ここまでは底地ビーチ、フサキビーチと、遠浅の砂メインの海水浴向けビーチを攻略してきた。実はそう言った浜でもここが石垣島であるからには透明度が高く熱帯魚がこれでもかと言うほど見られるのかと甘い見通しを立てていたのであるが、それはやはり原材料砂糖100%の缶コーヒーのごとく甘かったと言わざるを得ない。
無論、それはロケーション以外にも、まるで温泉のごとく海水が暖かかったことや、直前の天候、あるいは筆者の海パンのデザインが過剰にアバンギャルドであり魚類の敬遠を買ってしまった事(参考:ただのユニクロのグレーの海パンである)など様々な事象に起因しているのかもしれない。
しかしいずれにしろ最後のこの日は、軟派な海水浴向けではなく、思い切りハードコアなシュノーケリング向けの浜へ攻め込もうと考え、米原ビーチに白羽の矢を立てたのである。
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米原ビーチは公式な海水浴場ではないため、基本的に自己責任の浜であり、それ故、沖に遊泳区域を示すブイなどもなく、離岸流が発生しやすいポイントやタイミングなどには自ら注意する必要があるが、その中でも比較的家族連れに向いているというもっぱらの評判であった。
下の写真のように、延々と珊瑚礁が連なっており、沖の方で急に青色が深くなっているのが分かる。その当たりがリーフエッジと呼ばれる、珊瑚礁区域が終わり急激に水深が深くなる辺りであろうか。そこまでのエリアで十分に足が着く(泳がなくても力強く移動できる)範囲でハードボイルドに楽しむのであれば問題ないであろう。
ちなみに、本来はサンゴの上を歩いてサンゴを傷つけるのはダメよ〜ダメダメ(死語)なのであるが、この時はまさに絶賛干潮中ということで泳いでいくと腹や足を怪我するので、やむを得ずマリンシューズで歩いて沖へ向かった次第である。
手前の浅いエリアでも、このように熱帯魚の群雄割拠が見られる。
若干キャッチーなデザインのナマコである。
宝石のようなサンゴである。
真珠のようなサンゴである。
奥へ進むと再び浅くなり、サンゴの陸地が見えてきた。不思議な感じである。
プチプチ、プチプチ、と何かが弾けるような音があちこちから聞こえる。
その音の正体はよく分からないが、↓のように、たくさんの気泡が水面に上がってくる音ではないかと思われた。
干潮時に水面より上に出て、空気を蓄えた海藻やサンゴが、潮位が上がって再び水中に潜る際にその空気を気泡として放出しているのだろうか。もしくは、呼吸をしているのであろうか。なんともロマンテックな音である。
このミミガーのような海藻?が非常に沢山見られたので、記念に水中から外を見上げるアングルから写真を撮ってみた。
屈折率の変化で面白い写真が撮れた。
サンゴの陸地で見つけた小さな毛ガニである。
エビである。
さて、こうしてノシノシと沖へ向かって進んでいると、先行していた怪獣たちが大声で呼ぶ声が聞こえてきた。何かを発見した模様である。
近づいてみると、「おとうさん!ニモだよ!ニモがいるよ!」と言うではないか。
海中へ顔を沈めてみると・・・
おっ
こんにちは。
お一人様なのかな?と思っていると・・・
親子であった(*´∀`)
非常に柔らかそうな家である。彼らの住居の主な建材はイソギンチャクである。
ニモたちは、この柔らかい家からは決して離れない様子であった。子育て中故であろうか。
ちなみに、カクレクマノミは父親が子育てをするという。
さて、こうして熱帯魚のアイドル的存在に遭遇することができ、ハードボイルド沖縄旅がいつの間にやらすっかり癒し系南国旅行に風合いを変え、この上ない満足感に浸っていたところであるが、実はこの向こうに、そしてこの後の時間帯に、この旅の真のクライマックスが待ち受けていようとはこの時点では想像だにしていなかったのである。
(2018/8/8)
つづく↓
コメント
野生のニモ!
親子ですか~♪可愛いですね!!
お父さんが子育てするのですね。
知りませんでした。
さて、クライマックスは何でしょうっ
P☆
Sippo☆さん、こんばんは。
はい、野生のニモに思いがけず遭遇できました!
オスが子育てみたいですね。
そもそも、蜂みたいに、オスとメスが割と曖昧な生態だった気がします。
この向こうに、とんでもない小宇宙が広がってましたよ〜♪