こんにちは。メンズノンノよりも麺ズノンノ(ベトナム版)に載りたい10max(@10max)です。
ということで(どういう事だ)、先日の記事でも触れたとおり、「ベトナム人お薦めローカル飯」と題打ってローカルベトナム飯屋のご紹介をバシバシ行っていきたいと思います。
シリーズの記念すべき第一弾はホーチミン市1区の麺料理の超名店をご紹介しますので、ヨダレ掛けを着用してご覧下さい!
※なお、ホーチミン市内のローカルグルメのまとめはこちらを御覧下さい。
麺が選べる絶品スープヌードル店「Pho Bo Vien Thap Cam」
今回ご紹介するのは、ホーチミン市1区の観光エリアからもほど近い「Pho Bo Vien Thap Cam(Phở Bò Viên Thập Cẩm)」というスープヌードル店。ホーチミンに住んでいても、こちらを超えるベトナム麺屋は当分現れないんじゃないか、と言う程の最強麺屋候補です。
店名に「Pho」とあるのにあえて「フォー屋」などと書かないのは、フォー以外にも色々な麺が選べて、それらがまた絶品であるためです。
こちらは筆者の勤務先のベトナム人社長に教えてもらった店で、一緒に行った同僚共々、やはりベトナム人おすすめのローカルフードはとびきり美味い!という説を確信に至らせてくれた一軒なのです。
アクセス:1区観光エリアからのアクセス良好
お店の場所はこちら。ベンタイン市場やサイゴンスカイデッキ、グエンフエ通りなどの観光の中心地から徒歩5分前後の便利な立地です。
お店の外観
メジャーな観光エリアから近いと言っても、HCMC1区は歴史ある地域なので新しい店と昔ながらの店が混在したカオス的な雰囲気が楽しめます。
Pho Bo Vien Thap Camのお店の前はこんな感じ。駐輪場じゃありませんよw
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左の方の肉がぶら下がってる辺りが厨房です。
プラスチックの大型風呂椅子がアジア風情を盛り上げます!
そして厨房にぶら下がっている肉や何種類もの麺、そしておばちゃんのオーラが更に食欲を盛り上げます!!
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店内
店内はこんな感じ。店外の歩道の席は本当は違法(パトカーが通ったら30秒位だけどかす)なので、こちらが本来の席。
ベトナムの店舗に入るとよく見られる漢字表記の神棚的なものがあります。今でも長老的な人なら漢字が読めるらしいというのが面白いです。
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店内から厨房を眺めます。この麺の山を見るだけでワクワクします。
いよいよこの中から麺を選び、注文していきます。
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メニューと麺の種類:選べるベトナム麺とトッピン具
メニューはこちら。この店が麺屋として素晴らしいのは、複数の主なベトナムローカル麺の中から選べるという点です!まずメニュー左側で麺の種類を選びます。下の方で詳しく解説しますね。
次に右側でトッピングの肉やモツを選びます。
右上の価格のところに「Normal: 60,000ドン(300円強)」「Deluxe: 90,000ドン(450円強)」とありますが、Deluxeというのはどうも「大盛り」のことみたいです(ちょっと自信がありません)。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO80)
ではまず肝心のベトナム麺の種類を詳しく見ていきます。麺は以下の4種類のベトナム麺から選ぶことが出来ます。
- Phở(フォー):一番右の白くてちょっと平たい北部の柔らかい米麺
- Mì tươi(Egg noodle(玉子麺/中華麺)):一番左の、黄色い小麦ベースでコシのある卵入り麺
- Hủ tiếu(フーティウ):真ん中の白くて細い南部のコシのある米麺
- Mì gói(ラーメン/インスタント麺):中華麺の乾麺バージョン。2枚目の写真の赤白の紙に包まれてるもの
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中部の代表的な麺「Bun(ブン)」はどこに置いてあるのか分かりませんでした。
後ほどそれぞれの麺の調理後の様子もご紹介します。
次にトッピン具ですが、以下の4種類からセレクトできます。
- Bò viên(Beef balls):もちもちビーフボール←この店のシグネチャー
- Tai:半生の牛肉。フォーの最もポピュラーな具
- Nam:牛肉
- Thập cẩm:ビーフボールやモツのミックス全部入り
ここに来るとテンションが上がるので大体「4. Thap cam」の全部入りを選んでしまいがちですが、「4」にはモツ系が含まれます。それが苦手な場合は好みに応じて1~3を選ぶと良いでしょう。
筆者は最近この店の名前にもなっている「Bo Vien(Beef Ball)」のモチモチが一番好きだと言うことが分かってきたので、最近はこれを選ぶことが多いです。
次に調理後の各麺を見ていきましょう。
Phở(フォー)
おそらく日本人にとって最も有名なベトナム麺であるフォーです。フォーというのは食べ物の名前ではなく、麺およびその生地の名前です。
なお、下の写真は具に「1. Bo vien(Beef ball)」を選んだので、この食べ物の名前は「Pho Bo Vien」、まさにこの店の名前そのものです。また、一般的なフォーのスープとは少し違う味わいなので、このフォーとスープの組み合わせはここでしか味わえないオリジナリティの高いものになっています。
