ハノイのローカルグルメ

フォーティン(Phở Thìn 13 Lò Đúc)| 東京にも進出した牛出汁香りまくるフォーの本場ハノイの老舗有名店

2024年4月6日更新:後日訪れた際の新しい写真を追加。フォーティントーキョーについて追記。

こんにちは。ホーチミンでフォーを食べて何となくフォーを食べている気になっていた10max(@10max)です。

いや何言ってるんでしょうね。もちろんホーチミンのフォーだって間違いなくフォーです。それは東京の一風堂や博多天神が博多ラーメンであるのと同じようなものです(「あんなのは博多ラーメンじゃない!」などと拘りのツッコミを入れたい方はラーメン関連ブログへお願いしますw)。

しかし一方で「フォー」という食べ物はハノイ発祥であるのだから「やはり本場ハノイのフォーを食べたい」と思うわけです。それは博多ラーメンはやはり本場博多で食べたいと思うのと同じようなものです。

という訳で、出張ついでに「本場ハノイのフォーと言えば!」的老舗有名店、「Phở Thìn 13 Lò Đúc」を訪れる事が出来たのでご紹介したいと思います。

Phở Thìn 13 Lò Đúc, ハノイのフォーSONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/30 sec, ISO1000)

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半世紀の歴史を持つ本場ハノイのフォーの名店「Phở Thìn」

ベトナムに美味いフォー屋は沢山ありますが、もし筆者の様に沢山覚えるのが面倒くさいという人は取り敢えず「フォーティン」という単語だけ覚えておけば間違いない、という程のフォーの名店が「Phở Thìn 13 Lò Đúc(以下Pho Thin)」です。

筆者はホーチミン在住なのですが、ハノイで5軒ほどほフォー屋に訪れただけの雑な経験とは言え、全般的にハノイの方がフォーが美味しい(口に合う)ような気がします。その中でも特に名高い店の一つがPho Thinです。

Pho Thinは1979年創業、半世紀近い歴史を持つ老舗です(実はフォーという食べ物自体は20世紀になってから生まれたらしいので、50年近い歴史がある時点で結構な老舗)。

東京にも進出

名店過ぎて東京進出まで果たしたほどです。

その進出の仕方も商業主義にまみれた感じではなく(どんな感じやねん)、旅行でハノイを訪れてPho Thinのおいしさに感動しまくった日本人が店主の修行を受けて東京に出店した、というもの。

一時帰国時にフォーティントーキョーにも訪れましたが、見事に本場の味を再現されていました。

フォーティントーキョー(Pho Thin TOKYO)はちゃんと「Phở Thìn」だった | ハノイ本店と食べ比べてみた結果・・・
4月27日更新:公開当初、ホーチミンの「Phở Thìn by SOL」との関係に触れる箇所がありましたが、実際には関係性が不明瞭であるため当該部分を訂正しましたm(_ _)mこんにちは。先日ベトナム赴任後初めて一時帰国した10max(@1...

有名な「Phở Thìn」は沢山ある

ところで、「Phở Thìn」という名前を持つ有名なフォー屋さんは、実は一つだけではありません。よく知られているところでは、こんな感じです。

  • ハノイに少なくとも有名店2店舗
  • ホーチミンに数店舗
  • ダナン、ホイアンにも数店舗
  • 海外(東京、インドネシア)にも数店舗

ホーチミンのPho Thinは「Pho Thin by SOL」という店名で展開している「ハノイのPho Thin」の暖簾分けでおり、以前こちらの記事でご紹介しました。(後日更新)「ハノイのPho Thinの暖簾分け」については関係性が不明瞭なため訂正しました。

ホーチミンで別格に美味しい牛肉フォー屋「Phở SOL」
2024年6月13日更新:店名を「Phở Thìn by SOL」から「Phở SOL」に変更。なお、文中の写真は一部店名が変わる前のものを使用しています。こんにちは。新年を迎えたもののベトナムなので正月感を全く感じられない10max(@1...

