いよいよアユタヤ遺跡群を見て回ります。1日60バーツのレンタサイクルが唸りを上げます。
静かに流れるアユタヤの時間の中で栄枯盛衰に思いを馳せるのが好きで、過去に何度もアユタヤを訪れました。
そんなお気に入りの場所へ子供達を連れて来たいと思っていたのです。
必見、アユタヤ3つのおすすめ遺跡
今回のアユタヤ滞在時間は5時間ちょっと。移動手段がレンタサイクルだったり、途中で昼食を挟んだり、もしかしたら(子供達が)象にも乗るかも・・・と言ったことを考えると、観る遺跡は3つくらいに絞った方が良さそうです。遺跡1つ1つが結構広大なんですよね。
ということで、レンタサイクル屋さんの推し遺跡を回ることにしました。下の地図で青い丸が書き込まれているものです。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO80)
レンタサイクル屋さんの推し遺跡は下記の3つ。
- ワット・マハタート
- ワット・プラシーサンペット
- ワット・ロカヤ・スターラーム(ワット・ロカヤスタ)
もちろん筆者はアユタヤはもう何度も来ているので全て見たことがありますが、初アユタヤの子供達には実に素晴らしいチョイスと言えるでしょう。
ワット・マハタート – 木の間に覗く顔は皆の人気者
アユタヤといえば誰もが見たことがあるであろう、これです。木の根っこの間からイケメンが顔を覗かせているあれです。
SONY ILCE-7C (71mm, f/4, 1/125 sec, ISO100)
14世紀に建立されたこの寺院は他の寺院と同様ビルマ軍の激しい攻撃を受け、多くの建造物が廃墟と化しましたが、この仏像の頭部は戦乱の中を生き抜いた貴重な歴史の遺産です。
そんな歴史の証人も、今や各国の映え好き達に囲まれて大忙しです。顔を並べた風に撮られたり、手のひらに載った風に撮られたり・・・
でも、もしかしたらそんな平和な光景を喜んでいるのかも知れません。
SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/250 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
多くの仏像の頭は遠い昔に戦争で奪われてしまいました。戦利品ってのは分からなくはないけど、バチが当たるとか思わなかったんだろうか。
SONY ILCE-7C (73mm, f/4, 1/250 sec, ISO100)
ワット・プラシーサンペット – 3つの巨大な仏塔
このワット・プラシーサンペットはアユタヤで筆者が一番好きな遺跡の一つです。
1491年に建立されたこの寺には、まるでアユタヤ遺跡群を象徴するかのような巨大な3基の仏塔があり、アユタヤ朝の3人の王の遺骨が祀られていたと言われています。
宇宙と交信しているかのような勇壮な3本の尖塔が公園内の至る所から見え、まるでここが世界の中心であるかのよう。
SONY ILCE-7C (20mm, f/10, 1/250 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/250 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (20mm, f/2.8, 1/1000 sec, ISO100)
長い歴史の中で重量に耐えかねたのか、土台が畝るように傾いています。こういうの大好物です。
SONY ILCE-7C (67mm, f/8, 1/125 sec, ISO100)
かつては富と権力の象徴であった巨大な建造物も、今は静かに自然と共生しています。こういうのも大好物です。
SONY ILCE-7C (134mm, f/5, 1/800 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (96mm, f/4.5, 1/640 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (51mm, f/4, 1/1000 sec, ISO100)
ワット・ロカヤ・スターラーム – 癒やし系巨大涅槃仏
アユタヤの涅槃仏、即ち寝釈迦と言えばこちらです。
本堂などの建物は一切なく、ただただ青空の下で笑みを浮かべながら横たわっている仏陀を見ていると、何とも心が癒されます。
SONY ILCE-7C (20mm, f/6.3, 1/640 sec, ISO100)
ただ微笑みながら横たわっているのみならず、よく見ると頭部には一本の木の枝が!!もう癒しパワー爆裂です。
SONY ILCE-7C (86mm, f/4.5, 1/1250 sec, ISO100)
涅槃仏に人々が祈りを捧げています。こうした祈りの光景はアユタヤの他の場所ではあまり見かけませんが、もしかすると、多くのブッダが戦乱の中で破壊されてきたため、こうした完全体の仏陀がここ以外には中々無いからかも知れません。
SONY ILCE-7C (84mm, f/4.5, 1/1000 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (129mm, f/5, 1/500 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO100)
後ろ姿にも癒されます。
SONY ILCE-7C (63mm, f/5.6, 1/640 sec, ISO100)
涅槃仏の背後には寺院のレンガの土台と1基の仏塔のみが残っています。
SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/400 sec, ISO100)
SONY ILCE-7C (96mm, f/5.6, 1/500 sec, ISO100)
やはり何度も見てもアユタヤは素晴らしい。栄枯盛衰を感じさせる空虚さと、優しく静かな空気感が混ざり合って、切ないような安らぐような何とも言えない心地よさをもたらしてくれます。
多感な子供達も何かを感じ取っただろうか。いつかそれを言葉に表してくれる日がやって来るのだろうか。
この後、近くに美味そうな麺屋をGoogleマップ上で見つけたのでそこで昼食を摂る事にします。
SONY ILCE-7C (122mm, f/5, 1/125 sec, ISO100)
(2023年1月22日の記録)
つづき
記事一覧:夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日の旅
記事一覧:バンコク発アユタヤ日帰り鉄道旅
「バンコク発アユタヤ日帰り鉄道旅」は「夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)」の一部です。
「夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日【家族のルーツを辿る旅】(2023年)」の一部です。
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