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ここのフォーは幅にややバラツキがある特徴的な切り方。薄く幅広い麺にスープがよく馴染み、長いワンタンの皮を食べているような不思議で絶妙な美味しさです。
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Mì Tươi(Egg noodle(玉子麺/中華麺))
ベトナムらしい麺、という意味ではあまり有名ではないと思いますが、地味に人気があるのがこのEgg noodleです。所謂中華麺の生麺版です。
ツルッとしてコシのある縮れ麺は味も絡みやすく喉越しもよく、ラーメンに近い感覚なのが特に日本人に人気の理由かもしれません。
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上は具のチョイスが内臓入りの「4. Thap cam(全部入り)」ですが、下は具を「1. Bo vien(Beef ball)」にしたものです。個人的にはモツ系よりモチモチ牛ボールの方が好きなので、最近はこれを頼むことが多いですね。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO80)
Hủ Tiếu(フーティウ)
フーティウはベトナム南部名物の米麺。こちらはフォーと同じ米製ですが、フォーよりもややコシがあり、ツルッと喉越しのよい麺です。玉子麺をストレートにした感じ。
教えてくれた社長曰く、この店は実はフーティウが一推しらしく、個人的にも一番好きかも。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/160 sec, ISO32)
Bún(ブン)
ブンはベトナム中部名物の米麺。フーティウなどよりも丸っこくて柔らかい麺です。優しい口当たりが魅力。
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Mì gói(インスタント中華麺)
インスタント麺、と言ってしまうとイマイチな印象かも知れませんが、これもベトナム(含むアジア)では頻出の人気麺。上でご紹介した中華麺(Mi Tuoi)の乾麺版です。
ジャンキーな縮れ麺の食感と本格的な出汁の効いたスープとの意外なマッチングは、一度は試して頂きたい。
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さて、ベトナムフードは味変が基本。これらのチリやレモン、葉っぱを適宜放り込んで「一粒で二度美味しい」を楽しみましょう!
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あと、お腹に余裕があればこの揚げパンをぜひ試してみて下さい。
スープに浸しておくと、パリッとした部分とシナっと味の染みた部分のマルチな食感が実に美味しいです。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/125 sec, ISO32)
お好みの麺とトッピン具を選んで満を持して実食!すると、忘れていたかのように絶品スープにガツンとやられます!
そう、このスープがまた出汁がよく効いていて深みがあり、本当に美味しいのです。味の素だけでは絶対に出せないこの絶品スープ、ついつい完食してしまいそうです。
Hột gà(Egg Drop Soup)(サイドメニュー)
サイドメニューである「Egg Drop Soup: 12,000ドン(60円強)」というのを頼んでみました。こんな風に、小さなお椀にスープ入りの半熟卵が出てきます。卵は2個入っています。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO250)
これ自体が単品でスープとして機能するほど美味しいのですが、メインのヌードルの方にも入れてみるのがお薦めです。中で卵をとくと、スープがまろやかな味わいに変わるので、味変としても絶妙です。
卵は2個入っているので、1個はツルンとスープと一緒に飲み込み、もう1個はヌードルに入れる、というパターンもありです。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO125)
そんな感じで、同僚と訪れてあまりに美味しかったので、後日改めて家族も連れて来ました。家族にも大好評でした♪
SONY ILCE-7C (32mm, f/4.5, 1/50 sec, ISO100)
と、家族で団欒していたら、何やら妙なものを持ったおじさんがバイクにまたがっているのが視界に・・・。
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えっ!!!デ、デリバリー!?このスタイルで!?
何と本当にこのスタイルのまま走り去って行きましたよ。。。
さすがベトナム、全てが正解となり得る奇跡の国の真髄を見せつけられました・・・(笑)
ベトナム人社長お薦めの最強ベトナム麺屋
と言う事で、「ベトナム人お薦めローカル飯」シリーズ第一弾は「社長のお薦め」と言う更なるパワーワード付きの名店「Pho Bo Vien Thap Cam」をご紹介しました。
この1年、様々なローカルベトナム飯屋を開拓してきましたが、未だにトップの座を明け渡さない名店です。
ホーチミンシティにお越しの際、もしお時間があれば味わってみて下さい^^
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