こんにちは。ベトナム生活も1年5カ月が過ぎ、麺疫力が上がって来たような気がする10max(@10max)です。
さて、ハノイにもいくつかの高名かつ美味しいフォー屋さんがありますが、今回ご紹介するのは、ハノイの旧市街にあり、ミシュランガイドにも掲載されている名店「Phở 10 Lý Quốc Sư」です。
フォーの名店数あれど、それぞれちゃんと味に特徴・違いがあって面白いものです。さてこちらはどんなお味?
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ミシュランガイド掲載のハノイ・フォーの名店「Phở 10 Lý Quốc Sư」
実は以前、ハノイの日本人街のあるリンラン通りに近い「Phở Lý Quốc Sư」というお店をご紹介しました。
ハノイ現地のベトナム人が教えてくれた店で、これはこれで非常に美味いフォーを出すのですが、実はこの店、有名店を真似たものだった事が分かりました。
で、そのお手本となった本家本元と言うのが、本記事でご紹介する「Phở 10 Lý Quốc Sư」という訳です。
実は前の記事で、「キンマー通りにも同じ「Phở Lý Quốc Sư」っていう名前のフォー屋があるな・・・今度行ってみよう。」なんて書いていたのですが、この店のコピー店は非常に多いらしいです。
この本家本元の「Phở 10 Lý Quốc Sư」はミシュランガイドのビブグルマン(「価格以上の満足感が得られる料理」)にも認定されています。このミシュランガイドにも「beware of imitations in the city(市内の模倣店にご注意)」と書かれています。
正直なところ、リンラン通りのコピー店も十分美味しかったのですが、さて本家本元はどうなのか、俄然期待が高まります。
アクセス
実はハノイ市内に3店舗展開しており、本店は旧市街のハノイ大教会、あるいはホアンキエム湖北西岸から徒歩圏内の便利な立地にあります。旅行などで訪れた際にはここが最もアクセスが良いでしょう。
なお、ベトナムあるあるですが、店名の「10 Lý Quốc Sư」はこの店の住所そのものです。
2号店、3号店は市内のもう少し南西寄りにあります。2号店はハノイ大学の近く。
3号店はハドン地区にあります。
外観と店内
目印はこのオレンジ色の看板です。と言ってもコピー店も似たような看板出してるので見分けるのは難しいのですけどね。。。
ただ、本物は写真のように店名に「10」が入っています。何しろ住所を店名にしているのですから、他の住所のコピー店は中々こうは行かないのでしょう。たぶん。
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入口を入ってすぐ左手に厨房があります。良い光景です。
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客席の様子。店員さんのポロシャツもイメージカラーのオレンジです。これはコピー店もですが・・・
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メニューはブレの無いオーソドックスなもの。迷ったら基本である半レア牛肉フォーの「Pho Tai(Half done beef)」を選びましょう。お腹が弱い方はウェルダンの「Chin」またはハーフ&ハーフの「Tai Chin」を。
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着席すると卓上セットが置かれます。すごい量のライム・・・。
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実食!パクチーの爽やかさがポイント
やがて着丼します。
ドーン!!!
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一番の特徴は上に載っているパクチー。牛の旨味や玉ねぎの甘みと、このパクチーの爽やかな香りが良い具合にバランスします。この香りのマッチングこそPhở 10 Lý Quốc Sưの魅力。
そして、スープの味の濃さが非常に丁度良いです。以前ご紹介した2つのPho Thinについて言うと、日本進出している方の「Phở Thìn 13 Lò Đúc」は濃厚でガツンと効いた牛骨出汁が魅力でしたが、一方ホアンキエム湖畔の「Phở Thìn Bờ Hồ」はかなりあっさりナチュラル味が特徴でした。
その点、このPhở 10 Lý Quốc Sưはその中間くらいの印象。「ちょうど良い」のです。先ほどのパクチーにまつわるバランスと相まって、万人が美味しいと感じそうなポイントを突いている感じ(パクチー嫌いじゃなければ)。
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さて、ここでこの時の出張でハノイのベトナム人同僚に教えて貰ったフォーの食べ方Tipsをいくつか。
まず、半レアの牛肉はこうして最初にスープに浸して煮る事で食あたりのリスクを少し軽減できるのだそうです。
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そしてもう一つのTipsが素晴らしくて、ライムを絞る際にこうして蓮華で受けると、レモン汁だけをスープの中に入れて、最後に種を逃さずに捨てる事が出来るのです。これは目から鱗。
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辛味で味変する際には2通りの方法があり、一つは唐辛子を直接浸す方法。浸しておくと徐々に辛味が染み出るので、好きな辛さになったら取り出すことで、辛味を調整できます。
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もう一つはこのチリソース。各店舗オリジナルブレンドである事が多いため、その店の秘伝の味を楽しむならこちら。
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ちょっと話が逸れました。
と言う事で、非常にバランスの良いスープと、牛出汁の旨味とパクチーの爽やかさのマッチングが非常に美味しい逸品です。
なお、実はコピー店もこれらの点をきちんと模倣しているようで、リンラン通りのお店のフォーにも同じ美点がありました。正直なところ、筆者の雑な舌では同時に食べ比べないと分からないかも・・・と言うくらい(幸か不幸か)両方とも美味しいんですよね。本店には申し訳ないですが、美味いフォー屋がリンランにもある、と言うのを素直に喜んでおこうか(汗)
いずれにしても、ハノイ中が模倣したくなる絶品フォーということで、旧市街でフォーを食べる際には候補に入れてみて下さい。
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