沖縄

沖縄・渡嘉敷日報2019 (4)首里城

夏休みの沖縄・渡嘉敷旅行、相変わらず台風で身動きが取れず暇を持て余していたので、3日目後半は何となく思いつきで首里城を訪れました。

沖縄には再三訪れているものの、首里城には独身時代に友人のアサノと訪れて以来なので、もう10ウン年ぶりの再会・・・なのであまり記憶に残っていないというのが正直なところでした。

ということで、実は今夏訪れた際にはさして感慨もなかったのですが、本記事の執筆までに首里城焼失の事件が発生し、関連する報道などを通し首里城に関する様々な情報を見知った今となっては、また違う思いを持っているところです。

ともあれ首里城の写真たちをペタペタと貼り付けていきます。

 

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO200)

 

OLYMPUS E-M1MarkII (27mm, f/4, 1/400 sec, ISO200)

 

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/125 sec, ISO200)

 

OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/160 sec, ISO200)

 

「首里森御嶽(すいむいうたき)」と呼ばれる礼拝所。琉球の神が祀られた聖地で、首里城内で最も格式高い場所とのこと。これはエモいですね~。

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5, 1/100 sec, ISO200)

 

正殿。

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/200 sec, ISO200)

 

正殿のシーサー。ちゃんと「阿吽」してます。エジプトやインドを起源とするといわれるこの手の獅子像の伝播の歴史は実に興味深いです。この話はまた後ほど、

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/800 sec, ISO200)

 

OLYMPUS E-M1MarkII (25mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO320)

 

北殿の中にあった正殿模型。

OLYMPUS E-M1MarkII (23mm, f/3.4, 1/60 sec, ISO2000)

 

正殿の実物を見ても分かるのですが、広場の赤い道が正殿に対して斜めになっています。その理由は風水によるものだ、など諸説あるそうです。

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/6.3, 1/30 sec, ISO3200)

 

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/8, 1/80 sec, ISO200)

 

う~む、こんなところだったのか・・・本当に前に行ったことあるのかな・・・

と思い、かつて訪れた際の記事を読み返してみました。2006年の事でした。

301 Moved Permanently

なんとこの時は撮った写真はこの記事に載ってるちょっと猫っぽい癒し系シーサーと墓陵だけ!

もしかすると、入場料をケチって中には入らなかった疑惑も・・・。あるいは、後述の通りこの当時はまだ正殿が復元作業の途中だったために中に入れなかった(もしくは入らなかった)という事も考えられます。

いずれにしても、ちゃんと首里城を観るのは今回が初めてという事になるのかも知れません。

 

実は筆者は元来、復元された建築物にはさほど興味が無く、首里城も例外ではありませんでした。今回も、台風で足止めを喰らわなければ訪れる予定はありませんでした。

しかし、今回焼失してしまった事で、奇しくも知らなかった事実を色々知るに至り、無知な自分が恥ずかしくなりました。

 

まず、首里城復元が30年もの長い時間をかけた大事業だったという事。

そして、そのために琉球伝統の非常に貴重な技術が駆使されており、今ではその技術は再現できないかも知れないという事。

またその事業に人生を捧げてきた方々の想いや、沖縄の人々の想い。

あるいは、瓦の色が実は赤では無かったかも知れないというような実に興味深い話もあると言うような事。

 

これらの事実を全く知らずに、何となく「所詮復元だろう」と高をくくっていたとは何とも勿体ない話です。

 

さらに、今年1月に復元事業が完了したばかりという実にタイムリーなタイミングに偶然訪れたのだということすら、焼失の後に知りました。

 

実に複雑な心持ちです。

焼失してしまった事は残念、というのは言うまでもありませんが、それよりも何ら基本的な知識を持たずに何となく首里城を訪れてしまい、そのリベンジの機会が今後いつやってくるのか分からない(少なくとも今年見た首里城に関しては二度とリベンジ出来ない)と言うことが悔やまれてなりません。

一方、利己的な話ですが、復元が完成して焼失するまでの貴重な9ヶ月の間に偶然にも子供達に首里城を見せてあげられたことは不幸中の幸いだったと思います。(その点では足止めしてくれた台風10号にも感謝しなければなりません。)

 

今年筆者は41歳、長男11歳、次男9歳。

30年後、今の筆者と丁度同じ歳頃になった子供達が、彼らの家族と共に再び復活した首里城に出会えたなら本当に素晴らしい事だと思います。

その希望が少しでも実現に近づく事を願い、微力ながら今回撮った首里城の写真を下記プロジェクトに寄贈しました。皆様ももし写真をお持ちでしたら登録されてはいかがでしょう。

