飽きもせずにムーカンチャイの話をしようと思います。
そうです、ベトナムで最も美しいと言われる棚田と少数民族の暮らしに触れられる、あの欲張りな秘境・ムーカンチャイです。
今日はとりわけ、ムーカンチャイへの行き方についてお話ししようと思います。
※ムーカンチャイの記事一覧↓

ムーカンチャイへの行き方・アクセス手段
まずは、ムーカンチャイがベトナムのどの辺りにあるのか、そしてどのようなアクセス手段があるのかを見て行きましょう。
ムーカンチャイの場所
ムーカンチャイはベトナムの北西部山岳地帯にあり、ハノイから約300km、バスで7時間半ほどの場所です。有名な観光地のサパから見るとやや南東に位置します。
この辺りには都市などは一切なく、また今のところはサパほどの有名な観光地でもないため、ベトナムの中でもいわゆる「秘境」「辺境」という言葉が当てはまる場所と言えるでしょう。
ムーカンチャイへのアクセス手段
そのような秘境であるところのムーカンチャイの付近には、空港や鉄道駅は存在しないため、行き方はシンプルにこのくらいしかありません。
- 個人手配でハノイから長距離バス←本記事でご紹介
- ツアーに参加
ツアーについてはツアーサイトにお任せするとして、ここでは個人手配でハノイから長距離バスでムーカンチャイに行くアクセス方法をご紹介します。
長距離バスでムーカンチャイへ行く
ベトナムでは空港などのない地方の町に行く際には、長距離バス路線が充実しており、かつ安価なので便利です。
しかし、ムーカンチャイについてはさほどメジャーな目的地ではないため外国人がバスチケットを手に入れて乗るには少々コツが要ります。
ハノイ⇔ムーカンチャイ間のバス時刻表
ムーカンチャイ行きのバスの時刻表というものは存在しません。大小さまざまなバス会社が日に何本かずつバスを運行している状況です。
なので、筆者が2024年8月に宿の人に教えて貰った情報(↓)をまとめたものを、参考までにシェアします。
上の内容を表に起こしたのが下の図です↓
こうして見ると、朝出て夕方到着するものと、夜出て未明に到着するものがそれぞれ数本ずつある感じです。
「?」となっているのは、ここにバスが発着するのか分からないものです。ハノイには市中心部の「My Dinh(ミーディン)バスターミナル」と「ノイバイ国際空港」の主に2箇所の発着所があり、両方通るバスと片方しか通らないバスがあるためです。
到着時刻は、「ハノイのミーディンバスターミナルから7時間半」という所用時間目安に基づき、ミーディン発着で8時間後、ノイバイ発着なら7時間後の時刻を記入しています。
と言う感じで、宿の方からのまた聞き情報であり、かつ網羅的な情報的な情報でもないため、あくまでも参考ということで、実際はバスチケット購入時にご確認下さい。
なお、こんな詳細な情報を教えてくれる親切なモン族のお兄さんの絶景宿もチェックしてみて下さい↓

バスチケットの予約・購入方法
次にバスチケットの予約・購入方法です。基本的にはベトナムの長距離バスチケットの入手には以下の方法がよくとられます。
- (当日)バスターミナルで購入(←旅程が余裕ならお勧め)
- (事前)オンライン購入
- (事前)旅行代理店で購入(←2番目にお勧め)
- (事前)宿に依頼(←個人的お勧め)
1番の当日バスターミナルでの購入は、分かりやすさと言う意味では一番なのですが、一方で当日満席だったりする可能性もあるので、旅程の不確実性が高いです。ピークシーズン以外でかつ余裕のある旅程であれば選択肢になるでしょう。
2番のオンラインサイトでの購入。ベトナムの長距離バスのチケット予約・購入サイトとしては下記のサイトが有名ですが、このサイトでは何故かムーカンチャイ行きのバスが上手く検索に引っかかりません。しかもバス会社の公式サイトではないため更新されているかも不明で、ちょっとお勧めする自信がありません。

3番は旅行代理店での購入。ハノイに前入りしてムーカンチャイに行くなら、ハノイの旅行代理店に行ってチケットを買うのが、英語も通じるし確実なので、次点でオススメです。ただ、ハノイに着くまで旅程が組めないという不確実性があるので、特にピークシーズンでのタイトな旅程の場合は要注意。
そして個人的に最もお勧めなのは、4番目の宿に依頼するという方法。上のようにWhatsappやZaloなどのチャットで宿の方に依頼します。ハノイに着く前に事前にバスを確保できるので、あらかじめ旅程を確保出来ます。あと副次的なメリットとして、こうしたやり取りを通じて宿の方の信頼性も確認できるので、わざとこうしたアクセス情報を宿に訊くようにしていたりもします。
※失敗しない宿選びについてはこちら↓

