こんにちは。バス料金後払いのド田舎で育ったため、上京時に定額制のバスの乗り方が分からなかった10max(@10max)です。
そんな筆者も、今やホーチミンのバスを乗りこなしてブイブイ言わせています(誰を)。
さて先日、やはりすっかりホーチミンの市バス使いとなった細君が
「家の近く(7区)からチョロンのダックヌードルの店まで139番のバスで一気に行けるらしい」
と言う素晴らしい事実を発見したので、ホーチミンの中華街・チョロンまで家族で半日バス旅に出かけてきました。
チョロン地区は古い寺院やローカルグルメが豊富な魅力的なエリアで、旅情あふれる市バスでのプチ日帰り旅の目的地としてもお薦めです。
そんなチョロンへのプチ市バス旅のTipsやそれらの名所のご紹介を、プチ旅紀行と共にお届けしたいと思います。
なお、今回の目的地はこちらです。
- ダックヌードルの名店「海記麺家(Hải Ký Mì Gia)」
- 1万体の仏像が圧巻の「萬佛寺(Chùa Vạn Phật)」
それぞれのスポットの詳細レポはこちら。
ホーチミン市バスの乗り方とアプリの使い方についてはこちらをご覧下さい。
路線バスでチョロンへプチ日帰り旅に行こう
さて、ホーチミンの中華街であるチョロン地区が、路線バスでのプチトリップの目的地としておすすめである理由は2つほどあります。
それは、チョロンが魅力的なエリアであると言うことと、路線バスでアクセスしやすい場所であると言う事です。
チョロンは寺院とローカルグルメが豊富な古く濃い町
「なぜベトナムまで来て中華街なんだ!」と思われるかも知れません。いえ、よく分かります。
しかし、チョロン地区は、横浜の中華街やバンコクのヤワラーなどのチャイナタウンとは異なり、意外と中華色が薄く、むしろ古いベトナムローカル色が濃いエリアです。
理由を一言で言うのは難しいですが、歴史的に現在のホーチミン市郊外のビエンホアに住んでいた華人達が、18世頃に戦争で難民になり更に移り住んだ先がチョロンであると言う経緯に加え、ベトナムの文化自体が中国の影響を受けている事もあり、元々融合度合いが高かったため違和感なく馴染んでいる、という感じでしょうか。
そのような歴史的経緯から仏教や道教などの古い寺院のような見どころが多く、さらにサイゴンの地で独自の融合と進化を遂げてきた古き良きベトナム中華グルメも豊富です。
そうした訳で、「中華街」と言う言葉とは裏腹に、ホーチミン市の中でも古くローカル色の濃いプチ観光の目的地としてお薦めなのです。
チョロンへは路線バスがおすすめ
チョロン≒ホーチミン5区への移動手段として最も一般的なのはタクシーやGrabですが、現地の人たちと触れ合いながら旅情を味わうなら、断然路線バスです。
しかも料金は固定で大体5千〜6千ドン(25〜30円)と激安。
さらに、旅情や安さだけでなく、多くのバス路線がチョロンを通っている点もお薦めの理由です。
1区の主な観光地や安宿街、あるいは駐在員が多く住んでいる7区からでも、乗り換えなしで比較的簡単にアクセスすることが出来るのです。
以下、今回の目的地である絶品ダックヌードルの「海記麺家(Hải Ký Mì Gia)」を目的地に指定してルートを検索してみました。
1区ドンコイ通りからチョロンへは45番か1番
ドンコイ通り付近からだと、45番か1番のバスで1本で来る事が出来ます。
1番はドンコイ通り近くから発し、5区の西端まで行く路線。45番は1区の右上のビンタン区の方から南へ降ってきてチョロンを駆け抜け、さらに8区の方へ向かう路線です。
45番だと所要時間39分とありますが、実際は30分前後じゃないかと。
ブイビエン通りからは45番、56番、139番
同じく1区の安宿街ブイビエン通りからは、よりチョロンに近づくこともあって更に路線の選択肢が増えます。
45番はドンコイ方面からくるバスの途中ですね。139番はこの後出てくる、7区フーミーフンからやって来るバス。
56番はトゥドゥック市のずっと北東の方を発してタオディエンを抜けて5区の西端まで行くバスです。
7区フーミーフンからは139番
筆者含む駐在員が割と多く住んでいる7区フーミーフン地区からは139番バスが出ています。7区の南端の方から5区の西端まで行く路線です。今回のバス旅でもこのバスを利用しました。
所要時間59分とありますが、実際日曜昼間に利用したところ、40分弱でした。
ホーチミン市バスの乗り方
ホーチミン市バスの具体的な乗り方や路線検索等に便利なBus Mapアプリの使い方について、詳しくは下記記事を御覧下さい。
少しだけ治安にご注意
一点だけご留意頂きたいのが、古く濃いローカルなエリアだけに、1区などに比べると手放しで治安が良いとは言えません。
凶悪犯罪などはほぼありませんが、ひったくりなどの被害はぼちぼちある様なので、スマホなどの持ち物には気をつけ、特に夜間に1人で暗い路地を歩くのは避けた方が良いでしょう。
7区フーミーフンからチョロンへ市バス旅
ここからは、先日家族で、自宅のある7区からチョロンへ路線バス旅に出かけた際のプチ旅行記をご紹介します。
フーミーフンの日本人学校近くのアンナムグルメ前のバス停から139番のバスに乗ります。予め4人分の乗車料金24,000ドンを用意して乗り込みます。
