【ベトナム赴任のご報告】40代・小中学生の子連れで初めての海外駐在に挑戦する事にした理由

こんにちは。10max(@10max)です。

本業(サラリーマン)の都合でこの6月からベトナム・ホーチミンシティに赴任することになりました。

今でこそ赴任に向けて脇目も振らず準備を進めていますが、しかし実際には気持ちを固めるまでには相当な葛藤がありました。それは筆者自身だけでなく、家族も同様です。

人によっては、

「海外駐在?そんな恵まれた状況で何を悩むことがあるんだ!」

と思われる方もいるかも知れませんが、こと家族の事を考えると本当に悩み通しでした。

今回海外赴任を決心するまでの迷い・悩み・葛藤の理由と、赴任の話を受ける決心をした理由・経緯を記しておきたいと思います。似たような状況で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/160 sec, ISO100)
ホーチミンにて/2020年3月撮影

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帯同で赴任するには悩ましい家族の状況

まず前提となる筆者の家族の状況をお伝えしておきます。家族構成は以下の通りです。

  • 筆者・細君
  • 長男(赴任時点で中2)
  • 次男(同小6)

長男は私立の中高一貫校に通っています。

次男は、中学受験勉強の真っ最中。

そんな中で海外赴任の話が出てきました。

そして理由は後で触れますが、海外赴任する場合には家族帯同が希望でした。

海外赴任のタイムリミットが迫っていた

「10max君には来年ベトナムに行って貰うかも知れないから、少し考えておいて」と言う話が最初に上司からあったのは昨年12月でした。

数年前から「いずれは駐在してもらう可能性がある」とは言われていたのです。それが、コロナも含め様々な事情から延びていたというのが実態でした。

しかし、筆者には時間がありませんでした。

というのも、筆者の中では、海外赴任するのであれば家族帯同が希望でした。その場合、タイムリミットとして、この4月で中学2年生になった長男が高校に上がるタイミングでは日本に戻ってくる必要がありました。現地で通うことになる日本人学校は中学までしかなく、また日本帰国後に戻る事になる中高一貫校の進度の速さや大学受験などを考慮しての事です。(もしも赴任先が欧米などの英語圏であればそれ以降も海外で過ごす選択肢もあったのですが・・・)

つまり、海外駐在が3年間だとして、この春頃からの赴任であれば、約2年間は家族と共に駐在し、最後の1年だけは何とか単身赴任状態で頑張る(=細君が、日本でワンオペで思春期の男子中高生二人をマネジメントする)事は何とか出来るとは思いますが、逆に言うとそれが限界だと考えていました。

「海外赴任なら家族帯同希望」の理由

前提として単身赴任する場合にはこの記事の悩み自体発生しないのですが、筆者の場合はそうではありませんでした。

「転勤は業務命令なのに『家族帯同が希望』などと甘ったれた話が罷り通るのか!」などと昭和の様な事をおっしゃる方は、この多様性の時代においては多数派ではないとは思います。「女性は出産子育てがあるから重要な仕事は任せられん」と言う人が今や天然記念物になりつつあるのと同じですね。

ただ、そうは言っても異論がある事は認めますし、異論をお持ちの方がその異論を勝手に貫くことは一切否定しません。ただ、筆者は筆者で以下のように考えており、そういう考え方もあるんだな、と思っていただければ、と。

人生において何を重視するのかは人それぞれであり、その優先順位に従って働き方やライフスタイルを選ぶ事が、最終的には仕事にもプライベートにも良い方向に働くと筆者は考えています。筆者にとっては、家族で共に過ごす時間は何事にも優先しますし、それは子供達にとっても大事なこと。そして家族、特に子供たちと過ごせる時間はあっという間に終わってしまい、過ぎてしまえば二度とは戻りません。

その辺りは筆者のアウトドア&カーライフについてのブログをご覧頂いている方ならお察し頂けているかと思いますが、そう考えて子供達をせっせとキャンプに雪山にと連れていっている訳です(笑)

OUTMOBIL
アウトドアと車のあるライフスタイルを提案します。次の休日の目的地、見つけて頂ければ幸いです。 *主な記事内容:キャンプレポと道具、VW/プジョー/カーライフ等

そして有難いことに、4年前に転職でやって来た今の職場ではそうした価値観をある程度共有出来ており(個々人の価値観や働き方を尊重するという意味で)、上司も「10max君が家族大好きなのは知ってるし、大事なことだから、よく話し合ってみて」と言って下さいました。本当に感謝です。

