こんにちは。「麺類皆兄弟」を家訓にしている10max(@10max)です。
今日はちょっとマニアックなハノイご当地麺料理「ブンタン(Bún Thang)」の名店「Thanh Bún Thang Gia Truyền」のご紹介です。
1月の冷たい雨が降りそぼるハノイの街を、どんな麺料理なのか期待半分不安半分で訪れたこのお店ですが、想像を真上に超える美味しさでした。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO200)
ハノイご当地麺ブンタンの名店「Thanh Bún Thang Gia Truyền」
はじめまして、ブンタン。
先日のハノイ出張で、たまたまブンタン(Bún Thang)という麺料理の事を初めて知りました。宿泊先の周囲で美味しい店を探してたところ、元々飲食店の少ない地味なエリアで、やたらと評価の高い店がポツンと佇んでいた孤高の名店が、「Thanh Bún Thang Gia Truyền」でした。
コンニチハノイ🇻🇳
Bún Thangなる麺を初食🍜
店構えが地味で場所が分からなかったけど入って見たらお洒落な店舗と優しいお姉様が迎えてくれた✨
鶏と椎茸の出汁にハム、カブの千切り等が醸し出す深く優しいスープは他で味わった事がない。
これは久々にやべぇやつに出会ってしまったかも知れない🔥 pic.twitter.com/VSMWNWerll— 10max🇻🇳 | 旅と車とベトナム (@10max) January 10, 2024
ブンタンはベトナム版お雑煮?
お店のお姉さんが教えてくれたのですが、ブンタンはハノイの伝統的麺料理ですが、元々はテト(旧正月)の前後によく食べられる料理だったそうです。
ブンタンの具材として、鶏肉やベトナムハムを刻んだものや錦糸卵が載せられており、スープの出汁は鶏と椎茸が主役です。これらはテトのご馳走に使われる事が多い食材で、そうしたものの余りを有効活用するという役割もあったようです。
豚や牛が使われることも多いベトナムの麺料理に対し、鶏ガラと椎茸が主役のブンタンのスープは非常に綺麗に澄んでいます。雑多な具で味がボヤケそうなイメージも持たれそうですが、このスープによって優しくも芯のある味に仕上がっています。
ホーチミンに住んでいるのでハノイ方面の料理には疎いのは仕方がないのですが、それにしても、先日のチャーカーラボンと言い、未だに出てくる出てくる新メンバー。おまいらどんだけ層が熱いんだ。黄金時代のジャイアンツか。「ベトナムには百種類もの麺料理がある」という我が社長の言はやはり真実かも知れません。
アクセス
場所は、安宿街の多いホアンキエム湖や旧市街のエリアから、タンロン城やホーチミン廟に行く途中くらいにあります。ホアンキエム湖辺りから車で10分ほど。近くには撮影スポットで有名なトレインストリートもあります。
外観と店内
店は非常に地味で分かりにくい路地にありまして、Grabで指定した住所で下ろしてもらったのですが、
「え、ほんとにこんなとこにあんの?MajiでRotouに迷う5秒前?」
と思いましたよ。だって住所の場所、ここですから。
Apple iPhone 15 Pro (2.22mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO160)
でも、安心して下さい!ちゃんとありますよ!
この黄色いお店です。雨だったのでテーブルなどが片付けられていて余計分かりにくかったのかも知れませんね。もっとも、この出張の3日間、ずっと雨でしたが・・・
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO500)
それと、営業時間が朝7時〜14時なのですが、お店に着いたのが閉店10分くらい前でお客さんが全然居なかったせいもあるかも知れません。
ということで、昼食時間帯を完全に外していたため店内は空いていました。評価の高いお店なので普段は混んでいると思います。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO500)
地味な路地に目立たない感じで佇んでいますが、お店の内外の装飾や調度はすっきりと清潔感があってお洒落ですよね。
この調理中のお姉さんが非常に快い接客をしてくれました。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO400)
メニュー
メニューは1枚のみのシンプルなもの。シグネチャーのブンタン(Bún Thang)の他、椎茸を生かしたもち米おこわ(Xoi Ga)や、やはり鶏出汁を生かしたPho Ga(鶏肉フォー)などがラインナップされています。強みとしている具材を上手い具合に幅出しした、ブレのないメニュー構成が好ましいです。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/40 sec, ISO500)
実食、椎茸と鶏出汁香るブンタン
ブンタンを注文すると温かいお茶を出してくれました。冷たい雨のふりそぼつ1月のハノイでは心身に染みます。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO400)
そしてほどなくして着丼!なんという繊細かつ華やかな光景。ちょっとだけ、日本の冷やし中華を想起させます。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/35 sec, ISO200)
そしてこの澄んだスープが実に尊い。上でも触れましたが、一見具がごちゃごちゃして味の中心がどこにあるのかよく分からなそうな印象の見た目なのですが、鶏と椎茸のシンプルだけど芯の通った旨味が、見事に調和をもたらしています。
麺は一般的なブン。少ししっかり目のにゅうめんの様で、優しいスープにベストマッチです。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO250)
途中で好みに応じてライムやチリで調整します。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO400)
いや〜こんな美味しい麺があるのを今まで知らんかったとは。我がグルメ師匠のベトナム人社長にはとても言えません(笑)
ハノイにお立ち寄りで、フォーの次の何かをお求めの際は、このBún Thangもぜひご検討下さい。
※ホーチミンでブンタンが食べられるお店はこちら↓
コメント