こんにちは。オフィスよりカフェで仕事をする方が3倍捗る10max(@10max)です。
先の週末、用事があって都心まで出た際に(遠い7区に住んでるとそんな感覚)、ランドマーク81に上ってみました。本記事公開時点で開業しているビルとしては、ホーチミンはもちろんベトナム、更には東南アジアで最も高い超高層ビルです*。
そのランドマーク81の最上階(81階)にはもちろん展望台があるのですが、そちらが少々お高い(これは値段の方)ので、今回は75~76階のカフェに行ってきたのですが、それが想像を遥か上空に超える素晴らしい空間でした。
そもそもベトナムってアジアでも屈指のカフェ天国で、作る側も利用する側も、カフェに対する愛がものすごいんですよね。そんなカフェ天国ベトナムのカフェプロデューサーが東南アジアで一番高い場所に作ったカフェ、とんでもない絶景寛ぎ空間だったので、高いところからで恐縮ですが、ご紹介したいと思います。
ランドマーク81の展望カフェ「Blank Lounge Landmark (Nest by AIA)」
さて、ホーチミンを訪れて最も高い展望台を求めると辿り着くのが、このランドマーク81(Landmark 81)です。カフェの体験レポートの前にまずはランドマーク81とカフェそのものについて簡単にご紹介します。
ランドマーク81はベトナム&東南アジアで一番高いビル
あまり知られていない感があるのですが、ランドマーク81は全高461.3mと、ベトナムはもちろん、実は東南アジアで最も高い超高層建築です*。
東南アジアの超高層ビルというと、クアラルンプールのペトロナスツインタワー(452m)が有名ですが、それを上回るんですね。バンコクではマハナコン・タワー(314m)が有名ですが、実はあちらはそれほど高くはなく、それよりもベトナムで2番目に高いハノイランドマークタワー(350m)の方が高かったりします。ベトナム、勢いがあります。
なお、1年ほど前に訪れたホーチミン市1区の、サイゴンスカイデッキ展望台のあるビテクスコフィナンシャルタワーは262mで、ハノイランドマークタワーが出来るまではベトナム最高峰でした。
*現在クアラルンプールで建設中のムルデカ118(678.9m)が開業すると抜かれてしまいますが、それでもランドマーク81は東南アジアで2番目に高いビルということになります。
「Blank Lounge Landmark」はベトナム&東南アジアで一番高いカフェ
そのランドマーク81が素晴らしいのは、最上階に近い75~76階に「Blank Lounge Landmark (Nest by AIA)」という、展望台とは別の独立したカフェを入れてくれたところです。
申し訳程度の売店や屋台などではなく、「ゆっくりとコーヒーなどを飲みながらくつろげる空間」(カフェってそういうもんですよね)として、超高層階の2フロアを占有して営業されているのが尊いです。
そしてこれほどの高層階のカフェはもちろん東南アジア随一!
Blank Lounge Landmarkの高さの公式情報は見つけられなかったのですが、ランドマーク81の81階の展望台の高さが約383mなので、それに「81分の76」を掛けた約360mがBlank Lounge Landmarkの超概算の高さになるかと思います。
一方ライバルのペトロナスツインタワーは、最上階の展望台(370m)には本格的なカフェはなく、その下の階にもカフェはありません。そして、ペトロナスツインタワー以外には匹敵する高層ビルはないので、現状Blank Lounge Landmarkが東南アジアで最も高いカフェと言えます(もし違ったら教えて下さい)。
気になるのはKLのムルデカ118にこうした超高層階のカフェが出来るのか否かですが、今のところ「最上位の115~118階(476m)は展望デッキ及び美術館スペースとなる(出典:Wikipedia)」予定であり、そのすぐ下の12階分にはホテルが入るようなので、Blank Lounge Landmarkに匹敵する超高層階には、フロアを大々的に使う(かつ入場料不要の)カフェが入らない可能性は高そうです(申し訳ないけどベトナム在住者としてはその方が嬉しいw)。
カフェは無料でハイコスパ!| 展望台との料金比較
さて、「『東南アジアで一番高いカフェ』とかゴチャゴチャ言わずに初めから最上階の展望台に行けばいいジャマイカ!」と突っ込まれそうです。
確かにランドマーク81の最上階(81階)には「Landmark 81 Skyview」という展望台があるのですが、高いんですよね・・・えっと、値段が。
カフェと比べた入場料は以下の通りです。
Landmark 81 Skyview(81階) | 平日8:30-15:30
500,000VND(約2,500円) 平日15:30-22:00/休日 810,000VND(約4,100円) ※子供料金等あり |
Blank Lounge Landmark(75、76階) | 無料(飲み物代のみ) |
もうそんな、階数に掛けて81万ドンとかにしなくていいから、もっと安くならないのかな・・・って感じです(笑)
カフェの方は、流石に地上のカフェよりは高いですが、それでも1杯数百円台後半からで済むので非常にお手軽。しかもこの後ご紹介する通り、ちゃんとしたカフェとしてとてもよく出来ているので非常に居心地がよく、何時間でも居られてしまうのです!
