引き続きニゴンボのビーチを歩く。フライトは深夜3時だ。まだ時間に余裕がある。
ローカル色満点の漁村に胸踊らせる
1kmくらいのリゾートエリアを外れると、そこはいきなり田舎の漁村である。ヤシの葉ぶきの家屋と漁に使う木船が並ぶ風景。そこに住む人々も、非常に素朴で癒し系である。
美しいビーチは素晴らしいが、やはり旅は人々との触れ合い、これである。旅の軸は変わらない。オラ、ワクワクすっぞ。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4.5, 1/800 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (28.4mm, f/4, 1/500 sec, ISO0)
雨宿りどころか、降り注ぐ笑顔で心まで晴れ渡る
ポツポツ降り始めた雨がいつしか激しいスコールに変わり始めたので、漁村のヤシの木陰で雨宿りをする。
ややあって少年達が、「俺んちに来い」と誘ってくる。タバコでも売ろうってんじゃないだろうな、と思いつつ行ってみると、何のことはない、おじいさんとお姉さんがお茶を飲んでいるだけである。
「座れ、座れ」と言ってくれるので言われるままに座っていると、村中から子供達や若者達が小さなボロ屋(失礼)にどっと集まってくるではないか。斜め上に予想外の出来事である。
結局のべ15人ほどの村人たちが集まって来たのだが、聞いてみるとこの家に住んでいるのはその中の3人だけだとか。家族もご近所も構わず集まってきたようである。
外国人が通りがかる度に毎度このようなおもてなしをしていては切りが無いだろう。この後知ることになるのだが、どうやらスリランカの人々は日本と日本人に対して特別な親しみを感じてくれているようだ。
ビー玉で遊んだり、紅茶のような味のスリランカ風コーヒーをご馳走になったりしているうちに雨がやんだので、おいとましようとすると、みんなで写真を撮って送ってくれと言うので、みんなで写真を撮った。本当に嘘偽りの無い沢山の笑顔のように思う。
山崎まさよしが歌うあるフレーズを思い出したものだ。
「僕は本気で笑ってますか?」
少なくともここへ来てからは、僕は本気で笑えてると思うのだ。言葉が通じない分、笑顔で通じ合うしかない、というだけのことかも知れない。しかしそれで本当に嬉しいと思えるのだから、素晴らしいことに間違いはない。
そうだ、思い出した。僕はこの旅行記の冒頭でこう述べたのだった。
この国の名は「スリランカ(Sri Lanka)」、シンハリ語で「聖なる光り輝く島」であると。そしてこの国は、実に人々の笑顔で光り輝いている、と。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/400 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/3.5, 1/250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (9.2mm, f/3, 1/250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/3.2, 1/250 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (25.6mm, f/4, 1/40 sec, ISO0)
ミャンマーで見た「オハジキビリヤード」との再会に胸アツ
そういえばこの村で、ビリヤードのようなゲームに出会った。四隅に穴のあいた板の上で、オハジキのようなものを指で弾いて穴に入れて勝ち負けを競うのだ。何とはなく眺めていると、「来い来い」と手招きをされる。辞退しては男が廃るというものだ。
結果は言うまでもなくボロ負けを喫したのだが、実はこれと全く同じ遊びに、昨年ミャンマーで出会っているのだ。スリランカとミャンマーと言えば仏教伝来のルートではあるものの、こんな遊びが軽々と渡っていけるほど近しい距離というわけではない。
ここで筆者が記すべきコメントとして、
「世の中考えることは同じなんだなあ」
と単純に言うべきか
「どのような文化的接点から同じ遊びが伝わったのだろうか!」
などと、奥深い理由を探るべきか、どちらの方向で考えを巡らせるのが正しいのかはよく分からないが、どちらにしてもこんなところでミャンマーで出会ったのと同じ遊びに出会えた偶然に感動したことに違いはない。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/3.5, 1/250 sec, ISO0)
牛が買い物をするニゴンボ市街地
ニゴンボの市街地に出た。海辺と異なり、市街地には野良牛がいる。
ヒンドゥー教が主流ではないこの国において街中を悠然と牛が歩いている光景に出会うとは思わなかった。これはどちらかというと「野生動物大国」としてのスリランカの一面の現れなのかも知れない。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4.5, 1/500 sec, ISO0)
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (11.3mm, f/3.2, 1/250 sec, ISO0)
売店で牛が買い物をしている姿に出会った(違)。
店員もさほど慌てた様子もないし、見ている方としてもさほど違和感が無いのは何故だろう。
CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO0)
この後夕暮れのビーチでこの旅のクライマックスが訪れる事になるとは、この時点では知る由もない。
[2004.10.2]
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