こんにちは。最近ホーチミン3区に引っ越してローカルベト飯新規開拓に余念がない10max(@10max)です。
ホーチミン市の3区(の割と南西寄り)に住む事の利点の1つに、名店の多い5区の中華街(チョロン)が近くなるという点があります。麺フェチである筆者、むしろそれを狙って3区を狙いを定めたのは言うまでもありません。
そんなチョロンのベトナム中華麺の名店発掘第1弾が、こちらの鴨・水餃子・チャーシューを贅沢に使ったベトナム中華麺の名店「Hào Ký – Sủi Cảo & Mì Vịt Tiềm (豪記麺家)」。いきなり特大級の大当たりをぶちかます事が出来ました。
※ホーチミン市内のローカルグルメのまとめはこちらを御覧下さい。
水餃子・叉焼・鴨肉の神コンボ中華麺が尊い「Hào Ký」@ホーチミン5区
久々のグレートな中華麺店にヒットです。
ダックヌードルというエリアでは、以前筆者の勤務先の社長から伝授された下記の名店が長らくトップの座に君臨しています。
今回の名店「Hào Ký – Sủi Cảo & Mì Vịt Tiềm (豪記麺家)」(以下Hào Ký)も、鴨推しではあるのですが、店名に「Sủi Cảo(水餃子) & Mì Vịt(麺鴨)」とある通り、鴨と同時に水餃子をフィーチャーしている点がユニークです。また、個人的にはチャーシューも中々の逸品であると感じました。
それらの具もさることながら、しっかりコシのある玉子麺にほのかに八角の効いた薬膳風の深く優しいスープという基本が素晴らしく、久々にビビッと来たものであります。
やべぇ神麺、いや、鴨麺にチョロンで出逢ってしまった鴨・・・🦆🍜
ほのかに八角の効いた深みスープ、鴨肉ゴロゴロ、プリプリ蝦餃子、焼豚、シコシコ玉子麺。これはやばい・・・🔥🔥🔥
いきなりベトナム中華麺個人的トップ戦線に食い込んで来た鴨🦆鴨麺以外も興味深いから明日また来ようかな🥺 pic.twitter.com/qXT5aOmNGP
— 10max🇻🇳 | 旅と車とベトナム (@10max) April 6, 2024
Hào Kýのアクセス
Hào Kýはホーチミン5区の中華街チョロンの中でも、やや都心部寄り、上で掲載したダックヌードルの名店「Hải Ký Mì Gia」からも近いエリアにあります。1区の安宿街、ブイビエン通りから車で10分ちょっと。チョロン観光時の昼食に利用するのも良いでしょう。
外観
生活な雰囲気の外観。珍しく奥に厨房があるタイプです。メデューサと目が合うと石になってしまうのと同様に、入口の両側の写真を見るだけで吸い込まれそうです。
Googleマップで「Hao Ky」ってあったのでてっきり「好記」かと思ってましたが、「豪記」でした。「ハオ」違いw
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ちなみにHao Kyの隣の隣では豪快に水を撒いていたので、スーパーマリオの高難易度ステージのように慎重にタイミングを見計らいつつ近づきます。嘘です通ろうとしたら水を止めてくれました。
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店内
店内も清潔な感じ。最近リノベーションしたんだろうか。
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写真で食欲を煽る高等戦術をこれでもかと繰り出してきます。大いに乗っかると幸せになれるでしょう。
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ベトナム中華料理の店らしく、広東語の装飾も多く見られます。「龍馬精神」ってなんだろう。
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卓上セット。後で触れますが、筆者は2つの銀色のカップのうち左側の自家製チリが好きで、アクセントに使っています。
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レンゲがあるのは嬉しいですね。ベトナムでは麺屋でもスプーンしか置いていない店が多いですが、スプーンだとやはりスープを飲みにくく、子犬のようにペチャペチャ飲むしか無いので、ガブッとすくえるレンゲが広まってほしいです。
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メニュー
メニューは大きく分けて左側が鴨麺(Mì Vịt)系、右側が水餃子(Sủi cảo)やチャーシュー(Xá xíu)系。なお、値段で例えば「70」とあるのは後ろの「000」が省略されているので、実際は「70,000ドン(350円強)」です。
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鴨麺については、筆者はチャーシューや蒸し餃子も捨て難かったので中段左側の「mì vịt tiềm Đặc biệt(特別鴨腿麺):70kドン」という全部入りを食べましたが、ドカーンと鴨もも肉メインで行きたければ上段右側の「Mì Vịt tiềm Má đùi(軟鴨腿麺):70kドン」が良いでしょう。こちらはスープ麺。一番左上のは汁なしでしょうね。
蒸し餃子&チャーシュー系については好きな組み合わせのものを選べばよいでしょう。なお、筆者は2度目に訪れた際には雲呑も試したかったので、「Mì hoành thánh(雲呑麺):45kドン」に、独自アレンジでチャーシューを追加してもらいました。
そして地味に忘れてはならないのが右下のサイドメニュー的なやつ。特に「Sủi cảo chiên(炸水餃)」という揚げ餃子はかなりのダークホース。
実食!滋味スープとシコシコ麺に豪華具材の饗宴
ではいよいよ実物とご対面です。この店には昼時に2度訪れましたが、注文から提供までは結構早い印象です。
鴨&餃子&チャーシューの贅沢3種コンボ麺「特別鴨腿麺」
1回目の訪問時に注文したのはこちら。
いいですか、着丼しますよ。
ドーン!!
