ベトナム生活編

ベトナムが好きな人、住める人、移住出来る人

こんにちは。10max(@10max)です。

突然ですが地球上の人類はざっくり4つに分けられると思います。

  1. ベトナムに来たくない人
  2. ベトナム旅行は好きだけど住みたくない人
  3. ベトナムには住めるけど期間限定がいい人
  4. ベトナムに移住出来る人

1番目の人はそっとしておくとして、ベトナムで様々な日本人と話していると、どう言う人がどのタイプに該当するのかが何となく見えて来ます。独断と偏見にまみれながら記してみたいと思います。

もちろん他にも様々なケースがあると思います。ここに記すのは筆者が見聞きしたほんの一例です。

さて、あなたはどのタイプ?

ホーチミンの風景SONY ILCE-7C (28mm, f/8, 1/320 sec, ISO100)

ベトナム旅行は好きだけど住みたくない人

旅行など短期でベトナムに来る人は大変多いですし、長期出張やインターン、ノマドワーク等、数週間~数ヶ月単位でベトナムに滞在する方も居ます。

そうした方々の中には、「ベトナムに旅行で来るのはいいけど住むのは無理そう」という方が居ます。

この場合、割と表出しやすい物理的な環境や、ベトナム人の振る舞い、マナーなどの気質的な要因が多いような気がします。物理的な環境と言うのは、水や大気汚染などが肌に合わないケース。これが原因で体調を崩し、やむを得ず帰国した、という例も聞きます。

筆者などは逆に、先日3年ぶりに日本で冬を過ごし、乾燥で肌がカサカサになって帰越しました。体がベトナムに適応し始めているようです。

記録的寒波に身を貫かれつつ3年ぶりに日本で年を越す
この年末は日本海側を中心に記録的な寒波に見舞われているという。常夏のタンソンニャット国際空港で羽田行きの深夜便に乗り込む時点で覚悟はしていたが、早朝の東京の鋭い大気は、ホーチミンの自宅クローゼットから引っ張り出した薄手のジャケットをいとも簡...

もう一つ理由としてちょいちょい聞くのが、ベトナム人の気質。ベトナムで暮らしていくには、日々の仕事や生活でベトナム人と付き合う必要があります。ベトナム人は、旅行等での浅く一時的な関係であれば、大抵非常に陽気で親切で好ましいのですが、仕事や生活となるとその価値観の違いに戸惑う事も多く、しかもその関係は一時的なものでは済みません。

また、日本人が気にするベトナム人の言動をよく「悪気のない不躾さ」なんて表現する事がありますが、悪気が無いと分かっていてもイライラしてしまうケースもあります。

そうした気質を日本人の価値観で捉え、耐え難いほどのストレスを感じてしまうとなると、「住むのは無理」となってしまう。何となく、真面目な人ほどそうなり易い気がします。

日本人がちょっと理解しにくいベトナム人の気質については下記記事でも触れています。

ベトナム人のド直球な親切心とビジネスでのゴタゴタと「だってその方が良いじゃん」思考について
こんにちは。飲み会のアレンジの時だけ親切力が3倍になる10max(@10max)です。ベトナムに住んでいて「良い国だなあ」と思う理由の一つに、 「ベトナムの人々はとても親切!(何ならちょっとおせっかいだけど愛らしい)」というものがあると思い...

※なお言うまでもありませんが、これは日本人からベトナム人を見た場合の一方的な見解であり、ベトナム人から日本人を見た場合にも理解し難いカルチャーはあるでしょう。

ところでベトナムの場合、食べ物が原因で住めない、という例はレアで、むしろかなり恵まれています(ベトナムの食べ物が無理なら日本でも相当苦労しているはず)。ちなみに筆者は大陸中国(とおそらくインドも)は油などが合わないのか体が受け付けず、恐らく住めません。

ホーチミンの市場SONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO125)

ベトナムには住めるけど期間限定がいい人

物理的環境やベトナム人の気質は受け入れられる、となると、晴れて「ベトナムに住めるバッジ」を獲得できることでしょう。おめでとうございます。

ベトナムに年単位で長期在住している人たちの多くは、上で触れたような大抵のカルチャーギャップを、ある程度の諦めを以て受け流している向きがあります。筆者なども昔からバックパックでアジアをほっつき歩くのが好きだったこともあり、むしろ「ネタ」だと思って半分楽しんでいます。

つまり、理解しがたいことはあれども、別の国なんだから仕方ないと諦めてネタに出来るか、言ってみれば、「ベトナみを味わい楽しむ」という境地に立てるかどうかが、住めるかどうかの境目のような気がします。

