タイラオス

ありがとうフアランポーン駅 – クルンテープ・アピワット中央駅から無料シャトルバスで行く | タイ・ラオス子連れ7日間(12)

アユタヤ日帰り旅を終え、バンコクのクルンテープ・アピワット中央駅に戻って来ました。

バンコク↔アユタヤ日帰り鉄道旅(2023年)

「夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)」の一部です。

この後、長年バンコクの地で、筆者を含む旅人たちが慣れ親しんできた名駅、ホアランポーン駅を表敬訪問します。どうしても子供達に見てほしい、美しい歴史建築であり、旅のメモリアルプレイスです。

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クルンテープ・アピワット中央駅〜フアランポーン駅間無料シャトルバスに乗る

2023年1月を以て、長年旅人達を送り出してきたフアランポーン駅は近郊路線専用の駅となり、長距離路線については「クルンテープ・アピワット中央駅」(旧称バンスー中央駅)にその役割を引き継ぎました。

その接続のためもあって、クルンテープ・アピワット中央駅とフアランポーン駅の間には無料シャトルバスが運行しています。

しかしクルンテープ・アピワット、長い駅名ですね・・・バンスー中央駅のままでいいじゃないか・・・国王の命名だから仕方ないか・・・。

さて、クルンテープ・アピワット駅の西側の出口を出たところにバス乗り場があります。ここで「フアランポーン!フアランポーン!」と喚けばどのバスか教えて貰えます。

クルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)・フアランポーン駅間無料シャトルバスApple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/1050 sec, ISO32)

クルンテープ・アピワット中央駅とフアランポーン駅の間は20〜30分程度です。本当のガチンコのラッシュ時は分かりませんが、筆者が利用した時にはさほど渋滞していませんでした。

車好きの長男は首都高を走る車を眺めながら、ホーチミンよりも多種多様な車種が見られる事や、車格が一回り高級である事が印象的だった様です。

僕的には、タクシーのデフォルト車種が、ホーチミンではBセグのVIOSなのに対してバンコクではCセグのカローラLANTISである所が興味深いなと。さすがは大都会バンコク。

クルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)・フアランポーン駅間無料シャトルバスの車内SONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/50 sec, ISO100)

フアランポーン駅のバスターミナルに到着しました。徐々に懐かしさが込み上げて来ます。

フアランポーン駅のバスターミナルSONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/30 sec, ISO200)

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ありがとうフアランポーン駅 – それでも国歌は鳴り響く

ついにこの場所に戻ってきました。

フアランポーン・ステーション。

フアランポーン駅のプラットフォームSONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO800)

ここに来るのは5年ぶり。前回は出張ついでのちょいアユタヤ旅の時。その頃はフアランポーン駅はまだ長距離路線の現役ターミナルでした。

Google翻訳で会話しつつ鉄道でアユタヤへ | 思いつき日帰りアユタヤ鉄道旅2018(2)
夏休みの沖縄旅行などが挟まり、久しぶりの更新になりました。ずっと在庫に溜まっていたいつかのバンコク写真の続きです。沖縄旅行記はいつになるやら・・・出張後の週末を生かして鉄道でアユタヤに向かいました。フアランポーン駅から鉄道に乗ります。アユタ...

アジアを旅する者にとって、ここは一つの「聖地」であると、僕は思います。

バンコクという街はアジアの旅のハブであり、玄関口。アジアを目指す世界中のバックパッカー達は皆バンコクに集まっては、またどこかに旅立っていく。

その中心にあったのが、ドンムアン空港であり、フアランポーン駅でした(ドンムアンも国際線の主役の座は既に明け渡しました)。

過去から現在に渡り世界中からここに集まった無数の旅人達は、お互いに顔も知りませんが、しかし記憶の中にはこのフアランポーン駅の景色を皆同じように持っているのです。その妄想だけでチャーンビアを5本くらい飲めそうじゃありませんか。

そのフアランポーン駅も役割を終え、将来いつまで残されるのか分かりません。そのような旅の聖地に子供達を連れてくることが出来て、本当に良かった。

フアランポーン駅のプラットフォームの駅名看板SONY ILCE-7C (20mm, f/5.6, 1/30 sec, ISO1000)