カフェは事前予約制
なお、Blank Lounge Landmarkは完全予約制になっています。筆者は公式Facebookページからメッセンジャーで予約しました。希望日時を伝えるとそこから15分間は座席をキープしてくれます。その後は特に「何分しか居てはいけない」という時間制限はありません。
ちなみに筆者たちは予約時刻の30分以上前に到着しましたが問題なく入ることが出来、夜景待ちで1時間半ほど滞在しました。土曜日に4人で行きましたがさほど混雑はしておらず、いくつかの席から選ぶ事も出来ました。
ランドマーク81の展望カフェに行ってみた | カフェ天国ベトナムが贈る最上級の癒し空間
では実際にランドマーク81の展望カフェ「Blank Lounge Landmark (Nest by AIA)」に行ってみましょう。
展望カフェへのアクセス | 入口はホテル「ビンパール・ランドマーク81」
アクセスは少々ややこしいです。普通にGrabなどで「Landmark81」を指定すると、ビンコムセンター(VINCOM CENTER)というショッピングモールの車止め(下の写真)に到着してしまう事が多いです。
最上階の展望台「スカイビュー」へ行くなら、ここで正解です。が、カフェはここではありません。
ランドマーク81の展望カフェ「Blank Lounge Landmark (Nest by AIA)」に行くには、ビンコムセンターではなく、ホテルのあるビンパール・ランドマーク81(Vinpearl Landmark 81)の方へ行って下さい↓。
下の地図で言うと、ランドマーク81の右側(東側)の車止めではなく、右上側(北東側)が正解です。
こちら↓が正解、ビンパール・ランドマーク81の入口。75~76階のカフェへはここから入ります。先ほどのビンコムセンターからも行けないことは無いのですが、若干面倒なのです。
中に入って左手正面のエレベーターに乗ります。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
ここでの行先は、48階のホテルロビー。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO250)
48階のホテルロビーに着きました。何かちょうど記念撮影の最中で失礼しました・・・
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/100 sec, ISO100)
ここを右手に折れると、また別のエレベーターがあるので乗ります。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO64)
ここでいよいよ75階の「Nest by AIA」を指定します。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO125)
75〜76階に広がる絶景カフェ
ついに到着しました。エレベーターを降りてすぐのレジ兼カウンターで予約名を伝えます。
しばし待つとスタッフが席まで案内してくれました。この日は土曜日でしたが、ここで希望を言えばある程度柔軟に対応してくれそうです。今回は4人用のテーブル席に通してもらいました。
まずは75階。足元から天井までガラス張りで見晴らし最高です。カフェとしての調度も落ち着きがあって、ずっと居られそう♪
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO400)
75階の特徴は屋根のないテラス席がある事。いやあ・・・気持ちが良さそうですね。ただ、長時間滞在する場合は、日差しや突然の雨、強風などの恐れもあるので、屋内の席を選ぶ方がよいでしょう。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO125)
次に76階へ向かいます。75階と76階は階段で自由に行き来する事が出来ます。
こちらが76階。こちらも落ち着いた寛ぎ感満点です。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO200)
ランドマーク81絶景ギャラリー
ではここからしばしランドマーク81の展望カフェ「Blank Lounge Landmark (Nest by AIA)」が誇る天空の絶景をお楽しみください。
こちらはホーチミン1区~サラ公園方面。76階から撮影したので、75階のテラス席が写っています。