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これは「mì vịt tiềm Đặc biệt(特別鴨腿麺)」。もう見た目が破壊的です。
手前に浮遊しているのが大型の蒸し海老餃子とチャーシュー、そして奥にゴロゴロしてやがるけしからんのが鴨肉です。
まずはスープと麺を頂きます。スープは上で触れたダックヌードルの名店「Hải Ký Mì Gia」と同じ系統の、でも八角味は少しだけ抑え気味の、優しい深みのあるスープ。八角が苦手でなければこれは染みるように美味しいでしょう。
そして麺が実にコシがある玉子麺で、しっかりした歯ごたえにツルツルの食感が素晴らしい。フォーだとかフーティウだとか色々美味しい米麺はありますが、何だかんだ言って日本人はこの小麦麺が大好きなんだと思い知らされます。
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そして蒸し海老餃子も、店名に冠して推しているだけあり、中々のプリプリっぷり。皮が分厚すぎず、中身の肉と海老のジューシーさがこれでもかと口に広がります。
チャーシューも、モッサリしておらず、むっちりした良き歯ごたえのある秀逸な食感です。
そして最後にゴロゴロしてるけしからん鴨肉をつまみ上げてみる。柔らかくて味がよく染みており、余裕の貫禄を漂わせます。
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ただ、この「特別鴨腿麺」だとどうしてもサイズが小さく食べられるポーションが少ないので、鴨肉を堪能したい場合は、先ほど触れた通り、メニュー上段の「軟鴨腿麺」というやつに託すのが良いでしょう。
鴨麺Mi Vitを頼むとこの2種類の小皿が出てきます。左は甘めの味噌的なもの。上は瓜のお新香的なもの。
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鴨肉なんかをこの味噌に付けてもよいのですが、筆者は甘くない方が好みなので、卓上セットにあった自家製チリと塩を小皿にとって、これに鴨肉や蒸し餃子なんかをチョチョっと付けてアクセントにしています。
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雲呑&チャーシューの王道中華麺
2度目の訪問時に頼んだのがこちら。
着丼しますよ。
ドーン!!(いやもういいって)
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雲呑麺にチャーシューを追加で入れてもらったものです。普通の雲呑麺より雲呑の数が減らし、代わりにチャーシューを入れてくれたようで、値段は雲呑麺と同じ。
特別鴨腿麺よりも雲呑とチャーシューの分量が多めなので、それらが好きな人はこちらの方が良いかも。実は筆者は鴨肉が特別好きなわけでも無いので、こちらの方が好みです。
実は、メニュー右側の麺達は鴨麺とスープが違うかも知れないな、と思って頼んでみたのです。もう一つのダックヌードルの名店「Hải Ký Mì Gia」ではスープを分けていました。
食べてみると、こちらのHao Kyではスープのベースは同じだと思われます。やや八角香る滋味深いスープ。このスープで雲呑麺や水餃子麺、チャーシュー麺などを食べたい時はこちらのお店に来る、という棲み分けが出来そう。
やっぱりこのコシのある麺、美味いなあ。
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ところで、水餃子と雲呑を食べ比べて思ったのは、水餃子の方が具に対する皮の割合が少なく、プリプリ感は強く感じられるでしょうね。なので、次回はメニューの一番右上の「水餃叉焼麺」を頼んでみようかな。
密かに必食のサイドメニュー、揚げ餃子
そしてこの時鴨肉を省いたもう一つの理由が、このサイドメニューを食べてみたかったから。「Sủi cảo chiên(揚げ餃子)」です。この手の揚げ餃子、これもHải Ký Mì Giaで体験して非常に美味しかったので、Hao Kyでも頼んでみました。
やはり想像通りの爆旨具合!皮の揚がり具合が素晴らしく、シャクシャクっと軽い食感がまずやって来ます。それを突き抜けると、次にもちっとした肉感が来て、最後に海老のプリッがやって来る。
シャクシャク!からのモチッ、プリッの波状攻撃!
これはまさにホーチミンを襲うジェットストリームアタックですよね。ぜひお試しあれ。
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と言うことで、非常にレベルの高いホーチミンのベトナム中華麺界において、突如流星のごとく登場したスーパールーキー、「Hào Ký – Sủi Cảo & Mì Vịt Tiềm (豪記麺家)」(お前が来るのが遅かっただけだろ、というツッコミは鴨肉を頬張りながらお願いします)。
チョロン観光のお供に、ぜひ候補に入れてみて下さい。
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