こんにちは。日本では車好きですがアジアでは鉄道旅が大好きな10max(@10max)です。
年末年始のムイネー旅行でベトナム鉄道旅デビューしました。その際に得たベトナム鉄道のチケット購入ノウハウ、特にオンラインでの購入方法についてご紹介したいと思います。
なお、実際のベトナム鉄道旅の模様はこちらを御覧下さい。
※なお、本記事内の情報は本記事執筆時点のものなので予めご了承下さい。
OLYMPUS E-M1MarkII (46mm, f/3.9, 1/80 sec, ISO2000)
ベトナム鉄道の概要
そもそもベトナム鉄道ってどんなものよ、というのを、自分向けの予備知識のおさらいを兼ねてまとめておきます。
ベトナム鉄道は一言で言えばベトナムの南北を結ぶ国鉄で、総延長は2,632km。
その始まりは1881年、フランスのインドシナ総督によりサイゴン〜ミトー間が開業したのが最初で、1936年には既に現在の全路線が開通したというから驚きです。
なお、ハノイ〜ホーチミンまでの所要時間は30〜40時間ということで、長距離移動に関しては今やすっかり飛行機にお株を奪われ、短〜中距離の安価な移動手段というのが実情のようです。多かれ少なかれどの国でも同じような事になってはいますけどね。
座席・等級
等級は現在は概ね以下の2種類のようです。
- エアコン・ソフトシート
- エアコン・寝台
実は路線によっては木製のハードシート車両も存在はするようですが、稀なようです。まあ、基本数時間の乗車になるので幸運なことに?見つけたとしても選ぶことはないと思いますが・・・
で、こちらが殆どの人が選ぶ事になるエアコン・ソフトシートです。足元もそこそこ広くフットレストもあり、リクライニングも出来て普通に快適です。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/4, 1/60 sec, ISO2500)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO1600)
ただ玉に瑕なのは、前の人がフルリクライニングしてくる確率が結構高い事です。その辺りはタイやマレーシアなどでは見られない特徴ですが、経済発展の違いなのかはたまた・・・
なお、寝台は乗っていないので写真がありません。申し訳ありません。
ベトナム鉄道の4つのチケット予約購入方法と比較
ベトナム鉄道のチケット購入方法は主に以下の3つです。
- ベトナム鉄道公式サイトでオンライン予約購入
- Googleマップ経由で予約購入(1番の公式に準ずる)
- 代理店サイト(「12go」など)でオンライン予約購入
- 駅で直接購入
それぞれの特徴をメリットとデメリットで見てみましょう。
メリット | デメリット | |
公式サイト
Googleマップ経由 |
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特に無し
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代理店サイト |
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駅で購入 |
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これらをまとめると、それぞれの購入方法が向いているのは以下のような人と言えます。
ベトナム発行カードを持っているorベトナム在住者に立て替えて貰える渡航前に日本のクレカで予約購入したい → 公式サイト値段は多少高くても渡越前に確実に日本のクレカで予約購入したい特にメリットなし?→代理店サイト- 時間に余裕があり駅に買いに行ける&予定を直前まで決めたくない → 駅で購入
なお、代理店サイトの価格が公式サイトに比べてどれほど割高かは、様々なパターンを試したわけではないので確実な事は言えませんが、感覚的には1.2~1.5倍くらいかと思います。鉄道は元がそんなに高くはないので、絶対額としてはそれほど高くなるわけではありませんけどね。
ベトナム鉄道のチケット予約購入方法
ベトナム鉄道公式サイトでのチケット予約購入方法
ベトナム鉄道の公式サイトはこちらです。上のメニューの国旗マークで英語表記に切り替えられます。
ではざっと予約購入方法を見ていきます。
列車と座席を指定
トップページの左上で、発着駅と日付を指定します。片道か往復かもここで指定できます。
そうすると、指定した区間と日付で該当する列車が上に表示されます(「SE8」とか「SE22」とか)。出発〜到着時刻が書いてあるので予定に合うものを選びます。
列車を選ぶと、その下に空席の状況が図で表示ます。白い席が空席です。