※もちろん、そうでない企業が未だに少なくない事は重々承知しています。なのでこう言った自分にとって大事なポイントというのは、新卒・中途どちらにしても入社前によく確認しておく必要があるという話ですね。やや脱線しました。

SONY ILCE-7M2 (50mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO1000)
ホーチミンにて/2020年3月撮影

海外駐在を迷った理由

という事で、一応タイミング的には何とか海外赴任が可能ではあったのですが、それでも決心するには非常に大きな悩みがいくつかありました。

子供達の心理的負担 – 既に自我の強い小中学生

一番の悩みはこれでした。いえ、「いくつか」と書きましたが正確にはこれがほぼ全てです。

確かに机上では、長男が中学生のうちに帰国できるギリギリのタイミングではありましたが、事はそうシンプルではありません。子供たちは既に中学生と小学校高学年。自我がかなり芽生えてきており、友達との別れも辛くなってくる年頃です。

そして案の定、この話をすると子供たちは難色を示しました。特に小5(当時)の次男の方は泣き出してしまう有様・・・まあ、友達と別れるのは寂しいよね・・・。

正直なところこの話をする前には、次男に関しては既に中学受験勉強が本格化しつつあったので、「海外赴任により受験勉強をしなくて良くなる」と話せば割と簡単に釣れるんじゃないかと思ってたんです(笑)しかし、ファーストインプレッションとしては友達とのお別れの方が強烈だったようですね。

そしてもう一つ不安だったのは、赴任先のベトナムの学校(日本人学校)と、日本帰国後に編入する学校に溶け込めるかという事。これが幼稚園児や小学校低中学年なら比較的問題ないのですが、二人とも小6~中学生という難しくなりつつある年齢なので、下手をすれば不登校になってしまいかねません

また今回のケースでは、家族が現地に帯同できる期間が2年にも満たない短期間になってしまう点も気になりました。上の方で触れた通り、今の所は長男が高校に上がるタイミングでは帰国させたいと考えているためです。

「せっかくベトナムで慣れてきたと思ったらすぐ帰らなきゃいけない、というのは嫌だ」

という訳です。これに関しては次男よりも長男が気にしていました。すごく分かります。

※なお、長男の通っている私立の中高一貫校は、海外転勤などの場合で一旦抜けてもいつでも再編入をさせてくれる学校なので「せっかく中学受験して入れたのに・・・」という点は問題にはなりませんでした。中学受験の志望校選びの段階でそういう学校を選んでいたのです。

「40代で初の海外駐在」の例はあまり無い

筆者自身の仕事の面も勿論不安ではありますよ。通常は20代〜30代の若いうちに一度海外勤務の経験を積んでから、再度40代〜50代でより責任の重いマネジメントの立場で赴任、というのがよくあるパターンです。

それが筆者の場合、駐在すどころか文字通り1秒たりとも海外に在住したことのないドメスティック人間が、40代でマネジメント層としての重責を負いつつ赴任する訳ですから、「大丈夫かいな」とは一応思うわけです。

が、この点に関しては上記の子供達の問題に比べれば大した問題とは感じていませんでした。何しろ自分でコントロール出来る領域ですから。困難な事があれば自分で頑張ればいいだけですし、幸いサポートしてくれる同僚にも恵まれています。「子供達が不登校になったらどうしよう」という不安に比べれば大したことはありません。(まあ、などと脳天気な事書いてて数カ月後に鬱になってる可能性もゼロではないので、その時はTwitterやコメントで元気を下さい(笑))

コロナの状況が読めない

最後にこの問題も、昨今の状況を考えれば避けては通れません。渡航や帰国、あるいは慣れない海外で自由に外出が出来ないとなると様々な支障が出てきます。

ただ、結果的にはこの点については後述の通り状況は良い方向に向かっていきました。

SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO250)
ホーチミンにて/2020年3月撮影

海外駐在に踏み切った理由

上で挙げた悩みの種が全て解決した訳ではありませんが、最終的には家族帯同でベトナムに渡る事を決めました。その理由は以下の通りです。

子供達がベトナム行きを理解してくれた

最初の最大の関門は子供達、特に当時小5の次男が泣いて嫌がったことでした。ここは何とか無理矢理ではなく、ある程度納得してもらわないと先へは進めません。

最初に赴任の話をして泣かれて以降、毎日少しずつゆっくり対話を試みました。

まず分かったのは、次男に話をする前に既に親だけで赴任する事を決めてしまったかのように感じた事を理不尽に思ったようです。そこは確かに言い方が悪かったと反省しました。

