旅コラム/旅カメラ

旅の「目的」と「求めるもの」、例えば「世界一周」と「路地歩き」について【僕らが旅に出る理由】

【僕らが旅に出る理由】と称して、時折旅について綴ってみたいと思います。

・・・と聞いてオザケンを思い出したあなた、彼には許可を得ていないので内緒でお願いします(笑)

 

SNSを見ていると色々な旅人が居て本当に面白いですね。「ああ、こういう考え方もあるのか」と非常に参考になります。もちろん時には「ちょっと自分とは考え方が違うかな」と思う事がありますが、違う事は面白い事。そこから学ぶ事も多いものです。

旅そのものが、異文化と学びの連続ですからね。

そんな発見や学びを共有する事で、皆さんにも旅に関する面白い気づきがあればと思った次第です。

旅 目的 求めるものOLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.5, 1/100 sec, ISO200)

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「世界一周」と聞いて「すごいなあ」と思ってる自分に気づいた

ところで最近、ふと気づいた事があるんです。

SNSなんかを見てると「世界一周」だとか「日本一周」などというお題目を掲げて旅をしている方をしばしば見かけます。実は筆者はそういうお題目を聞くと、「すごいなあ」なんて思うんですね。で、さらにこう疑問に思ったんです。

「あれ?同じ旅なのに、なんでそう思うんだろう?」

 

あ、最初に申し上げておきますが、どちらが良いとか正しいとか言った話をするつもりは毛頭ありません。ただ、気付いたことを共有して、自分はどっちだろう?なんて考えてみるのも面白いんじゃないかと思っているだけです。

あと、「旅なんて分類しても仕方ねえだろすっとこどっこい!」というハードボイルドな方、全くもってグウの音も出ませんが、たまにはこんな旅トークもいいじゃないですか(´∀`)

話を戻しましょう。

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旅に「目的を持つ」のと「何かを求める」のは似て非なるものかも知れない

そこでこんな事を考えました。

もしかして旅の動機としては大きく2つ、「何かの目的を定めて旅をする」と言う場合と「何かを求めて旅をする」と言う場合に分けられるんじゃないか、ということ。

そして、その2つは、似ているようで実は結構違うんじゃないか、なんて思ったんです。

旅 目的 求めるものApple iPhone XS (4.25mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO500)

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「目的のある旅」=「旅の終わりに何かを達成する旅」

目的を持って旅をするケースで一番分かりやすいのは冒頭で触れた「世界一周!!」的なものです。「日本一周」でも「アメリカ横断」でも「世界遺産◯◯か所制覇」でもいいでしょう。

なぜ筆者がこうした旅に対して「すごいなあ」と思ったのかを紐解いてみると、そこには「達成」というキーワードが見えてきました。

そう、世界一周や日本一周といったお題を掲げている旅人達からは「この旅を終えた時に自分は◯◯を達成している!」という高い意識が感じられるため、そういう旅人たちを見ると「すごいなあ」「頑張ってるなあ」という感情を抱くんでしょうね。

じゃあ同じ旅好きでも、自分は何のために旅をするんだろう?

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「何かを求める旅」=「単に旅の空気に包まれに行く旅」

筆者はこれまでにあまり「達成感」を求めて旅をした事は無かったように思います。

ただそれでも間違いなく「求めるもの」はあった。

例えばそれは、アジアの屋台や路地裏の空気や匂いを欲しているだけだったり、「計画性」というものから逃れる開放感だったり、全部ひっくるめて旅に出ている間の時間や場所そのものを求めて旅に出ていたように思います。

なので、帰ってきても「達成感」のような感情はあまりありません。むしろ、あるのは一抹の寂しさ。「ああ、帰ってきたばっかなのに既にもう一度あの場所へ行きたいなあ」という寂しさだけです(もちろん寂しさ以外にも「ラーメンうめえ」「日本のカレー世界一うめえ」とかはあるけどそれは世界一周だって同じですねw)。

つまり、何も考えず、計画性もさほど無く、ただ単に旅先の空気に恋い焦がれて行くだけって感じですね。

 

もちろんこれら2種類の旅が求めるものが全く違うという話ではありません。旅の高揚感や旅先での出会いなど共通点は多々あると思います。ただ、「達成」という目的の有無は大きな意識の違いとしてあるような気がします。

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そうは言っても線引きは難しい

でも自分は本当に目的のある旅をした事ってなかったっけ?と思い返してみると、微妙なラインの旅がありました。それは、大学3年生の時の、初めてのバックパック旅。シンガポールを起点にマレー半島を北上し、タイのチェンマイまで至る貧乏旅行だったのですが、こんなお題を持っていたことを思い出しました。

①マラッカで世界一大きな夕日を見る!

②マレー半島を縦断する!

なんと欲張りにも2つもお題目がありました(笑)

特に①のマラッカの夕日は沢木耕太郎さんの「深夜特急」のワンシーンを強く意識したもので、ちょっとした達成感を持ち帰って来ました。

マラッカ海峡 夕日 日没

「深夜特急」に憧れて見に行ったマラッカ海峡の夕日

深夜特急と言えば、ユーラシアの西の果てのポルトガルはロカ岬を訪れた際も、少なからず達成感を満たしてくれました。

これは単に目的地といえば目的地に過ぎず、「世界一周」などとは何だか種類が違うような気もしますが、まあ何だって明確な線引きが難しい事はあるって事ですね^^;

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さいごに:たまには少し違うスパイスがあってもいいかも?

だから何だ、って話ですが・・・

筆者の場合、これまで無意識のうちに目的を定めない旅ばかりをして来たのですが、こうして考えてみると、少し意識を変えるだけで全然違う旅の楽しみ方も見えてくるのかも知れないな、という事に気づきました。

そう言えば、船で与那国島から台湾へ渡るっていう計画があったな(確か定期便は無くなっちゃったけど)・・・とか、雲南側からラオスかベトナムへ陸路で越えるっていう計画も未達だったな・・・とか、思い起こせば達成感をくすぐられそうな旅の構想をまだ多数温めているのを思い出しました。久々にそういう人に自慢できる(?)旅をしてみたいな〜なんて思ったりしてます(子供が独立するまで無理だけど)。

この記事に辿り着いたどこかの誰かにとって、旅の新しい楽しみ方を見つけるためのヒントになれば幸いです^^

 

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