この画面で座席にポインターを当てるとその席の価格が表示されます。席によって微妙に価格に差があるので、よく確認しましょう。
また、他の車両も見ることが出来ます。車両によっては同じ席でも価格が違ったりします。車両の年季の違いなどによるものだと思います。
この画面で座席を指定するとその席が緑色になり、右上のカートに入ります。よければ「Buy ticket」をクリックします。
なお、カートのゴミ箱の上の赤い数字は購入可能期限までの秒数です(600秒)。この時間内に購入まで完了しないとリリースされて最初からやり直しになってしまうので注意しましょう。
乗客情報入力と決済
上の画面で「Buy ticket」をクリックすると、次に乗客個人情報の入力画面に進みます。名前とパスポート番号が求められます。
なお、「大人・学生・子供」区分でStudentやChildを選ぶと多少割引になります。子供は10歳以下のようです。学生・子供含め筆者のケースではチェックされる事はありませんでしたが・・・
次に予約者の情報を入力します。電話番号(ベトナムの番号)が必須になっていますが、持っていなければ適当な番号でも問題ありません。ただし桁数はベトナムなので10桁です。なお、この電話番号は後で電子チケットをダウンロードするのに必要なので控えておきましょう。
そして決済手段の選択に進みます。この決済手段が問題でして、上で触れた通り、オンラインで支払いが出来るのはベトナムで発行されたクレジットカードやデビットカードのみです。VISAやマスターカードのロゴがありますが、ベトナム国外で発行されたものは対象外です。
(2024年8月更新)新たに海外発行のクレジットカードに対応したので、ベトナム国外在住の方でもオンラインで決済可能となりました。
一番上の「VNPAY」を選ぶと、海外発行のクレカで支払いが出来ます。
ちなみに海外発行クレカが使えるようになったのに一番上に「We only accept cards issued from Vietnam banks「と書いてあったり、電話番号はベトナムの桁数(日本より1桁少ない)しか入力出来ません(2024年8月時点)が、そこはベトナみと言うことで生ぬるい目で見守りましょう。電話番号は掛かってくることはないので、とりあえず1桁除いて入力しておき、後でチケットダウンロードの際に分かるように控えておきましょう。
なお、ベトナム国外在住の方のもう一つの選択肢としては、一番下の「Pay later」で現金払いする事も可能ですが、ただしこのサイトで予約完了後12時間以内に駅などに行って支払う必要があります。
決済手段を選んで先に進むと、申込内容の確認画面が出てきます。
「Agree to confirm」をクリックすると、Bookingコードが発行されます。このコードは後で電子チケットをダウンロードするのに必要ですが、Eメールで送られてきます。
そしてこの画面の下に問題の支払期限が表記されています。この申込は夜の21時半頃にしたので、支払期限が翌朝9時半となっています・・・。(2024年8月追記:この部分は「Pay later」選択が前提)
予約完了メールと電子チケットダウンロード
上で「Booking Code」が表示されるとすぐにメールが送られてきます。
上のメールのURLにはBooking Codeが既に含まれているので、クリックするとすでにコードが入った状態で以下の画面が開きます。
Eメールアドレスと、上で(適当でも)入力した電話番号を入力し、「Search」します。
すると下のようなチケット一覧が表示されます。これをクリックすると電子チケット(PDF)がダウンロードされます。
こちらがPDFの電子チケット。後で駅の改札や列車に乗り込む際に見せる必要があるのでスマホに保存しておきましょう。スクショでも大丈夫です。
Googleマップからのチケット予約購入方法
(2024年10月26日追記)Googleマップから区間を選び、そこから直接チケットを予約購入する事が出来るようになりました。
以下、スマホの画面遷移をご紹介していますが、デスクトップでももちろん同じことが出来ます。
Googleマップで区間を検索します。
ここで、公共交通機関での検索結果に「Vietnam Rail」と出てきたものが、予約購入可能なベトナム鉄道のものです。
ただ、筆者が少し試した感じでは、出発場所と目的地に駅名(Ga ◯◯)を指定しないと「Vietnam Rail」が結果に出てこないことがあったのでご注意下さい。そのうちあいまい検索でも出てくるように改善されるかも知れません。
選択肢の中から、希望の時刻のものをタップして詳細情報を表示させます。
それで一番下に「切符を購入」と言うのが表示されれば、そのままチケットの購入に進めます。
