こんにちは。10max(@10max)です。
今回は「ボーラロット(Bò lá lốt)」という、ちょっと珍しいベトナム料理の名店「Quán Ăn Cô Liêng」のご紹介です。
筆者もベトナムに住み始めてから初めて知った料理なのですが、地味にミシュランガイド掲載のお店だったりするので、地味にチェキラです(古語)。そして、ジューシーな牛肉の肉汁がお好きな方は地味にチェキラです(古語②)。
※ホーチミン市内のローカルグルメのまとめはこちらを御覧下さい。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO80)
ホーチミン3区のBò lá lốtの名店「Quán Ăn Cô Liêng」
このお店、昨年ホーチミンに赴任してきて間もない2022年6月頃に知人が連れて来てくれたのですが、めちゃくちゃ地味なローカル飯屋といった外観で、連れて来て貰わなければ一生入らなかったんじゃあないかと思う程です。
「ボーラロット」という料理も聞いた事がなく、これは大変なところに来てしまったのではないか、と思ったのですが、なんのなんの、30年以上の歴史のある、味の評判も間違いのない名店でした。
牛ひき肉をラロットの葉で包み焼き上げる「ボーラロット(Bò lá lốt)」
この「ボーラロット(Bò lá lốt)」という料理は、牛の挽肉をつくねの様に棒状にして串に刺したものを、「ラロット」と呼ばれる香草で巻いたりして焼き上げたものが主役です。「ラロット」は日本では「ハイゴショウ」と呼ばれるコショウ科の植物で、その香ばしさが牛ひき肉のジューシーさを引き立てます。
その牛挽肉のラロット巻は単品でもビアサインゴンが3本くらい飲めそうですが、それを野菜や米麺のブンと一緒にライスペーパーで巻いて手巻き寿司の様に食べるのがローカル流です(それでさらに3本いけます)。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/75 sec, ISO200)
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/230 sec, ISO80)
Apple iPhone 15 Pro (2.22mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO200)
ミシュランガイド2023に選出されていた!
そして驚いたことに、最初に訪れてから1年以上経った2023年11月に再訪したところ、ミシュランガイドに掲載されていました。どういう経緯でこう言ったドローカルな店が候補として目に留まるのか不思議ですが、やはり地元の人達には地味に人気の店だったという事なのでしょう。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO200)
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/80 sec, ISO200)
「Quán Ăn Cô Liêng」のアクセス
「Quán Ăn Cô Liêng」はホーチミン市の3区にあります。安宿街で有名なブイビエン通りから北西方面に車で10分程です。
外観・店内
こちらが店の最新の外観です。2つの建物に分かれていて、向かって右側が厨房兼客席。左側は客席のみです。
Apple iPhone 15 Pro (2.22mm, f/2.2, 1/320 sec, ISO40)
実は最初に訪れた時には、下の写真の通りQuán Ăn Cô Liêngは右側だけで、左側は別の店でした。ミシュランガイド掲載などを経てお店が繁盛し始めたために増築したのかな~、などと想像します。上の写真を見ても、軒に「MICHELIN SELECTED」と誇らしげに書かれた赤い垂れ幕が新たに設けられています。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
こちらはオリジナル店舗の店内。至って普通の地味なローカル飯屋です。ミシュランガイド掲載店になろうとも変わらぬこの雰囲気、尊い。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/200 sec, ISO64)
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/750 sec, ISO80)
こちらは新しい客席。ピカピカで眩し過ぎてサングラスが欲しいくらいですが、収容能力が増えて人気店にいつでも入れるようになるのは嬉しいです。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/150 sec, ISO100)
メニュー
メニューは見開き2ページのみのシンプルなもの。ものすごく大雑把に言うと、左側が牛肉の皿と野菜、ブン、ライスペーパーがセットになった手巻き寿司形式(後述)、右側がブンなどの麺と肉が丼に乗ったお一人様丼形式のようです(もしかしたら例外はあるかも)。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/170 sec, ISO64)
こちらは飲み物。夜もいけます。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO64)
実食!香ばしさとジューシーが止まらない
では今回はライスペーパー手巻き寿司方式の方の実食レポです。
ライスペーパー手巻き式のボーラロット
今回はお店の方のおススメに従い、以下の2点を注文しました。上のメニューの左上の方の2点です。
- BO LA LOT (Grilled beef wrapped in guise leaves)
- NEM NUONG (Baked rolls)
上はシグネチャー料理の、牛挽き肉のラロット葉巻き、下は豚肉のつくね状のものです。これらを注文すると、こんな感じで付けダレ、ライスペーパー、ブン(米麺)、野菜などが一緒に出てきます。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO80)
まずは肉の葉巻をそのまま食べてみます。よくグリルされた牛肉や豚肉がプリプリと弾けるようで、ジュワッと肉汁が広がります。それにラロットの葉のハーブのような香りがあいまって大変美味です。
これだけでもビールが水のように進むのですが、本格的にはこのように、ライスペーパーで野菜やブンと一緒に巻いて手巻き寿司のように食べます。独自Tipsですが、ライスペーパーは適度に湿り気が無いと固いので、一番下にレタス(?)を敷いて水気を与えることで程よくシナっとなります。
Apple iPhone 15 Pro (2.22mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO125)
こうして丸めて、
Apple iPhone 15 Pro (2.22mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO100)
ツケダレに付けてパクつきます。
Apple iPhone 15 Pro (2.22mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO160)
ピリ辛味が欲しい時は、ツケダレの中に唐辛子をひとつまみ程度入れると良いでしょう。入れ過ぎ注意。
Apple iPhone 15 Pro (6.86mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO100)
お一人様にはBún thịt nướngも
1人で食べるには上のような手巻きスタイルはToo muchだ、と言う場合もあると思います。そこで、ページの右側の「Bún thịt nướng」などを頼むと、下の写真の右上のような丼ものが出てくるので、検討されてもよいかと。
ちゃんとした写真が無くて恐縮ですが、下の写真で二人仲良く食べてるやつもそれ系です。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
さいごに
代表的なベトナム料理を挙げてみて、と言われて、自分もまず頭に浮かんでこないだろうな、というようなちょっと珍しいベトナム料理、「ボーラロット(Bò lá lốt)」でしたが、ベトナム人が愛する牛肉や豚肉のグリル、ベトナムローカル麺のブン、ライスペーパーなど、よく見ると典型的なベトナム料理の要素が凝縮されています。
ミシュランガイドに騙されたと思って(他責・・・いや本当に美味しいです)、ぜひ足を運んでみて下さい。
コメント