カシュガル/敦煌

イスラム風情溢れるカシュガルの町と新疆最大のエイティガール寺院 | 敦煌・カシュガル旅行記【国境のカオスが好きだ。】

ついに筆者も食あたりの症状が著しくなってきた。

しかし、向ヶ丘遊園でも5本の指に入るハードボイルドトラベラーたる筆者が腹を下したくらいで部屋で寝込んでいては名がすたる。ひたすら前進あるのみである。

というわけで今日は、西域最大のモスクである「エイティガール寺院」と、ウイグル族の人々が今も変わらぬ生活を営むウイグル族の旧市街を訪れる。

カシュガル チニワクホテル

CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/5, 1/640 sec, ISO0)
宿泊したのは「チニワクホテル(其尼瓦克賓館:Qinibagh Hotel)」

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コーランが流れ、ヒジャブとウイグル帽で着飾るカシュガルの人々

と、部屋で準備をしていると、どこからともなくコーランを読みあげる声が風に乗って聞こえてくる。ここがすでに紛れもないイスラム圏であることを実感する。否が応でもテンションが上がってくる(腹の方は下る一方であるが)。

さらに町へ一歩出てみると、それは想像以上のスペクタクルであった。昨夜到着した時点では暗くて分からなかったのだが、町を歩く人々の顔立ち、服装がもやはこれまで見てきた中国とは全く趣が異なる。

青くて彫りの深い目、褐色の髪、ヒジャブを被る女性、ウイグル帽を頭に載せ瓜を食べるオッサン。そして建物の看板にはアラビア文字から派生したウイグル文字が溢れ、その背景には厳かに流れるコーラン。

カシュガルは中国ではあるが人口の7割がトルコ系イスラム教徒のウイグル人なのだから、当然ながら情報としては理解していたことだが、実際にここまで中央アジア風情が勝っているとは思わなかった。看板や標識のウイグル文字の傍に添えられた漢字表記がまるで取って付けられたように見える。

シルクロードの交差点であるカシュガルを、遥か昔より確かに様々な民族が行き交っていたという史実を見せつけられた感がある。

カシュガル 女性 ヒジャブ ウイグル語の看板CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (11.3mm, f/4.4, 1/400 sec, ISO0)

カシュガル ウイグル帽 瓜CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (28.4mm, f/4, 1/80 sec, ISO0)

カシュガル 市街地CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/5, 1/800 sec, ISO0)

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カシュガル最大・モスクの様なエイティガール寺院

エイティガール寺院はカシュガル市中心部にある、新疆ウイグル地区で最大規模のイスラム教寺院である。まさにムスリムの国のモスクでよく見る尖塔に、改めてここが異教徒の地であることを実感する。装飾も、中国建築のきらびやかさとはまた風情の異なる、青や緑や赤などの様々な色彩をタイル状に並べた様式に魅了される。(ところで驚いたのは、女性用のトイレがなかったことである。理由は分からない)

エイティガール寺院 カシュガルCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4.5, 1/640 sec, ISO0)

エイティガール寺院 カシュガルCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO0)

エイティガール寺院 カシュガルCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO0)

エイティガール寺院 カシュガルCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO0)

エイティガール寺院 カシュガルCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/40 sec, ISO0)

エイティガール寺院 カシュガルCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (9.2mm, f/3, 1/200 sec, ISO0)

エイティガール寺院 カシュガルCASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/320 sec, ISO0)

エイティガール寺院 カシュガル ウイグル帽 ヒジャブ

CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (25.6mm, f/4, 1/125 sec, ISO0)
寺院の広場で寛ぐウイグルの人々

昼食の頃合いとなる。助手兼妻は相変わらずパンと水で済ますというが、同じ食あたりであっても筆者は意気込みが違う。腹が下っていようが上っていようが、男は黙って「牛肉面」、これである。

幸い、チニワク賓館を出て左のところにすぐ「牛肉面」の看板を見つけた。イスラム料理は夜に取っておいて、まずは胃に優しい牛肉面をいただく。これもなかなかの美味。助手兼妻にも一度は食してもらいたいと思った一品である。

カシュガル 牛肉面CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/4, 1/400 sec, ISO0)

カシュガル 牛肉面CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (25.6mm, f/4, 1/8 sec, ISO0)

カシュガル 牛肉面CASIO COMPUTER CO.,LTD EX-P600 (7.1mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO0)

この後、ウイグル族の旧市街にてさらに想像を上回る素晴らしい景色を目にすることになる。

(2006年9月14日)

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