こんにちは。ホーチミン駐在生活が始まって3ヶ月、家族をホーチミンに迎えて1ヶ月が経った10max(@10max)です。
先日、子供達が通うホーチミン日本人学校で授業参観がありました。
この1ヶ月、家族でフォーだのローカルベトナム飯屋で乾杯だのアジア好き変態にしか共感されない数々のマイルストーンを超えてきましたが、実はこの授業参観こそが、筆者の中で真に重要なマイルストーンでした。
というのも、ベトナム赴任が決まってからここ数ヶ月間ずっと頭の片隅にわだかまっていた事に対する一つの答えが、この授業参観で見えてくると思っていたためです。その答えが良いものであれ悪いものであれ・・・。
ずっと気を揉んでいた思春期の海外転校だったけれど
海外赴任が決まってからとにかく心配だったのは、新しい学校やクラスに馴染めるかどうか。中2(長男)と小6(次男)という思春期の子供達にとって、転校というのは大きな心理的負担になります。
しかももし日本人学校に馴染めなかった場合、海外では日本よりも逃げ場が少ないでしょうし、事前に対処の仕様もないだけに数ヶ月間ずっと気を揉んできました。
更に、所謂中2男子だとか小6男子だとか言う生き物はとかく扱いがくっそ難しく神秘に包まれており、新しい学校の様子を尋ねてもあまり話したがりません。「まじめんどくさいやつらだな〜」と思った次の瞬間、自分がこの年頃に親からあれこれ訊かれたら「まじめんどくせぇ」と思ったに違い無いことに気付きます(笑)厨二病はジェネレーションを超越しますからね。
とまあ、あれこれ心配していたのですが、いざ授業参観で学校を訪れて放課時間の子供達の様子を見てみると、いい感じで友達とじゃれあっているじゃあありませんか!(「放課」って通じる?)
授業中の様子を見ても、他の子供達も優しく気を使ってくれているのかな〜、という感じもします。次男の英会話の授業で1学期に扱った内容が出てきたりすると「あ、●●(次男の名前)は1学期居なかったからな!」などと言いながらフォローしてくれたりしています。
元々新しい生徒の受け入れが日常的なため、子供達や先生方の間にも自然とそうした配慮の土壌が有るのかも知れません。
また付け加えるとするなら、ベトナムに来てからも日本の友達とLINEグループやオンラインゲームなどで今までと同様に交流が出来ているので、それもまた急激な環境変化による心理的な負担を軽減する事に繋がり、軽い心持ちで新しい環境に入り込む事が出来たのかも知れません。
まあ、何しろ神秘的な年頃の男子たちなので心の奥底までは分かりませんが、総じて中々いい感じでやっておるじゃないか、と言う印象です。おかげで数ヶ月間の脳内のモヤモヤがだいぶ晴れました。
ロックダウンと労働許可証の話 〜 担任の先生より
さて、この授業参観は年に1回の行事なのですが、それは「コロナ無かりせば」の話で、ホーチミン日本人学校にとっては数年ぶりのことだったようです。
というのもロックダウンの影響で今年3月まで対面授業自体が出来ておらず、授業参観だけでなく修学旅行など様々な行事がここ2年ほど中止やオンラインになっていたというお話を担任の先生からうかがいました。そう言えばコロナの禍中で日本の小学校を卒業した長男も、修学旅行を経験していないという事を思い出したり。
そう考えると、対面授業が行われている状況で新しい学校に通い始められたのは、子供達にとって実に幸いでした。
また、特に先生方にとって大変だったのはビザや労働許可証の問題だったそうです。コロナ明けで先生方の入れ替わりも色々あったそうですが、短期ビザの期限ギリギリまで労働許可証が取れなかったり、あるいは未だに労働許可証が取得できず、一度帰任しなければならない先生もおられるそうです。
というのも、日本人学校の教師というのはベトナムのビザや労働許可証の取得の面では特に不利らしいのです。労働許可証を取る際には「お前はベトナムの経済・社会にどのように貢献してくれるのか」というのを厳しく問われますが、日本人学校は日本人の子女のための教育機関なのでその主旨に合いづらく、中々許可が下りないらしいのです。きっと(エージェント経由で)相当袖の下を要求されるんだろうな・・・( ;∀;)
学校の教師の場合、授業を待っている生徒がいる訳なので、赴任の遅れや一旦帰国などのインパクトは一般企業の駐在員よりもずっと大きいでしょうからね。
ビザや労働許可証取得に関しては筆者も相当振り回されたので、そのトラブルの顛末を別記事で纏めたいと思います(実は筆者の家族の一連の手続もまだ終わってません…)。
レタントンの「うどんと寿司 えびす」で乾杯
ということで何となくお目出度いということもあり、かつ細君の誕生日を迎えた後でもあったので、レタントン(ホーチミン市1区の日本人街)にある「うどんと寿司 えびす」で少々贅沢な晩飯を頂きました。寿司というのは細君の希望です。
さあ、(氷の入っていない)生ビールと寿司が降臨しました。
ああ、何という神々しい光景でしょう☆
日本人街であるレタントンを始めとして、ホーチミン市内では日本食を提供する店は多く、寿司屋についても日本人による本格的な店からベトナム人オーナーのローカル店まで様々です。
この「うどんと寿司 えびす」は高級店という部類ではありませんが、日本人オーナーが経営する店で、日本のその辺の回転寿司(最近はコロナで回転してないけど)よりもよほど美味しい寿司が楽しめます。お値段的は回転寿司よりはやや高く、マグロ2貫で48,000VND(約240円)といったところ。
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寿司ネタも新鮮でボリュームも有ります。シャリも柔らかく且つバラけずいい握り具合。ベトナム人の大将、グッジョブ。
寿司以外にも刺し身も豊富ですし、もう一つの売りにしているうどん(単品のかけうどんが85,000VND≒450円くらい)やそのセット、ふわふわとろとろのだし巻き卵などの単品料理など、いつも居酒屋代わりに多用させて貰ってます。
レタントンのえびすホーチミン1区店は2022年7月に新装開店したばかりということもあり、店内は非常に清潔で綺麗。カウンターからテーブル、2、3階には掘りごたつ席なども有ります。
なお、今回はその掘りごたつ席でした。膝よりも低いローカルベトナム飯屋の風呂椅子に家族も慣れさせていこう、と言う密かなる野望がありますが、いきなりその低さを超越してしまうという想定外のハプニングです。
しかし、風呂椅子のローカルベトナム飯屋で氷入りのビアサイゴンも魅力的ですが、たまには和風の掘りごたつ席でキンキンの生ビールを片手に美味しい寿司を食べるのも、日本人には必要な補給作業ですよね!ですよね!
という事で、授業参観で楽しそうな子供達の様子を見て安堵し、ジョッキ片手に美味い寿司・・・何ということはない日曜日でしたが、最高の一日でした♪
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