「切符を購入」をタップすると、ブラウザで公式サイトに飛びます。ベトナム語で表示されるので、左上の三本線メニューから言語と通貨単位を選択します(韓国語と日本語が選べないのが謎ですがそのうち改善されるかも知れません)。
この画面で、改めて日付や行き先などの詳細を編集可能です。詳細は割愛します。
決済手段は普通のクレジットカード以外にApple PayやGoogle Payも選べるのはありがたい。
さて、ここで一つ気になったことが。このサイトだと、「Soft seat / Air Conditioning」などの座席クラスは指定できるのですが、座席の場所指定が出来ないように見受けられたのです。
そもそも現時点でも上でご紹介した公式サイトは併存しており、そちらでは座席指定が出来るので、座席指定がしたい場合は従来の公式サイトを利用した方が良さそうです。
まあこの辺りもいずれ統合されて改善されていくのでしょうね。記事更新めんどくs
代理店サイト「12go」でのチケット予約購入方法
一応参考までにベトナム鉄道のチケットが購入できる代理店サイト「12go」での購入方法を、ごく簡単にご紹介しますね。12goはシンガポールに本社、バンコクに運営拠点を置き、電車やバスなどの旅行者向けの移動手段に特化した旅行代理店です。サイトは日本語にも対応しています。
トップページで出発地と目的地を検索すると、候補となるバスや鉄道がズラッと表示されます。
詳細を確認し、「次のステップ」へ進みます。
次に乗客の個人情報入力、座席指定、旅行保険などを選択肢、後は指示に従って(日本含む)クレジットカードで決済すれば終わりです。ただし、何割かの手数料は上乗せされるので、ベトナム鉄道公式サイトが海外クレカに対応した現在、あまり大きなメリットは無いかも知れません。 が、ベトナム国外から予約購入するには一番確実で簡単な方法でしょう。
まとめ:ベトナム鉄道チケットの購入は状況に応じた方法を
と言う事で、日程が決まっていて事前に確実に予約・購入したいという場合は、ベトナム国外発行クレカにも対応したベトナム鉄道公式サイトでオンライン予約・購入するのがベストでしょう。ベトナム鉄道のチケット予約購入方法はどれも一長一短で、「安くて簡単で確実」な方法というのが惜しくも無いという状況です。
短期旅行で確実にチケットを押さえたい、と言う場合は保険料だと思って「12go」などで購入するのが最善でしょう。特に週末や連休時には混み合うので、これがお薦めです。
また、もしも信頼できるベトナム在住者がいる場合には事前に公式サイトで予約購入するのが最も安くて確実でしょう。
一方で多少日程に余裕があったり変更の余地がある場合には公式サイトで、渡越後にオンラインで予約購入する、あるいは移動に不自由がなければ駅で直接購入しても良いでしょう。ただし複数人数だったり週末や連休中は少々リスキーです。
いずれにしても、ベトナムの鉄道旅は旅愁あふれる大変よいものなので、非常にお薦めです。本記事の内容がお役に立てば幸いです。
では良い旅を♪
※実際のベトナム鉄道の旅の模様の旅行記もぜひ御覧下さい。
OLYMPUS E-M1MarkII (60mm, f/4, 1/1600 sec, ISO200)
コメント
10月に統一鉄道でダナン→ハノイまで乗車した者です。クレジットカードの件ですが、私が予約した23年10月ではVISA,mastercardでしたら決済可能になっておりました!2等寝台を予約しましたが、公式サイトではまだ多く空きがあるところを「12go」では売り切れ表示になっておりました。使い勝手としては圧倒的に「12go」だと思いますが(手数料も日本円で500円程度なので)、もし空いていなかった場合は公式サイトを日本語翻訳しながら探してみれば案外見つかるかもしれません。ご参考になれば幸いです。
Osam様
コメント&情報ありがとうございます!
一点教えて頂きたいのですが、使用されたクレジットカードはベトナム国外で発行されたものでしょうか?
この記事公開時点でもVISA/Masterは使えたのですが、ただしベトナム国内で発行されたもののみ使える、という状況だったのです。
私はeasybookを使いますね
東南アジア全域のバス、電車、船など予約できるのでマレーシアなどではよく使いました
日本のクレカも問題なく使えましたし、スマホアプリも確かあったはず
ひでさん、こちらにもコメントありがとうございます。
そうですね、easybookなどの代理店サイトなら多少高い分分かりやすくて便利ですね。
現状はベトナムは都市間交通は飛行機メインで、鉄道は使う人が限られているので、高速鉄道などが出来るまでは公式サイトはこんな感じのままかも知れません^^;