なので、「そうではなく、家族で話し合ってよく考えて決めようと思ってるんだよ」という事を分かってもらいました。実際上司もそう言って下さっていましたからね。

結論を急がず、ゆっくり対話してみた

その後は結論を急がずゆっくり対話を続けました。何が悲しいのか、嫌なのか、でもこんな良いことやあんな良いこともあるかも知れない・・・

それから1週間ほど経ち(意外と早いw)、何が決め手だったのかはよく分からないのですが、次第に次男の態度も軟化していき、ベトナムへ行くことを前提にした会話をしてくれるようになりました。

長男の方は、元々次男ほどあからさまに拒否はしていなかったものの、中学に入って仲の良い友だちも出来、部活動もそこそこ楽しそうだったので内心どうなんだろう、と心配していまいたが、そのうち「ベトナム行ったらこういうの買えるのかな」などといった中身の会話を振ってくるようになりました。

何が良かったのか、正直なところよく分かりませんが、一つは親だけで結論を急がずに、ゆっくり対話を続けたことが状況を好転させたのかも知れないなと思います。単に海外生活のメリットとデメリットを並べて理屈で押すよりも、自分の意見も聞いてくれる、というのが子供にとっては意外と大事なのかも知れません。

もう一点は、身も蓋もない話ですが、日頃から家族でキャンプやスキー、旅行など色々なアクティビティを行う中で、子供達も「家族で過ごすのが一番楽しい」という風に考えてくれるようになっていたのかな、と思います。

家族でのアウトドア活動が一筋縄では行かなくなってきた

「突然何の話だこの唐変木!」と思われるかも知れませんね(笑)

上で少し触れた通り、これまで積極的に子供たちを連れてファミリーキャンプやスキーに行っていました。なので、ベトナム行ったらそれが出来なくなるな~、という少しだけ寂しい思いもありました。

ところが最近、少しずつ潮目が変わってきたのです。というのも、条件によってはキャンプに行くのを渋る事が増えてきたんですよね。例えば、これまでいつも一緒にキャンプに行っていた筆者の友人家族とのグルキャンは嫌がるようになりました。

また、長男は中学に上がってから毎週土曜日登校となり、部活動もあるため、週末のキャンプやスキーはかなり難しくなりました。さらに次男まで中学に上がれば日程の調整は鼻からスパゲティを食べるくらい困難となります。

そんな訳で、仮に今「赴任しない」という世界線を選んだところで、ほんの少しだけ先延ばしする事にしかならない可能性が高いわけです。

ならば逆に、家族との絆を深める新たな場として海外生活に飛び出してみようじゃないか、と考えを切り替えたわけです。中学生~小学校高学年となると親離れがどんどん進みますが、海外旅行などは案外ついてくるものですからね。

この辺りについてはカーライフ&アウトドアブログ「OUTMOBIL」の下記記事で詳しく触れています。

【ご報告】ベトナム赴任と今後の本ブログの運営について
こんにちは。10max(@10max)です。突然ですが、本業(サラリーマン)の都合で6月よりベトナム・ホーチミンに赴任することになりました。3年ほどの駐在になる予定です。もちろん筆者的には何も突然な事ではなく、年末くらいから赴任の可能性が持

背中を押してくれた言葉達

そして、海外赴任について前向きにさせてくれた要因として忘れてはならないのが、ベトナム赴任を迷っていた時に相談させて貰った方々から頂いた言葉達です。

筆者が新卒入社間もない頃に一緒に仕事をさせて頂いた大先輩と先日久々に飲みに行った際に、上の様な悩みを話してみたところ、次のように言って下さいました。「確かに子供たちの友達関係がどうなるかなどの不安もあるし、どうなるか分からないけど」と前置きしたうえで、

「自分が10max君の状況だったら行くと思う。自分がもしあの時海外に行ってたらどうだったんだろうって思う事があるよ」

彼の言う「あの時」というのは、海外赴任では無いのですが、かつてこの大先輩が社内で海外でのプロジェクトの話を持ち掛けられた際に事情があって参画されなかったらしいのです。ですが、もしその時手を挙げていたらその後どういう可能性が拓けていたんだろう、と思う事があるそうなのです。

これは単なる考え方の一例であり、彼が現在後悔しているという事ではありませんし、それなりの理由があっての選択だったのでむしろ今の方が良かった可能性も高い訳です。ただ、「違う選択をした場合の世界線が気になる」という事を考えさせられて大いに参考になりました。