※詳しいバスの乗り方は上記のバスの乗り方記事をご参照下さい。
ILCE-7C (38mm, f/8, 1/40 sec, ISO160)
日曜の昼前でしたが、バスは空いており、席は半分くらい空いていました。以前ホーチミン市の南の外れの寺院へ20番のバスで行った際にはもう少し混んでいました。
さて、139番のバスは7区から4区、そして1区方面へと北上し、最後に西へ折れて5区に入ります。
最初は道路が広く整備されたフーミーフン地区を走りますが、FV病院を過ぎてTan My市場に差し掛かり、東西に走るNguyen Thi Thap通りに入る辺りで、7区の中でもローカル色の濃い景色に様変わりします。
ロッテマートを北に向かって右折し、Nguyen Huu Tho通りを北上し、運河を渡ると4区に入ります。
いささか物騒な表現ですが、4区は「ホーチミンのスラム街」と表現される事もあるほど古いローカルエリア。チョロンと並んでローカルフードが楽しめる町です。
ILCE-7C (161mm, f/5.6, 1/2000 sec, ISO640)
運河をもう1本渡り、1区に入ります。ホーチミンの観光と商業の中心地です。
ILCE-7C (141mm, f/5.6, 1/2500 sec, ISO640)
交通量も増え、古い店と新しい店が入り混じった景色になります。時折日本食の店やオシャレなバーやカフェなどもあります。
ILCE-7C (133mm, f/5, 1/2000 sec, ISO640)
最後に9月23日公園やブイビエン通りの近くで西に向かって左折し、チョロンのある5区へと入って行きます。
同じホーチミンでも地区の特色によって少しずつ風景が変わるのが面白いですし、タクシーやGrabよりもゆっくり走るのでゆっくりと窓の外の景色を楽しめるのも楽しいです。
ダックヌードルの名店「海記麺家(Hải Ký Mì Gia)」
さて、チョロンで有名な市場、アンドン市場の少し手前のバス停で降りて、最初の目的地である絶品ダックヌードル屋「海記麺家(Hải Ký Mì Gia)」へやって来ました。
ILCE-7C (58mm, f/4.5, 1/1000 sec, ISO640)
ILCE-7C (28mm, f/4.5, 1/800 sec, ISO640)
ILCE-7C (28mm, f/4.5, 1/250 sec, ISO640)
八角の効いた滋味溢れるスープに味の染み込んだホロホロの鴨肉が乗った麺が最高です。その他、ワンタンや水餃子の中華麺なども絶品のベトナム中華の逸品たちを堪能できます。
ILCE-7C (44mm, f/7.1, 1/80 sec, ISO400)
そんな鴨麺屋の店頭に何故かフォーの屋台が・・・
ILCE-7C (31mm, f/4.5, 1/500 sec, ISO640)
しかも上半身裸・・・と言うのは置いておいて、営業妨害などという概念は無いのでしょうか(笑)
ILCE-7C (57mm, f/4.5, 1/320 sec, ISO640)
「海記麺家(Hải Ký Mì Gia)」について詳しいレポは下記記事をご覧下さい。
海記麺家(Hải Ký Mì Gia)の場所
またチョロンのその他のローカルグルメについては下記記事の「5区」の項をご参照下さい。
1万の仏像に圧倒される「萬佛寺(Chùa Vạn Phật)」
次に、鴨麺屋から徒歩で6分くらいのところにある「萬佛寺(Chùa Vạn Phật)」と言う仏教寺院に向かいます。
このお手製のガードは・・・愛車を守りたいという想いが伝わりますね・・・路駐ですが(笑)
ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/2000 sec, ISO400)
これは・・・これだけの商材を毎朝夕出し入れするのは相当大変でしょうね・・・公共の歩道ですが(笑)
ILCE-7C (62mm, f/4, 1/640 sec, ISO400)
さて、そろそろお目当ての萬佛寺が・・・え?これお寺?
ILCE-7C (42mm, f/3.2, 1/1600 sec, ISO400)
と、まるでアパートの一部の様な外観に「大したこと無さそうだな〜」と少し不安になりましたが、なんのなんの、中に入ったら圧巻の迫力でした!
そんなギャップ萌え激しい萬佛寺の詳しい紹介は下記記事をご覧下さい。
ILCE-7C (28mm, f/5.6, 1/25 sec, ISO400)
萬佛寺(Chùa Vạn Phật)の場所
さいごに:古く濃い町だからこそ、バスで行こう
ベトナムとの中国との様々な歴史的関わりの中で生まれた町、チョロン。そんな古く濃い町を訪れるからには、どうせならより旅情たっぷりの路線バスで訪れるのも良いのではないでしょうか。
バス移動と言うと時間がかかるイメージがあるかも知れませんが、所要時間はホーチミンの観光の中心地から片道30分前後ですし、バスは5〜15分おきに走っているので意外と時間も費やしません。
旅のスパイスに、バスでのチョロン旅、おすすめですよ〜。
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