長洲島から戻り、そして「ぼくのなつやすみ」から現実に戻り、廟街を見に行くことにします。
廟街には、中々風情の良い、雑然とした香港的街並みがあると聞いたためです。噂に違わず、失われつつある古き良き香港を、また一つ見つけることが出来ました。
一方、かつて香港らしい電光看板の風景で名を馳せた旺角は、今やすっかり現代的な都会へと様変わりしていました。
廟街(男人街)の脇道に古き良き香港を見る
廟街、色々な呼称がありややこしいですが、男人街やTemple Streetとも呼ばれます。
廟街あるいはTemple Streetという呼称は、この辺りに大きな天后廟(海の守護神を祀る寺院)があり、そこから南北に延びている市場通り、というのが由来のようです。
また、「男人街」という呼称について、こことは別の場所に「女人街」と言うのもあり、迂闊にも若干あらぬ妄想をしてしまったものですが、単に男性向けのものを主に売っている市場と女性向けのものを売っている市場、くらいの意味合いだとか。
こちらが廟街の入口を示す門。香港の中華街の様に立派です。
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/210 sec, ISO25)
「押」の看板がいい感じです。香港にはこの「押」看板が至るところにあり、推し活をしている人達は大いに気になるかも知れませんが、「質屋」の事だそうです。
この「押」看板をくぐって真っ直ぐ進んでいくと、物売りの屋台街が見えてきます。
SONY ILCE-7C (75mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO100)
まあ確かに男性向け、なのかな。
SONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (51mm, f/4, 1/60 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (75mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO100)
これは何?ミニオンズ?
SONY ILCE-7C (53mm, f/4, 1/100 sec, ISO100)
廟街の真の魅力は脇の路地にあり
さて、個人的には物売りの屋台街にはあまり関心がなく、心惹かれたのは廟街の脇の路地です。これらの路地が実に味わい深く、失われつつある古き良き香港の風情をまだ色濃く残しています。
ちなみにこの「古き良き香港の風情」とは、筆者の勝手な脳内イメージに基づくものです。が、まあ大体当たってるでしょう(適当)。
SONY ILCE-7C (75mm, f/2.8, 1/400 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (75mm, f/2.8, 1/400 sec, ISO100)
いやー、この雰囲気中々いいじゃあありませんか。
ちなみに、やたらと「成人用品」や「S◯X SHOP」的な看板を見かけましたが、これは「男人街」だからなのでしょうか・・・。
SONY ILCE-7C (75mm, f/3.2, 1/320 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (75mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO100)
やや廟街の外れの方に来ました。ここにもいい感じの「押」が居ます。
SONY ILCE-7C (75mm, f/4.5, 1/1600 sec, ISO100)
この人が滑らないかどうか心配です。
SONY ILCE-7C (56mm, f/4.5, 1/320 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (52mm, f/3.2, 1/1000 sec, ISO100)
いやー、廟街、よかった。
食事が出来る屋台なども出ていたので、時間が合えば夕食を兼ねて訪れると、大変雰囲気の良いビールが飲めるかも知れません。
新旧香港の境界線、旺角で点心を食す
さて、我々はここから旺角に移動します。旺角はかつては多くの電光看板が連なる、香港らしい風景で有名なスポットでしたが、今ではそれらの看板もだいぶ減り、現代化が進んでしまった都心です。その意味では、新旧香港の境界線にあると言った風情の街です。
そこに、「点点心」という有名かつ手頃な点心の店があるので、夕食も旺角で摂る事にします。
お馴染みのクラウンコンフォートのタクシーで旺角の方へ向かいます。香港ではJPN TAXIも多く走っています。
SONY ILCE-7C (36mm, f/2.8, 1/1600 sec, ISO100)
旺角へやって来ました。まあ普通に都会です。目抜き通りにはかつての電光看板はほぼ見当たりません。安全上の理由です。
SONY ILCE-7C (28mm, f/5, 1/80 sec, ISO100)
雑然としたエアコン室外機が、辛うじて香港らしい風情を醸し出しています。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/560 sec, ISO32)
少し脇道に入ると、まだ多少看板が残っている姿が見られます。
このちっちゃいバスが、なんか可愛いのです。昔の幼稚園かスイミングスクールか何かのバスみたい。トヨタ製なんだ。
SONY ILCE-7C (75mm, f/3.5, 1/80 sec, ISO200)
点点心(Dim Dim Sum)の旺角店へやって来ました。
SONY ILCE-7C (28mm, f/3.5, 1/30 sec, ISO100)
どれも非常に美味です。
SONY ILCE-7C (45mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO250)
SONY ILCE-7C (38mm, f/4, 1/40 sec, ISO320)
SONY ILCE-7C (42mm, f/4, 1/50 sec, ISO640)
SONY ILCE-7C (40mm, f/4, 1/40 sec, ISO640)
SONY ILCE-7C (40mm, f/4, 1/40 sec, ISO800)
SONY ILCE-7C (30mm, f/5.6, 1/30 sec, ISO800)
お代は4人で約5,000円。ビールやドリンク含めて1人千円ちょっとと思えば、リーズナブルです。
SONY ILCE-7C (47mm, f/8, 1/50 sec, ISO1250)
店を出ると、すっかり夜景に変わっていました。バスは相変わらず可愛いです。
SONY ILCE-7C (75mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO800)
点点心(Dim Dim Sum)旺角店の場所
点点心旺角店は、地下鉄MTRの旺角駅から徒歩3分と便利な場所にあります。
さて、これからMTRで尖沙咀の渡船乗り場に移動し、スターフェリーで香港島側へ渡り、ホテルに戻ります。
(2023年8月6日の記録)
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