「OUR Shurijo みんなの首里城 デジタル復元プロジェクト」

みんなの首里城デジタル復元プロジェクト
Shuri Castle Digital Reconstruction

 

首里城公園内のガジュマルの木の下でアイスを食べます。

 

夜はホテル近くの島唄ライブの居酒屋で家庭料理に舌鼓を打ちます。

OLYMPUS E-M1MarkII (28mm, f/3.6, 1/60 sec, ISO2500)

 

すっかりチビ怪獣たちのお気に入りになって毎回注文させられる定番のミミガー、海ブドウ、島らっきょ。それに今夜はソーミンチャンプル~。

OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO2000)

ところで箸袋にはちゃんと「うめ~し」の文字。沖縄弁で「うめ~し」の意味ご存知ですか?(答えは最後に)

 

こちらも怪獣たちお気に入りのイカスミ料理。この日はイカスミ焼きそば。口が真っ黒になります。

OLYMPUS E-M1MarkII (28mm, f/3.6, 1/30 sec, ISO3200)

 

ということで3日目も何とか充実した一日を過ごすことが出来ましたが、本来の目的地である渡嘉敷島へ渡れるのは一体いつの日になるのか・・・こうご期待(笑)

 

(2019年8月10日の記録)

 

 

※「うめーし」は沖縄弁で「箸」の意味です(笑)

 

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コメント

  1. Sippo☆ より:

    いろいろと疎い私でも、首里城の名前くらいは知っておりました。
    とても残念な出来事でしたよね。
    お気持ち、お察しいたします。
    こうして居ながらにして見せて頂き、ありがとうございます。
    まさか無くなるはずが無い、と思うものでも
    このようなことも、あるのだと・・・
    息子さん方も、見ておいて良かったですね。
    P☆

    • 10max より:

      Sippo☆さん、こんにちは。
      実は僕も名前くらいしか知らなかった、と言うのが本当のところなんです。
      復元のためにこんなに色んな人たちが色んな思いを持って努力されていたんだなと言う事を焼失をきっかけに知る事になるとは皮肉なものです。
      ともあれ、貴重なタイミングで見て写真を撮る事が出来たのは幸運でした。

  2. 黒顔羊 より:

    首里城、大変なことになってしまって愕然としています。
    最初は放火かと思ったのですが、そうではないらしいですね。
    日本的な部分もあり、中国的な部分もあり、東南アジアっぽい部分もある・・・
    不思議な造形美です。
    私が生きている間にはもう見られなさそうです、悲しい。(-_-;)
    ミミガー、海ブドウ、島らっきょ・・・
    お子さんたち、将来酒飲みになりそうですねえ、うひひひ♪

    • 10max より:

      黒顔羊さん、こんにちは。
      本当に、日本とアジアの文化が融合した貴重な建築だったのに残念です。
      僕も新たに復活した首里城を見る事が出来るのかは微妙なところですが、そこは子供達の時代に託します^^;
      子供達とお酒を飲むための英才教育、始めてます(笑)

  3. NAOGGIO より:

    10maxさん今日は。首里城焼失、ショッキングな出来事でしたね。
    私は1度も訪れたことがないので焼失前にも訪ねる機会のあった10maxさんが羨ましいです。
    実は今回焼失した首里城復元のプロジェクトが動き出した当時、沖縄では首里城に関する資料が乏しく、私の家内の染色の先生の先生に当たる故鎌倉芳太郎氏(人間国宝で沖縄の紅型の研究者でもありました)が残した研究資料中の首里城に関する記述が大いに役立ったと聞いています。
    そんなこともあり、復元とはいえ是非首里城を訪れてみたかったのですが、沖縄戦など色々なこともひっかかってなかなか沖縄本島を訪れることができませんでした。
    過去のことには拘らず、見たいものは早く見ておいた方がいいですね。

    • 10max より:

      Naoggioさん、こんにちは。
      出張中につきお返事遅れてすみません。
      訪れる前にはあまり興味が無かったのですが、失って分かる貴重さ、というところです。
      なんと、ご家族のお知り合いが再建に関わっていらしたのですね!
      おそらく無知な僕の想像以上にいろいろな方々の苦労の結晶だったのでしょうね。
      まあ、見たからどう、見なかったからどう、というのは良く分かりませんが、いずれにしても自らの勉強不足を恥じるばかりです。

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