インド北東部の町、ダージリン。
標高2,000mを超えるこの町からは、ヒマラヤ山脈に連なる世界第三位の高峰、カンチェンジュンガ山の美しい姿を望むことが出来ます。標高8,586mのカンチェンジュンガは、昔より「神の峰」として地元の人々に崇められてきました。
そんな神峰カンチェンジュンガに抱かれるダージリンに滞在するからには、その絶景を満喫できる宿に泊まらなければなりません(個人的趣味)。
そんな絶景フェチに、大変おすすめの絶景宿があります。
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ダージリンはカンチェンジュンガを望むのにおすすめ説
西ベンガル州のダージリンおよびシッキム州近辺には、カンチェンジュンガ山を望むことが出来る町が点在しています。ダージリンや、ガントク、ペリン、ヨクサムなどです。
その中で、ダージリンはカンチェンジュンガから最も距離が離れているのですが、個人的な見解としては、カンチェンジュンガ山を望むのに意外とイチオシなのでは、と思っています。
理由は、標高と距離の関係。
カンチェンジュンガ山とその眺望で有名な町々の、標高差を含めた位置関係は以下のようになっています。
このように、ダージリンは実はこれらの町の中では最も標高が高く、かつほどよい距離感にあるため、カンチェンジュンガのお膝元のヨクサムやペリンなどに比べて、遮るものの少ない、よりワイドに広がるカンチェンジュンガの眺望を得ることが出来ます。
実際、ネットで調べた限りでは、ペリンやヨクサムなどから望むカンチェンジュンガは、峰の頂上部分により迫るものの、周囲の山などに遮られたものが多いです。
もっとも、筆者自身が全ての町に行って比べたわけではないので、少々無責任な論評です。
また、距離が遠いということは、それだけ間の空気が澄んでいる必要があります。冬期で、かつ、より空気が澄んだ日でないと見られないかも知れません。もっともこれはダージリンに限った話ではないようですけどね(どの町でも10月〜2月以外はほぼ見ることが出来ないらしい)。
なので、「カンチェンジュンガを観るなら何が何でもお膝元の町へ」という風に考える必要は必ずしもなく、実際に、天候などの条件さえ合えば、ダージリンからのカンチェンジュンガの眺望はお膝元の町々に優るとも劣らない、ということは言えます。
ちなみに筆者がダージリンを訪れたのは1月下旬でした。
カンチェンジュンガを望むダージリンの絶景宿 | Dew Drops Guest House
このようにカンチェンジュンガの眺望に優れたダージリンの町ですが、町中どこからでもカンチェンジュンガ山が望める、と言う訳ではありません。
方角や見晴らしの良い高台に立地しているかはもちろんのこと、景色を他の建物や木が遮っていないか、と言った細かい点にも気を配る必要があります。さらには、斜面に色とりどりの建物が張り付いたような、ダージリンらしい町の表情も視界に入っていると、なお最高です。
そうした条件を非常にハイレベルで満たしてくれる神宿が「Dew Drops Guest House」です。
※こうした絶景宿の探し方は下記記事をご参照下さい↓

カンチェンジュンガ山とダージリンを見渡す絶景テラス
このゲストハウスのベストポジションは、カンチェンジュンガ山とダージリンの町並みを一望できるテラス。
SONY ILCE-7C (20mm, f/10, 1/100 sec, ISO100)
斜面に張り付く建物と、雄大なカンチェンジュンガ山。ダージリンを象徴するような絶景を、飽きるほど眺めることが出来ます(飽きません)。
SONY ILCE-7C (40mm, f/8, 1/400 sec, ISO100)
このありえないほどの絶景を眺めながら、オーナー夫妻が淹れてくれる本場のダージリンティーを頂きます。無限にお茶を飲んでいられます。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/640 sec, ISO64)
ちなみにこのお茶を売っている店を教えてもらい、お土産として大人買いしました。
清潔な客室
客室はシンプルで清潔です。飲料水や電気ケトル、インスタントのコーヒーや紅茶なども置いてあります。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO250)
テラス側の部屋に泊まれば、部屋の中から絶景を望むことができます。贅の沢です。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/2000 sec, ISO80)
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/420 sec, ISO40)
バスルームも清潔。もちろんホットシャワーもあります(冬期は激寒なので無いと死亡)。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/50 sec, ISO160)
(参考)冬期ダージリンの防寒着
部屋に暖房はありませんが、ベッドに電気マットが敷いてあるのでベッドの上で生活していればそこまで寒くはないです。ただ、冬期のダージリンは10度以下、特に寒い時は0度近くまで気温が下がるので、防寒着は抜からないようにしましょう。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998663709mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO160)
ちなみに筆者は最も寒い1月に行きましたが、Tシャツの上に着る防寒着として、ユニクロのウルトラライトダウン、フリース、ヒートテックを持って行きました。寝る時はダウン以外を重ね着して寝ました。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/50 sec, ISO320)
オーナー夫妻のおもてなしとご当地料理
オーナーご夫妻の温かいおもてなしも、この宿の魅力の一つです。オーナーご一家の居室を兼ねたこのリビングで、心地よい時間を過ごせます。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO320)
このリビングもしくはテラスで、ご夫妻手作りのチベット・ネパール料理を振る舞ってもらえます。
まるで日本人のような顔立ちのオーナーご夫妻はネパール人。ご主人はかつてインド軍の兵士だったそうで、退役してこのゲストハウスを始めたんだとか。
SONY ILCE-7C (51mm, f/3.5, 1/250 sec, ISO6400)
空港のあるシリグリからダージリンまでの送迎やガントクまでのジープなど、様々な手配をしてくれただけでなく、まるで遠くから来た家族のようにもてなしてくれました。
アクセスと治安
Dew Drops Guest Houseはダージリンの中心部から少し歩いたところにあります。ダージリン・ヒマラヤ鉄道のダージリン駅から徒歩10分ちょっと。
ダージリン市街からシリグリ方面に南下する国道110号線沿いに、「Dew Drops Guest House」の看板があります。
SONY ILCE-7C (37mm, f/5, 1/40 sec, ISO125)
このそばの脇道を1分ほど下ります。
こちらが入口です。
Apple iPhone 15 Pro (2.2200000286119mm, f/2.2, 1/100 sec, ISO125)
ダージリンの治安はインド国内では比較的良い方だと言われますし、実際良いと感じましたが、夜の通りは少々暗いです。それほど危険と感じるような雰囲気でもないですが、もし女性一人で夕食後宿まで帰る必要がある場合は、タクシーなどの手配を宿のご主人に相談してみるのが安心かも知れません(配車アプリがホイホイ使えるような感じでは無さそうだった)。
そうそう、お値段は朝食込みで2,000ルピー(3千円ちょっと。冬期は電気マット使用料+100ルピー/日)。この内容でこの価格はもう大満足です。
ということで、カンチェンジュンガの絶景あり、温かいおもてなしと手料理ありのDew Drops Guest House、ダージリン滞在の際には非常におすすめです。「もうここで過ごしていれば他に観光に行かなくてもいいのでは」と思えてしまうレベルです。
ぜひご検討下さい。
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