マレーシアタイ

僕らのオリエンタルエクスプレス – バンコク発マレーシア国境行き夜行列車に乗る

ヤワラーのホテルをチェックアウトし、バンコクからマレーシア国境のパダンベサールへ向かう夜行列車に乗るべく、MRTブルーラインでタイ国鉄クルンテープ・アピワット駅へ向かいます。

チャイナタウン・ヤワラー地区に宿を取った理由の一つは、少し大回りになりますが、クルンテープ・アピワット駅までMRTで1本で行ける事でした。

昨年のラオス旅で夜行列車の非日常感が気に入ったという子供達、そのリクエストに答えるべくトラベルコーディネーターである筆者が設定した、この旅の1つ目の佳境です。

家族のルーツを辿る旅 | 夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ7日間 - 旅のプランとプロローグ
タイ・ラオス子連れ6泊7日の旅の観光プランと旅行記 - 2023年に行ったバンコクからラオス・ビエンチャンまでの夜行列車での陸路国境超えを含む、子連れ家族4人での旅程と旅行記(全32回)をご紹介します。
クルンテープ・アピワット駅(バンスー中央駅)

Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO100)
MRTバンスー駅からタイ国鉄クルンテープ・アピワット駅への連絡通路

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チャイナタウンの雨も上がったので、トゥクトゥクを拾ってワット・アルンへ向かいます。 しかし雨の為か、宿のある通りからヤワラー通りへ出るまでの数10mのところが大渋滞しており、その区間だけで15分以上かかってしまいました・・・もう料金交渉も終...

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BKK〜ペナン島〜クアラルンプール夜行列車8日間旅行記(2024)
「BKK〜ペナン島〜クアラルンプール夜行列車8日間旅行記(2024)」の記事一覧です。
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バンコク発マレーシア国境行きの夜行列車に乗る

2023年1月より、バンコクの長距離列車の玄関口としての役割をフアランポーン駅から引き継いだ、クルンテープ・アピワット駅。今回向かうマレーシア国境のパダンベサールやラオスとの国境・ノーンカーイ、チェンマイ方面などの長距離・夜行列車は全てこの駅に発着します。

チケットは予めオンラインで予約・購入してあるため、長距離列車用のホームに向かいます。駅構内の「Long Distance Train」の表記が目印です。

タイ国鉄チケットオンライン予約・購入方法 | バンコク・クルンテープアピワット新中央駅対応
2023年7月27日更新:「バンスー中央駅」の表記を出来るだけ改名後の「クルンテープ・アピワット駅」に修正 こんにちは。つい一昨日、タイ〜ラオス1週間の旅からホーチミンの自宅に帰ってきた10max(@10max)です。 その道中、ぜひとも子...

駅構内, クルンテープ・アピワット駅(バンスー中央駅), バンコクApple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO160)

売店で夕食用の弁当などを買い込みます。これだけでヨダレが・・・どれも日本の駅弁界でデビューさせたいスター選手ばかりです。

売店, クルンテープ・アピワット駅(バンスー中央駅)Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/140 sec, ISO64)

16:10発パダンベサール行き45番Special Express

乗車するのは16時10分クルンテープ・アピワット駅発→翌朝8時5分パダンベサール着のSpecial Expressの45番列車。今回購入した2等寝台のチケットは、大人1人848バーツ。今のレート換算だと約3,500円・・・。

駅構内, クルンテープ・アピワット駅(バンスー中央駅), バンコクSONY ILCE-7C (63mm, f/4, 1/80 sec, ISO640)

なお、上の写真で「Special Exp. 37/45」とあるのは何かというと、実はこの列車、ハジャイで2つの編成に分かれ、45番はパダンべサールに、37番はスンガイコロクというマレー半島の東側の国境の駅に向かいます。

ホームにはヒジャブを被った女性が見られました。既にそこはかとないマレーシア感が醸し出されています。

ホーム, バンコク発パダンベサール行き夜行列車, クルンテープ・アピワット駅(バンスー中央駅)SONY ILCE-7C (126mm, f/5, 1/250 sec, ISO6400)

昨年ラオス国境のノーンカーイに行く際に乗った車両は中国製の新しい車両でしたが、今回は古い日本製の車両でした。ノーンカーイ行きの列車は新しすぎて驚きというか拍子抜けでしたが、こちらの方がノスタルジーを感じます(いや新しい方がいいけど)。

ラオス国境へ夜を駆ける - バンコク発ノーンカーイ行き夜行列車に乗る | タイ・ラオス子連れ7日間(17)
これから夜行列車に乗り、ラオスとの国境の町、ノーンカーイへ向かいます。バンコクでの前哨戦を終え、家族のルーツを辿る旅はいよいよ佳境に入ります。 バンコク発ノーンカーイ行き夜行列車に乗る 昨日の日帰りアユタヤ行きに続き、再びバンコクの新玄関口...

