家族4人での2泊3日のフーコック島旅行、2日目は現地ツアーに申し込みました。
前日にホテルで予約したのは、フーコック島の南端の沖にある離島に船で渡りシュノーケリングなどを楽しむと言うもの。
しかし当日の朝、あまりの強風のためツアーが中止となり、急遽別のツアーに変更しました。そちらは車をチャーターして島内の名所を巡るドライブツアーだったのですが、結果的に想像以上に面白く、子供達もかなり楽しめた様なので、ツアーの内容をご紹介します。
ぶっちゃけ水中カメラを持ってくるのを忘れたので、シュノーケリングなんて行ったらバケツ3杯くらいの悔しさを抱いて帰ることになりそうだったので、むしろホッとしました。
まずはツアーの前にキムホアリゾートホテルで朝食です。空は晴れてるんだけど風が・・・
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/640 sec, ISO200)
フーコック島の南半分を巡る半日ドライブツアー概要
まずこの日の半日ツアーの概要をザラッとご紹介しておきますね。
フーコック島の名産・名所を余さず回れる
フーコック島内には定番の観光スポットが多数有るのですが、今回のツアーで島の南半分の名所をほぼ全て回る事が出来ました。
- 真珠工場
- ケーブルカー乗り場・サンセットタウン
- フーコック刑務所跡
- ツバメの巣工場
- 胡椒農園
- SIM農園
- (ヌクマム工場←強風で見学中止)
- 昼食
真珠や胡椒、シム、(行けなかったけど)ヌクマムなどは、いずれもフーコック島の名産品として知られるもの。半日の割には結構くまなく見て回れる感じです。
なお、訪れる場所については希望を伝えればある程度カスタマイズする事が可能です(全然逆の島の北の方に寄って欲しい、とかは難しいですが)。
ツアーのルートをマップにするとこんな感じ。
上のマップはツアー当日の実際の移動履歴をGoogleマップの「タイムライン」機能で表示したものです。タイムライン機能についてはこちらをご参照ください。
所要時間
今回は8時半にキムホアリゾート出発で、12時頃までの全ての見学を終え(最後のヌクマム工場は強風で中止)、最後にお薦めの海鮮料理屋で昼食を摂って13時過ぎ頃ホテルに戻ってきました。
昼食無しなら4時間程度。上の通り中々充実した内容にも関わらずコンパクトに収めることが出来るのは助かります。
料金
半日拘束してこれだけ回ってくれて、料金は何と500,000ドン(2,500円強)!
これはあまりに安いので二度見してしまいましたよ(料金は口頭だったのであくまでもイメージ)。
どうも個人営業のドライバーさんのようだったので、中間マージンなどが無いのと、立ち寄る先々でキックバックが見込めるのかも知れませんね。
申込み・予約はホテルにて
フーコック島の半日ドライブツアーはホテルで聞けば大概アレンジしてくれるでしょう。筆者もキムホアリゾートホテルで(上記の通り当日急遽)手配してもらいました。
実際に連れて行ってくれるのは現地のドライバーさんですが、英語が堪能でない場合が多いので、内容のカスタマイズや時間の相談、料金交渉など、英語の面でもホテルを通した方が便利でしょう。さらにホテルで手配すればホテルまでドライバーが迎えに来てくれます。
また、性善説的ではありますが、ホテルも変なツアーを紹介して評判を落としたくないでしょうから、よほどの安宿で無い限りは明らかなボッタクリツアーなどは紹介しないという説も(これは筆者の説)。
というか、島の中で旅行代理店などあまり見かけなかったので、これ以外の方法はよく分かりません。
フーコック島半日ドライブツアーの見どころ
真珠工場(Ngoc Hien Pearl Farm)
最初に訪れたのは真珠工場。「Ngoc Hien Pearl Farm」は空港のお土産屋などでも見かける島内で最大手の真珠加工販売会社のようです。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/4, 1/4000 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO640)
アコヤ貝から真珠を取り出すところを見せてくれました。
真珠を取り出した後の貝柱とかは食べられるみたい(この工場で食べられる訳ではありません)。
OLYMPUS E-M1MarkII (46mm, f/3.9, 1/80 sec, ISO500)
OLYMPUS E-M1MarkII (38mm, f/3.9, 1/80 sec, ISO500)
アコヤ貝を採集する際に一緒に引き上げられたお宝(?)の数々。真珠工場見学の中では個人的にはここが一番面白かったかも。
何だかお上品な陶器から、
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO200)
扱いの雑なものや、
OLYMPUS E-M1MarkII (28mm, f/3.6, 1/60 sec, ISO250)
これは大砲・・・?
