こんにちは。焼肉の脂は網の下に落とせるのに自分の体脂肪は一向に落ちない10max(@10max)です。
月1くらいのペースでハノイ出張が入るので、ハノイのローカル飯もそれなりにレパートリーが増えてきましたが、その中でも依然としてクリーンナップの座を守り続けているのが、ハノイ式焼肉の名店「Nướng Ngon Ngon」です。
オープンエアの風呂椅子に腰掛け、通りを流すHONDAを眺めつつ、禁断のマーガリンとライム塩で頂くハノイ式焼肉をつまみに、ハノイビアが無限に飲めてしまう挙句に「滅法安い」という悪魔の店です。
以下、覚悟してご覧下さい。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO500)
ハノイの隠れB級グルメ、マーガリン焼肉の名店「Nướng Ngon Ngon」
ということで、昨年赴任して最初のハノイ出張で初日の夜に現地の人が連れて来てくれたのがこの「Nướng Ngon Ngon」でした。
いきなりカップのマーガリンが出てきて面食らいましたが、それがハノイ式の独特の焼肉だと知り、感動したものです。
これをハノイ料理と言って良いのかどうか分かりませんが、ハノイでは割と一般的でかつ価格的にもベトナム庶民向けの水準であり、言わば隠れたハノイのB級グルメ、あるいはハノイグルメのアナザースカイと言えるでしょう(後半適当)。
キンマー、リンラン地区から程近いアクセス
Nướng Ngon Ngonはダオタン(Dao Tan)通りという大通り沿いにあり、日本食屋の多いエリアとして知られるリンラン(Linh Lang)通りやキンマー(Kim Ma)地区からもほど近い場所にあります。
とりわけリンラン通りとダオタン通りの交差点からはほんの数十メートルです。
一方、旅行者向けの安宿が多く集まるホアンキエム湖・旧市街からは少し離れており、西の方に車で20分程度です。
外観と店内:魅惑のオープンエア風呂椅子
こちらがNướng Ngon Ngonの店頭です。防蛾灯に集まる虫のように吸い寄せられてしまいそうな魅惑の光を放っています。
SONY ILCE-7C (48mm, f/3.5, 1/50 sec, ISO200)
いい感じの高さのプラスチック風呂椅子とテーブルが並んでいます。キャンプ好きなら思わず「ロースタイルだな」と唸ってしまいそうな、一周回ってオシャレな感じすら醸し出しています。
ちなみにこの並びには美味いPhoやBunの店、カフェなどが並んでいます。地元のベトナム人に教えてもらった激美味Pho屋もあるので後日ご紹介したいと思います。
店外と店内の境界線は極めて曖昧ですが、店内はこんな感じ。
奥の方から、無口だけど本当は優しいおねいさん(野原しんのすけ風に)が食事や飲み物を運んでくれます。
店にはおじさんも居ますが、もしかするとお父さんかも知れませんので、酔っ払っておねいさん悪絡みしないようにしましょう(めっちゃいいおじさんです)。
注文はこのような注文票に書き込みます。飲茶のお店とかによくあるやつですね。日本語表記があるのが嬉しい。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO100)
「自慢のおいしい豚肉」(70,000ドン≒350円)と「豚のオッパイ」(80,000ドン≒400円)は基本です。後は適当に気分で頼みましょう。軟骨入りソーセージとかも美味しいです。
価格も一皿数百円台前半と、何皿頼んでもお金が一向に減らなそうな安さです(すみません言い過ぎです)。
実食!焼肉&マーガリン&ライム塩は悪魔のコンボ
何はともあれハノイビアーで乾杯です。ダオタン通りの喧騒が心地よい至高の時間。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO320)
下の写真が基本セット。ちなみにこの時は1人で来ました。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO250)
右下のタレ皿には、ライム塩と謎のタレが入っています。基本はライム塩です。これが異常に美味い。左の肌色のタレはちょっとよく分かりません。
サンチュ的野菜で巻いたり、胡瓜でたまに味を整えたりします。
そしてこの黄色い容器が、このハノイ式焼肉の最大の功労者であり戦犯である、マーガリン!
SONY ILCE-7C (57mm, f/4, 1/60 sec, ISO800)
やがて主役のお肉が運ばれてきました。これは多分「自慢のおいしい豚肉」だと思います(適当ですみません)。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO250)
そして先ほどの優しいおねいさんが、優しく肉を焼いてくれます。
件のマーガリンを脂がわりに鍋(網?)の表面に塗りつつ肉を焼くのですが、その香ばしいこと・・・
左下の肉が「豚のオッパイ」だったかな・・・多分(すみません)。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO400)
くうぅぅぅぅっ!!!
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
マーガリンは割と焦げやすいので、ちょいちょいおねいさんが見に来てくれて、網(鍋?)を交換してくれます。
1人で来たのですが、あまりに美味しすぎてどんどん肉とビールを追加注文してしまい、網(鍋?)を何枚交換してもらったか分かりません。
Apple iPhone 12 Pro (6mm, f/2, 1/35 sec, ISO800)
結局1人で肉を3皿と副菜2品ほど、ハノイビール3本(1本100円)で、お会計は330,000ドン・・・何とたったの1,700円程度!ビールと焼肉で大満足するための値段としては破格です。
Apple iPhone 12 Pro (6mm, f/2, 1/50 sec, ISO200)
ぶっちゃけ1人でテンションが上がりすぎて肉もビールも頼み過ぎた感があるので、通常なら千年くらいで大満足出来るでしょう。激安の殿堂、ドンキホーテもひっくり返ること請け合いです。
SONY ILCE-7C (63mm, f/4, 1/80 sec, ISO1600)
さいごに:ハノイ式焼肉を食わずしてハノイの食は語れない
柔らかく新鮮な肉、マーガリンの香ばしさとライム塩のアクセント、そして目の前を流れていくバイクの喧騒とネオンの光、優しく網(鍋?)を換えてくれるおねいさん・・・
そんな素晴らしいもの達をつまみにしていると、ハノイビアのボトルが無限に林立していきます。
ガイドブックには様々なハノイ料理が載っていますが、しかしこれほどにハノイの街を感じられる料理もそうそうありません。典型的なベトナム料理と比べるとやや邪道かも知れませんが、ハノイの庶民が愛するB級グルメを知らないのは勿体無いというもの。
筆者はこの「Nướng Ngon Ngon」が特に好きですが、ハノイ式焼肉を出す店自体は旅行者街である旧市街のターヒエン通りにもちょいちょいあります。
ハノイにお越しの際、お時間があればぜひお試しあれ。
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