2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (68mm, f/4, 1/80 sec, ISO1250)

筆者の席に行ってみると、横には既に他の客のトランクが・・・今時この類の無礼を働くのは、残念ながらタイ人やマレーシア人ではなく、筆者が現在駐在している「かの国」の人では・・・でもこんなところに居るものかな・・・?と思っていたら、残念ながら持ち主の荷物に「Vietjet」のタグを発見してしまいました・・・ああ、やっぱり^^;

2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (28mm, f/3.5, 1/30 sec, ISO2500)

そういうことであればこちらも遠慮なく、幅広く快適な肘掛け兼スマホ置き場として活用させて頂きました。

なお筆者の荷物はバックパックなので網棚に置けるため問題ありません。

2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (28mm, f/3.5, 1/30 sec, ISO800)

なお、古い車両だけあって電源コンセントは使えたり使えなかったり運だめし状態。

コンセント, 2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO640)

こちらは3等車。ローカル客に加え、長期旅行をしている欧米人バックパッカーが利用しているのをよく見かけます。

3等車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (110mm, f/4.5, 1/125 sec, ISO2000)

ドアは走行中もフルオープンのストロングスタイル。これぞアジア鉄道旅の醍醐味。これが出来るからやっぱり古い車両がいいかも。

開け放しのドア, バンコク発パダンベサール行き夜行列車Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/140 sec, ISO64)

おかげでこの古式ゆかしい列車が東急車輛製であることが確認できました。

東急車輛ロゴ, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (52mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO320)

SALA YAというバンコクの西の郊外の駅です。味わいしかありません。

SALA YA駅, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (98mm, f/4.5, 1/160 sec, ISO100)

やがて日が沈んでいきます。線路の音を聞きながら椰子の木の間に沈む夕日を観るのが趣味です。

夕日, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (73mm, f/8, 1/160 sec, ISO100)

夕食にクルンテープ・アピワット駅で買った駅弁を頂きます。駅弁がガパオライスとは、リーグ優勝する前に日本一になってしまった感じです(チョットナニイッテルカワカリマセン)。特に長男がこのガパオが美味しすぎていたく感動していました。

駅弁, ガパオ, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (36mm, f/3.2, 1/40 sec, ISO500)

肉まんの様なのも大変な逸品でした。

駅弁, 肉まん, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (28mm, f/6.3, 1/60 sec, ISO4000)

19時ころ、乗務員のお兄さんがベッドの設営にやって来ました。

2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/45 sec, ISO800)

こちらが上段ベッド。

上段ベッド, 2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO250)

自称身長178センチ(最近何度測っても177センチになる)の筆者が寝てもギリギリ足が付くことなく伸ばせます。

上段ベッド, 2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/25 sec, ISO1600)

夜も更けてきました。タイの列車は禁酒というのは、結局解禁になったのかどうかよく分からないので、慎ましやかにAmazonプライムを観たりKindleを読んだりしながら過ごします。

2等寝台車, バンコク発パダンベサール行き夜行列車SONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO6400)

不等間隔に聞こえてくる枕木やポイントの通過音をBGMに、カーテンに仕切られた空間で、時折窓の外を流れる灯りに目をやりつつアマプラや漫画を観る。この不思議な非日常感に魅力を感じる子供達の気持ちは、実によく分かります。筆者が子供の頃、ブルートレインで上野から函館へ向かった時の高揚感を今でもおぼろげに覚えています。

シンガポールとバンコクを結ぶ東洋の豪華列車「イースタン&オリエンタル・エクスプレス」も素晴らしいと言いますが、2等寝台車で子供達とマレー半島の夜を駆け抜ける経験も、それに勝るとも劣らないほどの貴重な思い出です。

 

0時過ぎにトイレに起きると途中駅に停車していました。チュムポーンという、バンコクとパダンベサールのちょうど中間辺りの駅のようです。様々な想いを乗せたバックパッカーズ・オリエンタルエクスプレスは、無数の椰子の木のシルエットを後方に残しながらマレー半島を駆け抜けます。

途中停車駅, バンコク発パダンベサール行き夜行列車Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/10 sec, ISO800)

つづく

記事一覧:BKK〜ペナン島〜クアラルンプール夜行列車8日間旅行記

BKK〜ペナン島〜クアラルンプール夜行列車8日間旅行記(2024)
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