こんにちは。花より団子、金より麺類な駐在員、10max(@10max)です。
根暗なベトナム単身暮らしで、それ程頻繁に飲みにも行かずローカル飯ばかり食べていると、ベトナムの口座にどんどんお金が貯まって行きます。一方、家族3人が暮らす日本の方が当然入り用は多いわけで。
しかも、(送金当時は)ちょうどアメリカ大統領選の直前で先行きが不透明過ぎたため、1ドル150円台前半をウロウロしているうちに一度リスクヘッジしておこう、というのもあり、ベトナムから日本へ送金してみました。
という事で、本記事では筆者の体験に基づいてベトナムから日本への送金方法、送金手数料や手続きについてご紹介します。
※本記事はあくまでもただの麺好き駐在員による参考情報なので、難しいことは分かりません。生ぬるい目でご覧頂き、正確な情報や運用方法などは取引銀行などにお問合せ・ご相談下さい。
※本記事の銀行送金手数料等については、Vietcombankに作っている給与口座(USドル)からの送金の例です。別の条件では異なるかも知れないので、正確な情報は各自ご確認下さい。
※本記事の情報は執筆時点のものです。
ベトナムから日本への送金手段
ベトナムから日本へお金を送る・持ち出す方法は、細かく挙げ始めるとキリがありませんが、今のところ一般的に以下の2つくらいかと思います。
- ベトナムの銀行から日本の銀行口座への海外送金
- 現金を下ろして帰国時に手持ちで日本へ持ち込み
なお、海外送金というと「Wise」というノンバンクの送金ソリューションが有名ですが、現状「日本→ベトナム」の送金は出来ますが、「ベトナム→日本」の送金には対応していません。
ビットコインなどの暗号通貨を使って・・・的な方法もあるかも知れませんが、ややこしい上に手数料が結構高いので、ここでは割愛します。
さて、では銀行で海外送金するのと、手持ちで日本に持ち込むのと、どちらが良いのでしょう?
これは手数料の水準が関係してくるので、最後に触れます。
ベトナムから日本への銀行送金手数料と手続き
銀行の海外送金手数料
ではベトナムの銀行で日本へ海外送金する際の手数料を見ていきます。
本記事執筆時点で、Vietcombankの給与口座から日本のメガバンク(みずほ銀行)の口座に送金する場合の手数料は以下のとおりです。なお、筆者はUSドルで給与を受け取っているので、ベトナムドン口座からの送金の場合は少々違う可能性があります。
変動手数料 | 送金額✕0.22%
(最低USD5.5, 最高USD220) |
固定手数料 | USD44 |
Telex Fee | USD5.5 |
(全てVAT10%含む)
また、受け取り側のみずほ銀行の手数料は以下の通り。
外国送金受取時の手数料 | 2,500円/件 |
(出典:みずほ銀行公式HP)
これらが送金額に対してどの程度のウェイトを占めるのかは、後ほど見ていきます。
銀行送金時の手続きと必要書類
Vietcombankの給与口座からの国外送金の場合、以下の書類が必要でした。こちらもUSD口座からの送金の場合です。
- パスポート
- TRC
- Labor Contract(コピー)
- Work Permit(コピー)
最後の2つは、マネロン対策などでお金の出所を確認するために必要となりますが、会社の人事にお願いすればすぐに出てくる書類なので、さほど手間は掛からない感じですね。ちなみに書類は返して貰えるので(書類の有効期間内なら)何度も使いまわせます。
※逆に給与口座ではない口座から海外送金しようと思うと結構大変らしいです。
また送金先の日本の銀行の情報を聞かれるので、下記も予め用意しておくとスムーズです。スマホですぐに調べられます。
- 銀行の英語名
- SWIFTコード
- 支店番号と英語名
- 口座番号
- 日本の(自分の)住所
筆者の場合、みずほ銀行の東京営業部への送金でしたが、下記のHPに掲載されていました。
「◯◯銀行 海外 送金 受取」とかでGoogle先生に訊くと教えてくれると思います。
支店の英語名なんかは支店のページに載ってました。
これらを準備してVietcombankの窓口へ行き、送金したい金額を伝えると、手続自体は30分もかからずに完了します。
総じて手続きや必要書類に関しては、思ったよりもお手軽だったな、という感想です。
なお手数料や必要書類など、いずれも最新かつ正確な情報は取引銀行に確認して下さい。
海外送金手数料は結局高い?安い?
では、この銀行手数料って、結局どう評価すれば良いのでしょうね?
下の表は、例えば1万USドルをベトナムから日本に送金する場合の、Vietcombank→みずほ銀行の海外送金手数料をシミュレーションしたものです。為替レートは1ドル150円とします。
この場合、手数料の合計は13,225円で、料率にすると0.88%(ただし両替手数料は除く)。手数料差引後の最終受領額1,486,775円を10,000(ドル)で割ったものを「手数料差引後実質レート」と仮に定義すると、148.68円。
つまり、1ドル150円から148円へわずか2円でも円高に振れてしまったら、1ドル150円の時の送金手数料の方が安い、という事になります。
仮に送金額を5000ドルにすると、手数料が(固定手数料の分だけ)相対的に割高になり、手数料率は1.54%になりますが、それでも「手数料差引後実質レート」は147.69円。つまり1ドル147円まで円高に振れてしまったら、1ドル150円の時の手数料の方が安いことになります。
この手数料をどう見るかは人それぞれですが、ズボラな筆者個人としては、「1万ドルくらい送金するんだったら手数料は無視できるな」という感想です。
なので個人的には、手数料よりも円に替わるタイミングでの為替の方が重要かな、という感覚です(あくまでも個人的感想)。
銀行送金と手持ち運搬、どちらが良い?
ここまで見た上で、では銀行の海外送金と手持ち運搬と、どちらが良いのか、というお話。
これは大変難しいお話ですが、まずシンプルに言えるのは以下の2点。
- 手持ち運搬は送金手数料が不要
- ベトナムからの外貨の持ち出しは、5,000USドル相当以上で税関申告が必要
- 日本への現金の持ち込みは、100万円相当以上で税関申告が必要
なお5千ドル相当以上の現金をベトナムから持ち出す場合、銀行で許可証を発給してもらい、税関申告で提出する必要があります。
ここから先は筆者には正直よく分かりませんし、半分は好みかも(適当)。
多少手数料がかかってもタイムリーに円安のタイミングを捉えるか、日本に帰ったタイミングで手持ちで持ち込んで手数料を節約するか。
悩ましいところですが、筆者個人としては、銀行での海外送金については手数料も手続きも割とお手軽だと感じたので、ある程度円安まで振れたタイミングを捉まえてタイムリーに銀行送金してしまい、後は全てを忘れてビアサイゴンでも飲んでいた方が、その後ずっと気を揉まなくて良いので精神衛生的に良い気がします(激しく個人的な価値観)。
あと帰国時に大金を持ち帰ると、空港で無心でビール飲めなさそうだし(激しく個人的な価値観②)。
ということで激しく雑にまとめてすみません。まあ上記の手数料などの情報が何かしら参考になれば幸いです。
コメント
自分は、手荷物で運んでいるが、為替はあまり気にしない。
米ドルで持ち帰って、すぐ使うわけでもないので、
ドルのまま銀行に預けるか、タンス預金しているから。
円安の好きなタイミングで、米ドルから日本円に替えればいい。
PS
ベトナムのドル預金から、日本の銀行のドル口座に入金なら、
ドルのまま、外貨預金になるけど、なんでそんなに為替を気にするか ? ?