バスのタイプと運賃
バスにはいくつかのタイプがあります。一番多いのは下のような3列のスリーピングタイプ。このタイプだと、料金は多少変動しますが250,000ドン〜350,000前後(1,400〜1,900円くらい)。
Apple iPhone 15 Pro (2.6900000572505mm, f/1.9, 1/30 sec, ISO640)
あとは、下のようなわちゃわちゃしたのもあります。これはスリーピングバスを頼んだつもりが何かの手違いでやって来たバス(笑)このタイプだと200,000ドン〜250,000ドン(1,100〜1,400円)くらい。
バスの発着場所
ハノイの発着場所は、上で触れた通り主に2箇所あります。
ハノイ①:ミーディンバスターミナル
一つはハノイ市中心部の「Mỹ Đình(ミーディン)バスターミナル」。ここではムーカンチャイだけでなく、様々な地方への長距離バスが発着しています。
ハノイ②:ノイバイ国際空港近く
ハノイのもう一つの発着場所として、ノイバイ国際空港があります。ただし空港敷地内にはバスが入れないため、空港近くが発着場所となります。筆者が以前ハザンに行った時には空港からGrabで5分ほどの下の場所で乗りましたが、変わっている可能性もあるので、バス予約時にご確認下さい。
ムーカンチャイ
ムーカンチャイでのバスの発着場所も複数あります。特に指定しなければ、市場のある中心部で下ろされるようですが、筆者は郊外の山の上の絶景ホームステイに泊まったため、ムーカンチャイの町の中心部より手前のこちら↓の駐車場で降ろしてもらいました。
郊外のホームステイに泊まる場合にはここが割とメジャーな降車場所のようで、ここからバイクで宿まで送迎してもらうパターンです。
実際の降車場所は宿の人に確認しましょう(というのも含め、宿の人にバスを手配してもらうのが便利なのです)。
ムーカンチャイ行きのバスに乗ってみた
では実際にムーカンチャイ行きのバスに乗った時の様子や注意事項などをご紹介します。
最終的に宿のアニキが予約してくれたのは、朝9時半ミーディン発→18時頃ムーカンチャイ着のバスです。その時点で、上の表には載ってないバスなので、やはりコロコロ変わるようです。
さて、9時前にはミーディンに着くように宿からGrabでミーディンへ向かったのですが、ハノイ名物の渋滞で車が進まなくなり、途中で車を降りて走って向かいました。
それでもベトナムのバスだし大丈夫だろうと思いきや、親切な宿のアニキがZaloで「今どこだ?もうすぐ出発するらしいから急いで!」と連絡が!
ミーディンバスターミナルには実に様々なバスが停まっており、その中から自分が乗るバスを探し出すのは割と大変でした。「ムーカンチャイ!ムーカンチャイ!」と周りの人に叫びながらようやくお目当てのバスを発見。何とか間に合いました。
ということで、時間には余裕を持ってバスターミナルへ向かいましょう(汗)
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/125 sec, ISO50)
乗り込むとこんな感じ↓すごい人口密度です。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO500)
床に座っている人達はすでに満席で席が取れなかったんでしょうね。申し訳ない感じで彼ら彼女らを掻き分けつつ、よっこらしょと自分の席によじ登ります。こんな具合なので、上段の席のほうがお勧めです。
どうやら筆者を待っていたようで、乗り込んで10分ほどで発車しました。ほぼ予定通りの9時半発。ゴメンよ。
途中2回ほどドライブインに立ち寄り、トイレ&軽食休憩を取りました。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/240 sec, ISO64)
休憩時に念のため、宿のアニキから送ってもらったVinaphoneの看板の写真を見せつつ、そこで降りる旨を伝えておきます。
ということで、到着もほぼ予定通りの18時過ぎ。優秀です。
ムーカンチャイからハノイへの復路も宿のアニキに予約してもらったのですが、何か手違いがあったらしく、驚くほど小さいバスがやって来ました。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/350 sec, ISO40)
宿のアニキも「えっ?まじで?」という感じで車掌に確認していましたが、やはりこのバスらしい。
と言うことで、これはこれで楽しい遠足バスに乗って帰りました(笑)
Apple iPhone 15 Pro (2.6900000572505mm, f/1.9, 1/20 sec, ISO640)
どさくさに紛れてバイクとかよく分からないものも乗っています。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO160)
ということで、ムーカンチャイへの行き方について、参考になれば幸いです。
まだしばらくムーカンチャイの話は続きます。
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