笑顔で光り輝いた島があるよ、と。
ノート売りの少年の笑顔の奥にある悩みを少しだけ心の片隅に引っ掛けつつ、それでも沢山の笑顔に迎えられて幸せな気分の筆者を乗せた列車はアヌラーダプラへと向かう。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (28.4mm, f/4.9, 1/250 sec, ISO0)
[2004.9.24]
コメント