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO200)
こちらは古代の貝の化石でしょうか。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO200)
この貝の化石のようなものがこんな精緻な作品に!
OLYMPUS E-M1MarkII (20mm, f/3.3, 1/60 sec, ISO320)
すぐ横でお兄ちゃんが作業をしていました。
兄ちゃん、すげえな!オラわくわくすっぞ!
OLYMPUS E-M1MarkII (29mm, f/3.7, 1/80 sec, ISO200)
最後はお約束、お土産売り場です。
ガチのアクセサリーとかは(たぶん驚くほど安いのですが、鑑識眼がゼロなので)少々気が引けますが、ちょっとした置物やキーホルダーなど、思い出に残る品を買ってみてもいいかも(結局買わなかったけど)。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO200)
異世界感の塊、ケーブルカー乗り場と「サンセットタウン」
しばらく南の方へ進むと、突然カラフルな建物と石畳の地中海風の奇妙な空間が・・・
異世界へでも転生したのでしょうか。
OLYMPUS E-M1MarkII (19mm, f/4, 1/2000 sec, ISO200)
しかし異世界ではありませんでした。
到着したのはお隣のホムトム島へ渡るケーブルカーの駅です。リゾート開発のサンワールドグループが推している、巨大なアミューズメントパーク(?)が、お隣の小島であるホムトム島に出来ていまして、そこへ渡るための世界最長のケーブルカーの出発点です(この日はやはり強風のため運行中止でした)。
なお、これは建設途中なのか、古代ローマやギリシャ辺りの遺跡をイメージした演出なのかは未確認です(どっちでもいいし、どっちもあり得る)。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5, 1/2500 sec, ISO200)
で、そのサンワールドグループがこのエリアに最近展開している新しい町「サンセットタウン」が、異世界の正体でした。どこからどうみても地中海です。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/2500 sec, ISO200)
これは・・・どこからどう見てもMARVELの人達です。許可を取っているのかは不明ですが、地中海風のコンセプトと相容れないことは間違い有りません。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/2000 sec, ISO200)
振り返るとドデカい建物群が。リゾートマンション的なものでしょうか。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/1600 sec, ISO200)
「サンセットタウン」は、これだけのためにわざわざ訪れる価値は全くありませんが、ケーブルカー利用、あるいはドライブツアーなどのついでに立ち寄ってみると面白いと思います(色んな意味で異世界感あり)。
フーコック刑務所 – どこかコミカルな歴史の傷跡
今回のツアーで子供達が一番印象に残ったと言っていたのがこちらのフーコック刑務所。フーコック島はかつて流刑地でした。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5.6, 1/1000 sec, ISO200)
フーコック刑務所はかつてフランス植民地政権により建設され、ベトナム愛国者達が収容されました。その後ベトナム戦争にかけて、アメリカが後押しする南ベトナム政権が、ベトコンや北ベトナム兵士を収容しました。
それらの列強帝国主義者達の拷問により、数千人のベトナム人達がここで亡くなり、あるいは身体障害者となりました。ここは歴史の傷跡であり、証跡です。
OLYMPUS E-M1MarkII (46mm, f/3.9, 1/1600 sec, ISO200)
当時実際に行われていた拷問の再現。
よくこんな方法を思いつくもんだと悪い意味で感心します。趣味がよろしくない。
OLYMPUS E-M1MarkII (29mm, f/3.7, 1/2500 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.5, 1/800 sec, ISO200)
囚人たちが収容されていた建物の内部には当時の模様を再現した人形たちが設置されています。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO500)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5, 1/60 sec, ISO1250)
しかし、こんなこと言っちゃ本当は不謹慎なのですが、どこか笑える部分もあるというか・・・
東南アジア一帯の人形や仏像などにも共通した、そこはかとないアンニュイな造形が、少しだけ笑いを誘うんです・・・本当に申し訳ない。
OLYMPUS E-M1MarkII (17mm, f/3.1, 1/60 sec, ISO400)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/5000 sec, ISO200)
地下に降りていく階段があります。なんだろう?
OLYMPUS E-M1MarkII (16mm, f/3, 1/60 sec, ISO250)
お、これはもしや地下に穴を掘って脱獄する、というやつでしょうか。「ショーシャンクの空に」とかに出て来そうなあれですね。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO6400)
おおー!やった!
「こっちだ!早く上がってこい!」
という声が聞こえてきそうです。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/320 sec, ISO200)
一人怪しげな人が混ざっています・・・小中学生男子あるあるですね。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/400 sec, ISO200)
この独特な雰囲気の再現人形達と、刑務所というおどろおどろしい響きがあいまって、我が家の小中学生男子達の琴線に触れたのかも知れませんね。
正直あまり期待していませんでしたが、ここはフーコック島でいち推しのスポットと言えそうです。
と、油断していたら再び出ました「NGOC HIEN PEARL」(笑)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO200)
フーコック刑務所を後にし、次の目的地へ向かいます。
強風で砂塵が舞い上がっています。
OLYMPUS E-M1MarkII (38mm, f/3.9, 1/2500 sec, ISO200)
と、なんと柔道の道着を来た子供達が!
