「スリランカ」と聞いて、すぐに地図上でその国の位置を指せる日本人はどれほどいるだろうか?
その小さな島国には日本という国に対して大きな親愛の情を抱く人々が数多く住んでいる、ということを知っている日本人はどれほどいるだろうか?
そしてその国では山奥の木造校舎で大勢の子供たちが目を輝かせて日本語を学んでいる、という事を知っている日本人は、一体どれほどいるだろうか?
ある日ニゴンボの砂浜を歩いていると、僕と同年代の青年たちと出会った。彼らは僕の肩を抱きながら「We are Asian!!」と言ってくれた。
なんだって?「We are Asian!!」だって?
もちろん言われてみればそれは当たり前の事なのだが、この遠く離れた馴染みの薄い島国に対してそんな発想を抱いたことの無かった自分を恥じた。いや、僕だけじゃないだろう。
果たして、日本を訪れているスリランカ人旅行者を見て、「We are Asian!!」と言う言葉が自然に口をついて出てくる日本人が何人いるだろうか?
実は歴史的に、スリランカ人が日本に対して敬愛の情を抱いてくれているのには理由があるのだが、それは追々触れて行きたい。
いずれにしても僕はこの国の事を全く知らなかったのだ(その北海道よりも小さな国土の中に8つもの世界遺産を持つという実に外形的な事実を除いては)。
しかし、たった10日あまりこの国に滞在する間に、僕はこの国の真実のうちのほんの1%ほどでも知ることが出来た。そして、そのゼロと1%の差はあまりにも大きい。
この2004年の旅の記録を通して、一人でも多くの日本人にスリランカと日本との絆について知って頂けたならそれ程嬉しい事はありません。
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スリランカ旅行記【"We are Asian!!"と言ってくれた島国】 (2004年)
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