ダナン、ホイアンや、海外の東京やインドネシアのPho Thinも「ハノイのPho Thin」の暖簾分けです(東京店にも一時帰国時に訪れたので追ってレポート予定)。

で、ややこしいのが肝心要の「ハノイのPho Thin」なのですが、実はハノイには「有名なPho Thin」が2店あるのです。しかもいずれも観光の中心地であるホアンキエム湖周辺です。

ハノイの2つのPho Thin

どちらもGoogleマップでの評価は高く、調べてみるとどちらが本物とか偽物とか言う事ではなく、単に「Phở Thìn」と言う名前の美味いフォー屋が2つある、という話の様です(商標に関しては少し経緯がある様ですが)。

このうち、ホーチミンやダナン、ホイアン、海外に暖簾分けをしているのは「Phở Thìn 13 Lò Đúc」の方で、今回筆者が訪れたのもこちらです。機会があればもう一つの「ハノイのPhở Thìn」も訪れて食べ比べてみたいですね。→訪れました!(2023年5月23日更新)

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Phở Thìn 13 Lò Đúcのアクセス

改めて「Phở Thìn 13 Lò Đúc」の場所ですが、ホアンキエム湖という観光名所や旅行者向けの安宿や飲食店が集まるターヒエン通りなどの旧市街からタクシーで5分程の場所にあります。

店頭に立った瞬間に包まれる牛出汁の香ばしさ

こちらがPhở Thìn 13 Lò Đúcです。ベトナムのお店にはこんな風に店主と思しきおじさんやおばさんの似顔絵が掲げられているところが多いですね。街中にあるホーチミンさんの肖像画にあやかっているのでしょうか(適当)。

Phở Thìn 13 Lò Đúc, ハノイのフォーSONY ILCE-7C (32mm, f/3.2, 1/40 sec, ISO125)

店の入り口に立った瞬間にものすごく香ばしい匂いに包まれます。店頭の厨房でグツグツ煮込まれている牛骨などの出汁の香りでしょう(豚も使われていると言う話も聞いたことがあります)。

この時点で筆者はカウンターパンチを喰らった様な衝撃を受けます。

Phở Thìn 13 Lò Đúc, ハノイのフォー, 厨房SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/80 sec, ISO6400)

Phở Thìn 13 Lò Đúc, ハノイのフォー, 厨房SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/250 sec, ISO6400)

と言うのも、Pho Thinの味はホーチミンの暖簾分けである「Pho Thin by SOL」である程度知ったつもりになっていたのですが、店頭に立った瞬間のこの濃厚な香ばしさは、同じくスープの深みに感動したホーチミンのPho Thin by SOLにさえ無いものでした。

(後日更新)「Pho Thin by SOL」との関係性は不明瞭なため、暖簾分け云々の部分は訂正しました。

店内は下の写真の様な感じです。ハノイの飲食店はホーチミンのそれとはどこか違う渋い風合いあります。

言葉では上手く言い表せないのですが、色合いや素材などといったものに少しだけ中国を感じさせるところがあります。涼しい気候から来る客の服装の違いも影響しているのかもしれません。

Phở Thìn 13 Lò Đúc, ハノイのフォー, 店内Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/60 sec, ISO400)

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衝撃の濃厚スープ!これが本場のPho Thinか

そしてやはり最大の衝撃は実食で訪れます。

店頭の香りだけであれだけインパクトがあったのだから当然と言えば当然ですが、スープを一口含んだ瞬間、同じくスープの深みに感動したホーチミンのPho Thin by SOLを更に上回る濃厚な出汁の味わい深いスープに、驚きで開いた口が塞がりませんでした(スープが溢れるので閉じましたが)。

Phở Thìn 13 Lò Đúc, ハノイのフォーSONY ILCE-7C (31mm, f/5.6, 1/40 sec, ISO3200)

いえ、誤解しないで頂きたいのですが、Pho Thin by SOLだって個人的にはホーチミンでは格別と言っていいほどスープが美味いんですよ(上の紹介記事の通り)。でもこちらこちらのPho Thinのそれは、迫力が違うのです。

もちろんスープだけでなく、シャキシャキのネギや柔らかい牛肉とのハーモニーも最高です。

ボリュームも十分なので、味わいの深さと相まって食べ終わった後の満足感は半端ございません(感動で変な日本語に)。

これはとんでもない破壊力の食べ物に出会ってしまいました。

Phở Thìn 13 Lò Đúc, ハノイのフォーApple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/60 sec, ISO500)

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さいごに:ハノイ名物フォーの本気を見たければ「Phở Thìn 13 Lò Đúc」へ

ベトナムに来たらとりあえずフォーを食べよう!

と言う旅行者の方は多いでしょう。

もちろんハノイの街には至る所にフォーの店があります。そして、美味しくないフォーなどまず無いでしょう。

しかし、ベトナムに住んでいると分かるのですが、フォーには2種類あります。

それは「美味いフォー」と「超美味いフォー」です。

もしハノイを訪れてお時間があれば、Phở Thìn 13 Lò Đúcで「超美味い」ハノイの本気フォーをお試し下さい。

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