それから、また別の方で、数年前から小学生のお子さんと共にベトナムに駐在している後輩に相談していた中での一言です。日本人学校の事や現地での生活の事など細々とした事を色々訊いていたのですが、ふと投げかけてみたこんな問いへの返答でした。

「総じて、家族でベトナム生活やってみて良かった?」

「正直、家族で一緒にベトナムで過ごせたのは総じて良かったですね。家族の結束が強くなりますし、良い経験にもなります」

彼のお子さんも小学校から中学校へ上がるくらいの年齢だったので、この言葉は非常に背中を押してくれました。

何が起こるか分かりませんが、全てをひっくるめて「総じて良かった」と言える日が来るんだろうな、と漠然とではありますが希望が持てました。

ベトナムが「withコロナ時代」に入りつつあった

最後にコロナです。世界的に既にワクチン接種が進み、水際対策なども緩和されつつありますが、ベトナムは実は世界で最もその傾向が進んだ国の一つです。

ベトナムは政府の方針が割と明確で、国民のワクチン接種率は断トツの世界一、そして今や行政区によってはコロナ感染者数の発表すら行っていない程で、日本からの入国や観光事情もほぼコロナ前に戻っています。

この点は赴任するにあたって大きなプラス材料となりました。

SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO250)
ホーチミンにて/2020年3月撮影

2つの世界線があるなら、行かずに後悔より、行って後悔したい

子供たちが小さい頃には「海外赴任、いつでもOK!」と思っていたのに、子供の年齢によってはこんなに悩むことになるとは(想像はしていましたが)想像を超えていました。

しかし最終的には、上で触れた言葉達にも後押しされ、こう考えるようになりました。

 

「行かずに後悔するより、行って後悔したい」

 

目の前に2つの世界線があります。

一つは、今まで通り日本で暮らす世界線。

おそらくある程度は予想通りに事が進むでしょうし、今まで通り家族でキャンプやスキーに行きながらのある程度楽しい暮らしが予想されます。もちろん、それでも予想外の事はあるでしょうし日本に居たって不登校などのリスクは常にあります。

もう一つは、家族でベトナム生活に踏み出す世界線。

当然全てが上手く行くとは思いませんし、様々な問題も起こるでしょう。もしかすると、不登校になってしまうなどのリスクはより高いかも知れません。しかし異なる生活環境の中で様々な経験を乗り越えて、家族の絆が強まり、「総じて良かった」と言える日が来る可能性も高い、でも、今の時点では予想も付かない、そんな世界線

ここで、もし前者の世界線を選んだ場合、仮にもし大きな失敗をしなかったとしても、恐らく筆者はこの先ずっとこう思うに違いないのです。

「もしあの時ベトナムに行っていたら家族にとって、子供たちにとってどんな未来が待っていたんだろう」

もちろん「逆もまた真なり」です。ですが「予想のつかなさ」は大きく異なります。

どちらが幸せだとか不幸せだとか、多分そういう事ではないのです。

ただ単に、「別の世界線について一生気になり続けるのは嫌だな」と思うのです。

 

何はともあれ、あと1か月ほどでベトナム生活が始まります。仕事もプライベートも怒涛のような日々になるでしょう。

しかしそれでも、どんな世界が拓けているのか、今は楽しみで仕方ありません。

SONY ILCE-7M2 (50mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO640)
ホーチミンにて/2020年3月撮影

ベトナム駐在中の本ブログの運営について

最後にベトナム赴任後の本ブログの運営方針ですが、これまでの旅行記や旅コラムは特に変更なく続けます。

一方、新たなカテゴリーを設けてベトナム赴任準備やベトナム駐在生活にまつわる記事を増やしていきたいと思っています。また、ベトナム国内や周辺国への旅レポもお届けしたいと思っています。

本業の仕事が忙しくなるでしょうから更新頻度は落ちる事になるとは思いますが、引き続きご愛顧頂ければ幸いですm(_ _)m

※なお、10maxのもう一つのブログでえふ、カーライフ&アウトドアがテーマの「OUTMOBIL」の今後の方針については下記記事をご覧下さい。

【ご報告】ベトナム赴任と今後の本ブログの運営について
こんにちは。10max(@10max)です。突然ですが、本業(サラリーマン)の都合で6月よりベトナム・ホーチミンに赴任することになりました。3年ほどの駐在になる予定です。もちろん筆者的には何も突然な事ではなく、年末くらいから赴任の可能性が持
ハノイ

RICOH R8 (5mm, f/5, 1/320 sec, ISO100)
ハノイにて。2010年撮影

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