ベトナム駐在開始からちょうど1ヶ月を迎えた10max(@10max)です。
気付かないうちに疲れが溜まっているのか、先週は全身に謎の発疹が現れたりしましたが、駆け込んだ病院で「そのうち治るでしょう」(適当かよ!)と言われた通り実際にすぐに治りました。という事でとりあえず元気にやってます。
さて、ベトナム生活1ヶ月を迎えた昨今の心境を記しておきたいと思います。
昨年末に赴任の話を頂き、数ヶ月悩みに悩んだ末に家族でベトナム生活に踏み切る事を決めた時の気分は、それはもう勇ましいものでした。
自分の事はともかく、既に思春期を迎えた子供達の心理にどのような影響が及ぶのかが見通せない中、多くの方々に背中を押して頂き、「行かずに後悔するなら行って後悔したい」「この新しい世界線を家族で見てみなければ一生悔やむに違いない」などと矢鱈と大仰な文句を並べて決断に至った経緯は下記の記事で述べました。
しかし、その決断から時間が経つに連れ、心の奥底に仕舞い込んだ筈の弱音が足音を立てて忍び寄ってきます。家族がベトナムにやって来るまで、あと2週間を切りました。
家族で話し合ってベトナムに渡る事を決めた数ヶ月前には、子供たち本人もそこまで実感は無かったでしょう。しかし、いよいよ学校の友人達との別れが現実のものとなります。そして何の縁もない異国の日本人学校へ放り込まれる日が近づいてきます。
一緒に住んでいてさえ思春期の男子(リアル中2病含む)の心の中なんて分からないのに、ましてや遠く異国の地に居ては子供達の心理状態がどうなっているのか、不安で仕方がありません。最悪の場合、友達と別れなければならなくなる原因を作った父親のことを恨んでいる可能性だって否定できません。
果たして吉と出るか凶と出るか、ついに賽が振られる日がやって来ます。
そう、筆者は理想と現実の「手前」で茫洋とした不安に包まれているというのが、駐在1ヶ月を迎えた昨今の心境なのです。
そんな節目の今日、家族とLINEでテレビ電話をしました。テレビ電話はたまにするのですが、今日はたまたまタイミングが良く、こちらに来てから最もゆっくり話すことが出来ました。
スマホの向こうでは、細君と子供達が3人でトランプをしていました。
とても楽しそうで、いい笑顔でした。
時折筆者に対してドアップの変顔でおどけて見せてくれたりしました。
変わらぬ家族の姿がそこにありました。
まあ、とりあえずは一安心かな。
このテレビ電話の後、数ヶ月前のある出来事を思い出しました。ベトナムへ行くかどうかについて家族で話し合っていた中で、子供達がこう言っていたのです。
「学校を変わるのは嫌だけど、家族が離れ離れになるのはもっと嫌だ」
この夏は子供達にとって心理的負担の大きい夏になるはずです。それだけは認めなければなりません。少なからず申し訳ないという思いがあります。
しかし時を経た後、彼らにとって「忘れられない夏」「忘れられない2年間」になれば良いなと思っています。
きっとそうなるに違いない、と信じることが出来たのは家族の絆のおかげであり、その絆を異国の地でより深められると信じたからこそ決断したのであり、その事を再度思い出させてくれた赴任1ヶ月目のテレビ電話でした。
さて、この先にどんな世界線が待っているのか、改めて楽しみになってきました。
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