実に癒される島のサトウキビ畑風景である。癒されすぎてこの島にいるとたまに記憶を失ってしまうのは別の要因であろうか(推定泡盛)。
昨日の記事はこちら↓
さて、昨日に引き続きアンケートマニアの竜(小4)、今朝も忌憚のない意見を投稿したようだ。
レストランにて天井の高さについて述べられた意見は過去にも未来にも珍しいに違いなく、非常に貴重な意見となったことであろう。
兄を見習い、宗(小2)も思いの丈を届けたくなったようである。
なおレストランのために一言補足を申し上げると、宗は酸っぱいのがあまり得意ではない。
さて、本日はいよいよ西表島に上陸である。石垣港からフェリーで50分ほどで大原港に到着する。
島で最も大きな港だというのに、周囲には緑しかない。実にワイルドである。
そして、この港を出てすぐに、島で唯一の信号機(もう一つの上原港の付近にも存在するが稼働していない)というものが屹立している。本来は無くても良いのだが、無いとこの島から初めて他の島へ渡った際に困窮してしまうためと言う、これまたワイルドな理由によって建設されたという。
島でガイドのKENさんのハイエースに乗り込み、ツアーの起点となる河口まで移動する。
当然ながら「動物注意」の標識にはかの「イリオモテヤマネコ」が描かれている。
こちらはやや可愛らしいバージョンである。
ツアーの起点に到着。対岸に小浜島が見える。
カヌーとSUPが選べるが、子供は体力的にカヌー推奨となるため、カヌー用の両側に水かきのあるオールを用いる。
浜でカニを発見した。ミナミスナガニと言うようだ。大変敏捷で撮影に苦労したものである。潜望鏡のように出張った目で砂の外の様子を伺うのであろう。
川の方へ進んでいく。
ガイドのKENさんがカヌーやSUPの操縦の仕方を指導してくれる。大変分かりやすい。
いざ出航。
さながらジャングルである。
ワイルドだろぅ?
ワイルドだぜぇ。
マングローブである。
ちなみに従来「マングローブ」という単語を何となくダラダラと認識していたが、「マングローブ」という名の植物があるわけではないようだ。このように熱帯・亜熱帯の汽水域の湿地に特有の植生・森林の総称であるようだ。
一番の特徴は「根」である。上の写真のごとく扇の骨状に広がったものや、下のように地上で折れ曲がったような構造のもの(膝根・しっこん)などもある(やや気持ち悪い)。
不安定な湿地で潮の満ち引きにも耐えて安定するための形状とのことである。実にクールである。
さて、カヌーでドンブラコドンブラコと、生まれる前の桃太郎のごとく川を進んでいくと、とあるハードコアな生物に出会うことが出来た。
日本最大でありジャパンでビッゲストな蝶、「オオゴマダラ」である。
二匹によるランデブー飛行も見られた。
何とも貧弱な撮影技術により、ほとんどがブレブレであったのが残念至極である。
途中で川が浅くなりカヌーなどでは進めないところまで来ると、川床を歩いて進むことになる。
こちらはシオマネキである。三匹で盛大に潮を招きまくっているのだが、見えるであろうか。
こちらはハゼである。
こうした生物を激写する少年たちを激写する筆者。
KENさんがシオマネキを捕まえてくれた。
それをまた激写する少年たちをまた激写する筆者。
これは、西表島名物「サガリバナ」である。
なんと驚くべきことに、咲いたその夜のうちに散ってしまうというのである。6月から7月にかけて、夜中に一斉に咲いて散っていく様は実に荘厳だという。いや、間違いないであろう。
沖縄に来ると頻繁に見かけるこのパイナップルのような実は「アダン」といい、食べられるが美味くはない(腹は壊さないというレベル)とのことである。我こそはフロンティア精神の申し子、と自称される方は是非ガブリついて頂きたい。
さらに歩を進め、ツアーの最終目的地である「クーラの滝」を目指す。
ドーン!
「クーラの滝」である。
願い事がやたらと叶うというので皆で黙々と唱えてみた次第である。
滝壺の水はそれほど澄んでいるわけではないが、魚がいた。
誰もいなくなったところで改めて激写。
手持ちでSS0.4秒というセクシーなショットに挑戦であったが、奈良の大仏殿の柱の穴のような筆者の目ではブレはほとんど確認できない。優秀である。
帰投する。
小浜島再び。
充実のツアーであった。
さて、このようなワイルドかつグルービーなツアーにおいても、そのセクシーな防塵防滴性能により遺憾なく性能を発揮してくれたE-M1 IIとLEICA 12-60mmに感謝である。ガイドさんにも、このような本格的なカメラをカヌーに持ち込めるとは、これは良いことを知った、と大層驚かれたものである。
午後は隣の由布島へ水牛車で渡るというこれまた実にハードボイルなツアーが待っている。
(2018/8/7)
つづく↓
コメント
いいなぁ
西表島は、30年以上前に行きましたが、
今でも記憶に残っています。
お子さんたちにとっても、良い思い出になると思います。
私もよく子供達を旅行に連れて行きましたが、
高学年あたりであれば、シッカリと記憶していますよ !
フォトンさん、こんばんは。
この島の場合、30年以上前からあまり風景が変わっていないのではと推察します。
何しろ未だに港の周りも自然だらけ、信号も一台しか動いていないのですもんね(笑)
本当に貴重な環境だと思います。
子どもたちにも、何かしら自然を愛でる気持ちが芽生えればと思っています^^