右端の中央やや上寄りに、来年開業予定のメトロが地下に潜るポイントが見えます。
SONY ILCE-7C (30mm, f/8, 1/30 sec, ISO125)
かつてホーチミンで一番高かったビテクスコフィナンシャルタワーが見えます。アイアンマンの「スターク・タワー」のようなテーブルが有る、やや曲線形のビルです。
SONY ILCE-7C (81mm, f/8, 1/100 sec, ISO250)
7区の東側でサイゴン川がドンナイ川に合流する地点まで見渡せます。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO250)
こちらは北側の眺望。メトロの線路がよりはっきり見えます。
SONY ILCE-7C (30mm, f/8, 1/30 sec, ISO320)
左奥の緑色っぽいところはタンソンニャット国際空港。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO160)
ベトナム航空の機体が滑るように下降していました。
SONY ILCE-7C (139mm, f/8, 1/160 sec, ISO500)
絶景を一通り堪能した後、75階の自席に戻ってしばし寛ぎます。長男はiPadで絵を描き、次男はスマホで読書(漫画)するなどして、日が沈むのを待ちます。
SONY ILCE-7C (20mm, f/8, 1/30 sec, ISO640)
筆者はブログを書いたりします。絶景過ぎて作業効率が上がるのやら下がるのやら。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO64)
ランドマーク81から見る100億ドンの夜景
この日のホーチミン市の日没は18時10分。待ちに待った夜景タイムの到来です。
やはり一番絵になるのはサイゴン川越しの1区方面。実はこの2週間ほど前に香港のビクトリアピークで「100万ドルの夜景」を見てきましたが、こちらも全然負けてません。安く見積もっても100億ドンくらいの価値はありそうです。
SONY ILCE-7C (20mm, f/4, 1/15 sec, ISO3200)
サイゴンスカイデッキからの夜景も綺麗だったけど、やはり全ての建物が眼下に見えるパノラマ感は格別です。
SONY ILCE-7C (46mm, f/3.5, 1/20 sec, ISO3200)
こちらは東のトゥドゥック市方面。幹線道路を流れる光の洪水が美しい。
SONY ILCE-7C (20mm, f/4, 1/15 sec, ISO3200)
スマホで夜景を撮る長男。
SONY ILCE-7C (20mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO3200)
夜間の店内もよい雰囲気。確かお酒も飲めるはずです。
SONY ILCE-7C (20mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO3200)
さいごに:ランドマーク81の夜景の後はファンビッチャンで夕食を
100億ドンの夜景を満喫し、すっかりご機嫌でランドマーク81を後にします。これから細君の誕生祝いの夕食に向かいます(用事で都心、と言うのはこれでした)。
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/25 sec, ISO1250)
細君が「久々に美味しい焼鳥が食べたい」というので、事前に予約をしてファンビッチャンの「焼き鳥八兵衛」へやって来ました。こちらも公式Facebookからメッセンジャーで予約しました。
ファンビッチャンはホーチミン市内で「第2の日本人街」とも呼ばれる繁華街。ランドマーク81からはGrabで10分弱で、日本食店以外にも美味しい店が揃っているので、ランドマーク81で夜景を見た後の夕食にぴったりです。
ということで、ベトナムが誇るランドマーク81の東南アジアで一番高いカフェ、本当に最高の絶景寛ぎ空間でした。
「カフェ好きのベトナム人が超高層ビルにカフェを作るとこうなるんだ!」
というのをまざまざと見せつけられた気分です。ただの展望台とかだとやっぱりゆっくり寛げないですからね。しかも入場料無しで安いと来てる。天才かと。
絶景展望目的だけでなく、旅のひとときにゆっくり寛げる天空のカフェ、ぜひ一度足を運んでみて下さい。
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