強風に負けず練習頑張れよ!(その前にヘルメット被れよ!あと3人乗り一応違反な!)
OLYMPUS E-M1MarkII (16mm, f/3, 1/1000 sec, ISO200)
燕の巣工場で燕の巣茶をいただくなど
次にやって来たのは、フーコック島名産、燕の巣の加工販売工場。
燕の巣はベトナムでは高級食材として人気なんだそうです。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (15mm, f/3, 1/125 sec, ISO200)
全体的に何を作ってるのかなどちょっと良く分かりませんでしたが、燕の巣茶なるものを頂いただけで満足して出てきました。
OLYMPUS E-M1MarkII (16mm, f/3.1, 1/60 sec, ISO320)
お土産選びも楽しい!ペッパーファーム
フーコック島で最も有名な名産品の一つが、胡椒です。
こちらは胡椒の栽培と加工販売を行っている胡椒農園(ペッパーファーム)「HUYNH THY」。今回のツアーの中では刑務所と並んで良かった場所です。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/3200 sec, ISO200)
まずは胡椒の栽培農園を見学します。見学と言っても勝手に見て回るだけです。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/1250 sec, ISO200)
これが胡椒の実!こんな風になってるんですね。面白ーい。
ブドウと間違えて丸かじりしたら大変な事になるので気をつけましょう。
OLYMPUS E-M1MarkII (46mm, f/3.9, 1/200 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (16mm, f/3, 1/60 sec, ISO1000)
販売所では胡椒や加工品の試食をする事が出来ます。これがまた楽しい。
パパイヤの実にちょっと付けて食べるのですが、まず胡椒の香りが(日本で普通に食べてる胡椒と比べて)とても香ばしく、またブレンドによって風味が全然違って、家族みんなで「これが好き!」「こっちも美味しい!」などと比べっこを楽しめます。
それで人気だったものを実際にお土産として買って帰るわけです。しばらく食卓が楽しみになりますね♪
OLYMPUS E-M1MarkII (27mm, f/3.6, 1/80 sec, ISO200)
島のブランニュー名産品、シムの実農園
次にシムの実農園「SIMSON」に寄ります。
このシムの実、あまり聞いたことがなかったのですが、もともと島内に野生で生息していた植物の実で、これまで島内だけで消費されていたのであまり知られていなかったそう。それが近年美味しいと噂になり、名産品として人気を博し始めたようです。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.5, 1/2500 sec, ISO200)
こちらがシムの栽培農園。黄色や赤紫色の花があるようです。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/1600 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (46mm, f/3.9, 1/1000 sec, ISO200)
そのシムの実から作ったシロップやワインを試食したり、アイスを(買って)食べたりする事ができます。
甘酸っぱくて中々美味しかったですよ!(荷物が増えるので買いませんでしたが)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO320)
ヌクマム工場(強風のため幻に)
最後にヌクマム工場に寄ってもらいました。ヌクマムもフーコック島の名産品として有名です。何しろ漁業の島ですからね。
ところが、上でも書いた通り強風のため工場を開けることが出来ず、見学は出来ませんでした(涙)。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.5, 1/2000 sec, ISO200)
海鮮レストランでのランチでツアー終了
最後にドライバーさんおすすめの海鮮料理のレストランへ連れて行ってもらいます。これは別に好きな店を選んでも良いのですが、他にお目当ても無かったので任せることにしました。
ドライバーさんおすすめはこちらの「LANG CA」。ビーチサイドの海の見える素晴らしいロケーションです。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/3.2, 1/2500 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/5, 1/2000 sec, ISO200)
OLYMPUS E-M1MarkII (17mm, f/3.1, 1/60 sec, ISO200)
間違えて時価の貝を頼んでしまいました。美味しかったけど・・・後で精算の時にちょっとびっくりしました^^;もちろん日本よりは全然安いですけどね。
OLYMPUS E-M1MarkII (27mm, f/3.6, 1/60 sec, ISO200)
と言う事でフーコック島半日ドライブツアーは以上です。
このあとキムホアリゾートホテルに戻り、ビーチで遊びます。
最後にホテルでドライバーさんにツアー代金を渡すのですが、本当に500kドンで良いのかビクビクしちゃいました。もちろん問題なく笑顔で受け取ってくれましたけどね^^
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