こんにちは。前任者が今月一杯で日本に帰任するため、最近はほぼ毎日引き継ぎという名の飲み会続きでバイタルサインがほぼ消滅しかかっている10max(@10max)です。
ブログの更新頻度も酷いもので(在庫ネタは溜まるばかり)もはや「ブログ」と呼べるのかすら危うい状況ですが、そこはもうベトナムスタイルと言うことで爽やかに諦めたいと思います。
そのような(前任者の送別会的な)流れで、先日ベトナム人社員のお宅に招待して頂きました。
そして意外なことに、我が家の中2と小6の大絶賛思春期中のシャイボーイ達にもダメ元で「来る?」と持ちかけてみたところ、予想外に「別にいいよ」的な反応だったので、家族総出でお邪魔してきました。ベトナム人宅に招かれるのは、家族はもちろん筆者も初めてです。
ベトナム式宅飲みは徐々に始まりやがて華やかな宴に
昼の11時頃から三々五々と主催者のベトナム人社員宅に集まり始めます。
我が家は11時半過ぎに到着。テーブルにフルーツやベトナム風ハムなどが並べられ、同時にビールの栓がスポスポと開けられていき、徐々に宴会が始まっていきます。
ベトナムでは宅飲みに限らず「揃ってから乾杯」などという文化はあまりなく、飲みたい人から勝手に飲み始めていく方式で、局地戦的かつ地崩れ的に乾杯コール「モッ、ハイ、バー、ヨー!」が始まり、徐々に乾杯に加わる人数が増えていく感じです。
最終的には、主催者のご家族3名に加え、他のベトナム人社員が3〜4名くらい。日本人は筆者の家族4名以外に2〜3名くらい。「くらい」と言うのは、飲みすぎてよく覚えていないから途中で出たり入ったりがあったためですね(いやぶっちゃけ最後の方は誰か来てたとしてもまじで覚えてない)。
ある程度人数が揃ったところで次々とベトナム家庭料理が運ばれてきます。デリバリーも適度に活用し、非常に華やかな食卓に。子供達も美味しそうにパクついていました。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/60 sec, ISO125)
いつの間にやら英語を解し、成長していた子供たち
招いて下さった社員さんには11歳になる娘さんが居ます。彼女も含め、会話はもちろん英語。酔っぱらい達の下らない英会話はヒートアップしてきます。
この社員の英語が堪能なのは知っていましたが、娘さんも簡単な意思疎通は問題有りません。学校での授業の他に週1回英会話に通っているだけなのでうちの子供達と変わりませんが、感心します。
さらに個人的に一番驚いたのは、我が家の子供達も、積極的な発言こそあまりしないものの飛び交う会話の内容はほとんど理解していて、質問されればカタコトの英語でちゃんと答えていたこと。
おじさん:Do you have a girlfriend?
少年:う〜ん、■■(内緒)■■.
おじさん:Do you have favorite girl?
少年:う〜ん、え〜と、◆◆(内緒)◆◆.
知らんうちに成長しとるんだな〜(色々な意味で)。そしてひどい質問だな〜wこれ大学生の頃先輩にされて一番面倒だった類の質問じゃないかww
乾杯に加わり後ろ髪引かれる長男
酔っ払ったおじさんたちは更に悪いノリを発揮し始めます。中2の長男にビールを勧める輩が現れるではありませんか。
何とかそっちの方へ持っていこうと、おじさん達は必死です。
日本のおじさん:「ベトナムでは何歳からお酒飲んでいいんだっけ」
ベトナムのおじさん:「今の法律では18歳だけど、No one care.」
日本のおじさん:「10maxさんが初めてビール飲んだのは何歳?」
日本のおじさん:「中学生くらいかな。コップ一杯だけ」
日本のおじさん:「じゃあ中2の長男君に飲ませないのは可哀想だ」
日本のおじさん:「仕方ない、じゃあちょっとだけだぞ」
日本のおじさん、けしからんな〜。しかもちょいちょい父親自身もけしかけてるフシがあるのはもっとけしからん。
その後長男が本当に飲んだかどうかは秘密です(笑)
さて、そんな感じで(どんな感じだ)13時半を回った頃、次男が少し飽きてしまったようで、帰りたいと言い始めたため、細君と子供達だけ先に帰って貰おうかという話になりました。
そういう訳で長男にも意見を訊いてみたところ、意外なことに
「う〜ん、僕はまだ居てもいいけど」
と名残惜しさを見せたのです。
そう言えば、おバカなおじさんたちが
「モッ、ハイ、バー、ヨー!」
を繰り出す度に、徐々に長男も
「ヨ〜」
とお茶の入ったグラスを掲げて混ざり始めていたので、長男にもおじさんたちの楽しさが感染してしまったのでしょう(笑)
しかしそうは言ってもキリが無いですし、長男だけ筆者と残るにしても、ウイスキーと日本酒が入り混じり始めたこの壮絶な戦場にいつ終わりがやって来るかは全く未知数だったため、やはり3人で先に帰って貰うことにしました。
少しだけ広がった将来のオプション、それは期待か不安か
18時頃、全集中の呼吸で酔拳を駆使しながら帰宅し、家族と共に近所のPho Thinへ夕食のフォーを食べに行きました。飲んだ後のフォーは格別です。
ところで、この日の体験が子供達にどのような影響を及ぼすのかというのが気になるところです。子供達に訊いてみても大層な答えは返ってこないのですが、ベトナムという異国で言語や文化の異なる人達と接するという事に関してハードルが下がる、もっと言えば「結構楽しそうだな」という印象は持ってくれたのではないかと思います。
そして筆者の中では、少々の期待とそこはかとない不安が頭をもたげてきました。
日本人学校は中学までしか無いため、現状のプランでは長男が高校に上がるタイミングで家族は日本に帰らなければなりませんし、それ以外のオプションはあり得ないと考えていました。
しかし、想像以上に英語を解し、そしてベトナム人達との宴に楽しそうに加わる子供達の姿を見ていて、「プランB」が朧げながら脳裏で形を成し始めたのです。
もっともそれは、現実的に選択し得るかどうかというよりも「子供達の心理的には拒否はしないかもな」「ちょっと考えてみるのもアリかもな・・・」程度の話です。現状では実現可能性は5%くらいしか無いと思っています。子供達が英語を解すとて非常に簡単なものに過ぎませんし、そもそも筆者自身がいつまでもベトナムに居られる訳ではありません。
そして何よりも現段階では「元のプランAよりもプランBの方が良い」と思っている訳でもありません。
しかし、少なくともオプションを検討出来る可能性が少しだけ広がった事自体は、悪いことでは有りません。
一方で、オプションが増えるということは選択を迫られるということでもあります。
家族と共にベトナムに渡ること自体、何ヶ月にも渡って悩んだ末に出した結論ですが、次の選択が有るとすれば渡越の決断よりも更に難しいものになりそうな気もしており、人生とは中々気を緩めさせてくれないものだな、と感じたホーチミンの秋の夜長(?)なのであります。
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