まるでそっちの方がいいみたいな感じに書いてますが、そうした人の中には日本ではテキトー過ぎてダメダメな人も多い説(←筆者)。ちなみにベトナムで最も多い血液型はO型だと言われていますが、筆者ももちろんO型です。

あるいは、イライラすることはあっても、それよりもベトナムのダイナミックな面白さややり甲斐の方が勝るために頑張れている、という人も多いかもしれません。どちらにしても、カルチャーギャップによるストレスを何らかの方法で抑え込めているパターン。

 

ただし、ここまで単純なケースばかりではありません。社畜系・限界系駐在員の場合、好むと好まざるとに関わらずベトナムに住まなければなりません。そのような場合でも、少なくともプライベートにおいては極力ベトナみに触れずに駐在期間を終えるケースも耳にします。専属社用車で通勤して食事も日本食レストランやデリバリーを利用し、帰任時には解放感に溢れて日本に戻っていく・・・というケースも少なくないようです。

大変お疲れ様です(本当に)。

 

さて話を戻しましょう。

では「ベトナムに住める人」=「移住出来る人」かと言うと、そうでは無さそうです。

筆者がまさにその境界線の手前にいます。

べトナみなんて全てネタ。飯屋のプラ椅子の低さ=プライドの高さ。

・・・だけど移住するのはちょっと。

 

ではその境界線の彼我の違いはどの辺りにあるのか。

次の段落で考えてみたいと思います。

ホーチミンの路地の風景SONY ILCE-7C (52mm, f/2.8, 1/320 sec, ISO100)

ベトナムに移住できる人

恐らくなのですが、ここから先は「生き方」や「価値観」「好み」という、プラスアルファの世界に入って来るのではないかと思っています。

ベースとして、晴れて「ベトナムに住めるバッジ」が貰えた人は、住めと言われればずっとベトナムに住み続ける事が出来ると思います。

しかしその上で、ずっと住むなら

「ベトナムの方がいい」

「日本の方がいい」

と言う好みで決まって来るのではないかと。

よく聞くのは、日本の働きにくさや生きづらさというお話。逆に言えば、ベトナムの方が裁量が認められたり、面倒で鈍重なプロセスが不要だったり、諸事において不寛容に晒されず人の目を気にせず気楽に暮らせたり、あるいは気候が快適だから、という人もいます。

これらには筆者も全て同意です。

ですが一方で、筆者は「ずっと住むなら日本の方がいい」タイプです。これは趣味が主な理由で、元々下の様なブログを運営しているほど車やキャンプ、スキーなどのアクティビティが好きで、これらを思う存分満喫するには日本の方がベターです。休みには細君と愛車で群馬や伊豆辺りの温泉に行きながら暮らしたいのです。仕事はベトナムの方が面白いですが、筆者の人生観は常に家族とプライベートに重きを置いています(堂々と言う)。

OUTMOBIL - アウトモービル
愛車と共に送るアクティブなライフスタイルを応援します。*主な記事内容:キャンプレポと道具、VW/プジョー/カーライフ、撮影機材等

つまり、生活基盤としてはどちらでも大丈夫だけれど、どちらの方が「より自分らしい生き方」が出来るか、という話のように思います。

もちろん完全に100:0でどっちがいい、と言い切れるものではないですけどね。ベトナムで出来たご縁も色々あるので、離れ難さはある。でも、どちらか選ぶなら、と言うお話です。

ホーチミンの夕景とバイクApple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/450 sec, ISO32)

あと一つ触れておくとすると、日本住みとベトナム住みでは人間関係(これは主に日本人との)が大きく違ってきます。

ベトナムの日本人コミュニティは狭く、濃いです。外務省の在留届ベースだと、ベトナム在住日本人は2万人弱。アメリカや中国、タイなどと比べると非常に少なく、とても世間が狭い。筆者自身は今のところこの点は特に問題ありませんが、人によってはこの点をどう感じるかも、移住是非のポイントになるかも知れません。

 

ちなみに先日外務省から発表された海外在留邦人の統計では、全般的に海外永住者が増え続けている中でも、ベトナムの永住者の増加率は上位水準でした。食や文化など含め日本人としては間違いなく住みやすい国の1つというのは間違いないでしょう。

 

まあそんな感じで(どんな感じだ)、一言で

「ベトナムが好き」

と言ってもその程度は様々だなあ、と思う訳です。

ホーチミンの路地の風景SONY ILCE-7C (112mm, f/4.5, 1/125 sec, ISO400)

にほんブログ村 海外生活ブログ ベトナム情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました