けしからんベトナム航空機内誌上で5秒で心を奪ったベトナム最北端秘境、「ハザン」への旅立ちの日がやって来た。
久々の本格的な一人旅でもある。
前回一人旅をしたのは恐らく結婚前なので、なんと20年近くも前のことになる。
一人旅!それは自由!気まま!最高!
・・・とか思ってると思うじゃないですか。
久々の一人旅、結構緊張しますわね。。。。
忘れ物ないかな・・・
家の鍵閉めて来たかな(←オートロック)・・・
てかほんとに今日出発だっけ・・・
傍らで支えてくれていた細君というのは実に尊い存在であることを悟るのであった。
まあ何とかなるだろう。旅で絶対に忘れてはならないのは、パスポート(とTRC)、カメラ、そして何が起きてもネタにして笑ってしまえる心構えくらいだ。
とにもかくにも、まずはハザン旅の出発点となるハノイに向け、朝8時タンソンニャット発のターコイズブルーの機体に乗り込むのであった。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/560 sec, ISO80)
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※「ハザン南ループ旅行記 – ハノイ発4日間」旅行記記事一覧↓
ハノイからハザン行きのバスに・・・乗れるのか?
予定通り10時過ぎにハノイ・ノイバイ空港に到着。ここからハザン省の中心、ハザン市まで6時間ほど長距離バスに揺られることになる(後で分かるが、正確にはハノイ市内からハザン市までが6時間半、ノイバイからだと30分〜1時間ほど短い)。
ノイバイに着いて、とある重要な儀式を最初に執り行う。それは
「ビオフェルミンの服用」
である。バス6時間ですからね。お腹、大事。
ちなみにこの日の朝食も、お腹に安全そうな菓子パンで済ませました。
さて、空港からGrabで5分ほどのノイバイの長距離バス発着所へ向かう。どうも最近、空港内にこうしたバスが入れないルールになったようだ。
で、この「Nhà Hàng Hải Yến 20」というレストランの前がそのバス発着所。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/7100 sec, ISO80)
発着所というか、本当にただ道端なのだが、そんなんでいいのだろうか・・・
いいんです!!
ここは奇跡の国☆ベトナムですから。
なお、今回はノイバイから直接バスに乗る旅程だったのでこの発着場所を利用したが、ハノイ市内にもミーディンというバスターミナルがある。
発着場所の詳細含め、ハノイからハザンへのバスの手配、乗り方などは下記記事を御覧下さい。
カーネルサンダース化してバスをひたすら待つ
で、レストランの店員さんに
「バス、ハザン」
と伝えると、
「オーケーオーケー、ここで座って待て」
と言われて座ったのが、ここ。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO50)
えっ?
いやそこカーネルサンダースの定位置だろ・・・
こんなんでいいのだろうか・・・
い、いいんです・・・たぶん!!
あとはひたすらバスを待つのみ。
北京ビキニのイケオジを眺めながら、ひたすら待つのみ。
バスはハザン市の宿のおねいさんに手配してもらった。
筆者がWhatsappで伝えておいたノイバイ到着時間を元に、おねいさんがバス会社に直接連絡して予約をしておいてくれたのだ。持つべきものは出来る宿の女将さんである。
筆者が発着場所(道端)に着いたのは11時半頃。おねいさんによると、バスは12時頃ハノイ市内のミーディンバスターミナルを出て、12時半頃にノイバイに着く算段とのことである。
やがて時計の針は12時半を回り・・・まあ当然来ないよね・・・
この手のバスはバスターミナル以外でも様々な場所で客をピックアップしたりするので、往々にして遅れるのだ。
やがて時刻は12時50分を回ろうと・・・まあ、来ないよね。でも、ちょっと不安になるよね・・・
念の為おねいさんに「まだ来ないよ〜」とメッセージ。
さすが出来るおねいさん、バスの運ちゃんにちゃんと連絡を取ってくれて、「あと15分くらいでピックアップに来るから大丈夫!」と。素晴らしい!天才か!!
・・・で、本当に15分で来るほどベトナムはつまらない国ではなく、結局それから40分ほど待って、13時半にようやくバスご到着。無事にハザンに向けて出発することが出来た(無事とは)。
常に期待の斜め上(ときどき下)を行く、それが奇跡の国☆ベトナムなのである。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/4300 sec, ISO80)
一路、ハザンへ6時間
ベトナムの長距離バスはスリーピングタイプが多いが、今回はそのうちのラグジュアリーな方。このような感じで個室風になっている。運賃は350,000ベトナムドン(約2千円)。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO200)
身長178センチ(最近なぜか縮んで実質177センチ)の大柄な筆者でも、ちゃんと足を伸ばす事が出来る広大なスペース。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO320)
充電が出来そうなUSBポートまである!!
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/35 sec, ISO500)
・・・が、充電出来そうなだけで充電は出来なかった。
ベトナムのこの手のUSBポートでもし充電が出来たなら、恐ろしく日頃の行いが良いと考えてよい。
前半は平野を進むので、のどかな田園風景が続く。Amazonプライムビデオでダウンロードしておいた映画やアニメを貪る。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/6400 sec, ISO80)
やがて山岳地帯に入る。とはいえ、ハザン市までの道は、車酔いをするほどのハードコアな山道ではない。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/2800 sec, ISO80)
途中、ドライブイン的な場所でトイレ休憩。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/10000 sec, ISO80)
休憩はこの1回のみだったが、ここはベトナムなので、「トイレが我慢できず人間としての尊厳の危機を迎えている」とドライバー氏に伝えれば、その辺で停まってくれるはずだ。「トイレ」はベトナム語で「Vệ sinh」。「尊厳うんぬん」は省略して構わないだろう。
20分ほど停まっていたか。売店もあり、軽食を摂ることも出来る。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO125)
このバスは空冷エンジンであるようだ(違)。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/850 sec, ISO64)
ハザン市到着、そして猫たちとの宴
18時20分頃、ハザン市のバスターミナルに到着。
SONY ILCE-7C (28mm, f/5.6, 1/30 sec, ISO800)
ハノイ市内のミーディンバスターミナルを12時に出発したとすれば丁度6時間半弱。ノイバイ空港からだと、13時半発だったので、約5時間。
えっと・・・ハノイの中だけで1時間半掛かっとるじゃないか!!
まあでも、最後ちゃんと帳尻が合っている辺り、さすが、奇跡の国☆ベトナムである。
今夜の投宿地、出来る女将さんのいる「Garden Villa Ha Giang」はバスターミナルから徒歩5分ほど。ブラブラとハザン市内を散策しつつ向かうことにする。
SONY ILCE-7C (79mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO2500)
町中から、ハザンの絶景の立役者である奇岩の趣を感じる事が出来る。欧米人バックパッカーの姿をちらほらと見かける。なお、日本人はハザンに来てから一度も見かけなかった。
SONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/30 sec, ISO640)
のどかである。日本の里山のような、どこか懐かしい雰囲気でもある。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO160)
Garden Villaに到着。出来る女将さんは、口頭での英語も達者な、若く美しいおねいさんであった。「ベトナム百名宿」に推挙したいほどの素晴らしい名宿である。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO500)
中々清潔で快適な部屋である。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/35 sec, ISO1250)
宿はロ川(Sông Lô)沿いに位置しており、食堂からの眺望が良い。
が、今は夜なので見えない。明朝に取っておこう。
SONY ILCE-7C (28mm, f/4, 1/30 sec, ISO1000)
とりあえずビールである。旅の晩餐は毎日がお祭りである。
しかも今宵は、5秒と掛からず心を奪ったハザン省に、ついに足を踏み入れることが出来たのだ。特別なお祭りなのだ。
SONY ILCE-7C (28mm, f/6.3, 1/30 sec, ISO2000)
お祭り気分が過ぎてちょっと頼みすぎてしまった。特別なお祭りだからまあいいだろう。
お祭り気分が伝わったのか、ヌコさんたちがやたらと近寄ってきた。
ちょ・・・おまえ・・・完全に狩りモード入っとるな。
SONY ILCE-7C (38mm, f/3.2, 1/40 sec, ISO3200)
まあ今宵はお祭りだ。ちょうど頼み過ぎてしまったのでヌコさんたちにも少し分けてあげよう。
しかし油断ならんヌコさんたち、冷蔵庫のビールを取りに行く瞬間に、あわよくば皿に顔からダイブしようとするではないか。そんなヌコさんたちとの攻防を楽しみつつ、ハザン初日の夜は更けていくのであった。
Garden Villa Ha Giangの詳細・予約などは下記を御覧下さい。
ハザンの宿については下記をご参照下さい。
(2024年4月18日の記録)
つづく
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