待合室の方にやって来ました。当然ながらかつての賑わいは無く、人はまばらです。

フアランポーン駅構内SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO1250)

売店や飲食店も軒並み撤退しています。

フアランポーン駅構内の退去後の店舗街SONY ILCE-7C (20mm, f/5.6, 1/30 sec, ISO640)

フアランポーン駅は、今の所はまだ近郊路線用の駅として使用されていますが、やがて博物館になるという様な話もあります。近い将来、駅としての姿は完全に見られなくなるのでしょう。

突然息を吹き返すフアランポーン駅構内

そんな事を考えてしんみりした気分に浸っていると、突然駅構内がざわつき始めました。鐘の音に合わせて構内の人々が一斉に立ち上がり、やがて勇壮な音楽が響き渡ります。

ああこれは・・・

タイを旅した事がある人ならすぐにピンと来るでしょう。そう、タイ国歌であり、国王を讃える讃歌です。様々な公共の場で朝8時と夕方18時に流され、人々は起立して国王への敬意を表する習慣です。

フアランポーン駅の18時の国王讃歌SONY ILCE-7C (20mm, f/5.6, 1/30 sec, ISO1000)

この瞬間、胸にグッと来るものがありました。

閑散としていたフアランポーン駅が、突然息を吹き返したかのような錯覚に囚われます。

もちろん単なる日々の習慣に過ぎず、廃止する理由もないので続けられていただけなのです。ただ、よりによって一つの歴史が終わりゆく場面に立ち会っていた最中に、まだ脈々と受け継がれ生きていく文化を偶然目の当たりにするという奇遇な巡り合わせに、何か目に見えないものによる旅人への粋な計らいのように思えたのです。

旅人って、こういう何でもない瞬間瞬間を奇跡的な出会いだと感じる習性があるような気がします^^;

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フアランポーン駅を眺めつつ乾杯

フアランポーン駅に夕暮れが訪れます。

フアランポーン駅 外観SONY ILCE-7C (28mm, f/5.6, 1/30 sec, ISO100)

たまたま駅前に、駅舎を眺めながら食事をするのにちょうど良い店があったので入ることにしました。

駅正面のHong Kong Noodleで夕食

いえ、もちろん「たまたま」なんてのは嘘です。フアランポーン駅に乾杯するために予めGoogleマップで店を調べて計画していた事ですよ。旅人は普段はズボラでもこうした旅情ロマンに関わる事には手を抜きません。

ただ計画外だったのは、お目当てにしていたタイ料理屋「511 Cafe & Restaurant」が閉まっていたので、急遽隣の「Hong Kong Noodle」と言う中華料理店に入った点と、その店ではビールを出していなかったので慌てて隣のセブンイレブンで瓶ビールを調達して持ち込む必要があった点です。

兎にも角にも、整いました。

フアランポーン駅とチャーンビールSONY ILCE-7C (33mm, f/9, 1/40 sec, ISO8000)

若干ジャンキーな感じではありましたが、美味いワンタン麺と飲茶を頂きました。この店でビールが無いってのは残念すぎると思うのだが・・・まあ持ち込みは全然OKとのことで九死に一生を得ましたが。

フアランポーン駅前の中華料理屋のワンタン麺SONY ILCE-7C (38mm, f/5.6, 1/40 sec, ISO5000)

食事の間にすっかり日が暮れました。

ありがとう、フアランポーン駅!

フアランポーン駅とチャーンビールSONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/30 sec, ISO3200)

ホアランポーン駅を眺めつつ乾杯出来るレストラン

Hong Kong Noodleの場所

今回夕食を食べた店はこちら。ビールは隣のセブンイレブンで調達。

511 Cafe & Restaurantの場所

元々行こうとしていてお休みだったタイ料理屋はこちら。

再びフアランポーン駅から無料シャトルバスに乗り、クルンテープ・アピワット中央駅へ向かいます。

明日はバンコク市内を少し観光し、いよいよノーンカーイへの夜行列車に乗ります。

クルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)・フアランポーン駅間無料シャトルバスの車内Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/8 sec, ISO1250)

フアランポーン駅のアクセス

(2023年1月22日の記録)

つづき

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夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)
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