こんにちは。ベトナム料理は好きだけどやっぱり中華料理は美味しい(太るけど)と思っている10max(@10max)です。
先日たまたまTwitter上で美味しいクアラルンプールの中華料理の話になって居ても立ってもおられず、以前より気になっていたホーチミン7区フーミーフンのマレーシア中華の名店「Quán Ăn Hao Ký」を訪れました。
マレーシア中華に目が無い筆者としても久々の良き味に感激したので、ご紹介したいと思います。
なお、ベトナムのマレーシア中華料理ではなくマレーシアのマレーシア中華料理を探していてこちらに迷い込んでしまった方は、こちらの記事をご覧下さい。
また、ホーチミン市内のマレーシア中華以外のローカルベトナムグルメをお探しの方はこちらを御覧下さい。
SONY ILCE-7C (34mm, f/5, 1/40 sec, ISO800)
何だかマレーシアとかベトナムとか中華とか頭がこんがらがりそうなので先へ進みましょうかね。
そもそも「マレーシア中華料理」とは
ベトナムにも中華料理の店は少なくありません。
だったら素直に中華料理屋へ行けよ!とツッコミを喰らいそうですが、「マレーシア中華料理」と言うジャンルは確実に存在するのです。上のクアラルンプールの中華料理の記事から引用しますね。
マレーシア人口の3割近くを占める華人ですが、その多くは主に福建省や広東省などの南部の海岸エリアの出身なので、マレーシアの中華料理はその地域の食文化を色濃く受け継いでいます。また、商売などの理由でマレーシアに移住した華人が多いので、高級料理というよりは家庭料理がベースとなります。
そうした移民たちが、明や清の時代に、あるいは近代において共産化を嫌ってマレーシアの地に渡り受け継いできた食文化なので、ある意味大陸中国とは別の世界線の中で保存されてきた貴重な古き良き中国家庭料理と言えるのです。
どうでしょう。少し興味が湧いたのでは無いでしょうか?
「興味が湧き過ぎて今すぐマレーシアへ飛びたい!」という方はお止めしませんので、ぜひ行ってみて下さい。
「残念ながらそれは難しい(涙)」と言うベトナム方面の方は、とりあえず本記事でご紹介する名店「Quán Ăn Hao Ký」へ行きましょう。
HCMC7区の絶品マレーシア中華料理店「Quán Ăn Hao Ký」
上で少し触れた通り、ホーチミンには中華街「チョロン」もありますし、それ以外にも所謂中華料理店は沢山あります。しかし、上でご紹介した様な、マレーシアに渡って別の世界線で温存された古き良き中華料理「マレーシア中華料理」を出す店はそうそう多くはありません。
そんな貴重なお店が、意外にも筆者のお膝元であるホーチミン7区にあったのです。しかも比較的マニアックなジャンルにも関わらず、Googleマップではかなり多くのレビューが残されています。
Quán Ăn Hao Kýのアクセス
「Quán Ăn Hao Ký」はホーチミン7区フーミーフンの中でも最も多くの飲食店が集まる、通称「韓国人街」の近くにあります。クレセントモールとVivocityの間くらいに位置します。
「Quán Ăn Hao Ký」の外観と店内
こちらが「Quán Ăn Hao Ký」の店頭です。
SONY ILCE-7C (31mm, f/5, 1/40 sec, ISO400)
漢字では「好記」。中華料理店は末尾に「記」が付くものが多いですね。
看板には新馬美食、即ちシンガポールとマレーシアの美味しい食事、とあります。
店内はこんな感じ。4人席が4つと8人席が1つあります。
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福建麺に青唐辛子の酢漬け・・・それはまさにマレーシアの味
まず感動したのが、この「青唐辛子の酢漬け」!
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そうそう、言い忘れるところでしたが、ベトナム赴任前かつコロナ前の筆者はかなり頻繁にクアラルンプールに出張で訪れており、時には1ヶ月近い長期出張もありました。
そんなKLでの日々の夕食で中華料理屋に訪れると、大抵このこの青唐辛子の酢漬けがテーブルに置いてありました。注文した料理が出てくる前にこれをつまみにビールを飲み、これだけでビールを1缶空けてしまうのが毎度のお約束と言う失態もごく稀にありました。
そして今回の一番の目的は「福建麺(ホッケンミー/Hokkien Mee/Mì xào Phúc Kiến)」!!KLで食べられる定番マレーシア中華料理の一つです。
黒く濃厚な汁がよく絡んだ太麺は破壊力抜群!
SONY ILCE-7C (45mm, f/5.6, 1/50 sec, ISO1250)
こちらは「木耳炸肉(きくらげと豚肉の煮込み)」。トロットロの角煮状の豚肉とキクラゲが八角ベースで香ばしく煮込まれている絶品です。
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こちらは「三皇蒸蛋(Three Emperors Steamed Egg)」と言う、3種類の卵の蒸し料理。
何がエンペラーなのかはよく分かりませんが、茶碗蒸しの様な蒸し卵の中に、ピータンが入っています。プルンプルンの卵とプリプリのピータンに味がよく染み込んでいて無限に食べられそうです。
SONY ILCE-7C (48mm, f/5.6, 1/50 sec, ISO800)
そして絶対に外れのない、海鮮チャーハン。こちらもパラッパラで最高でした。
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子供達が何故か大好きで無限に食べていたイカフライも普通に激ウマでした。
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ベトナムでマレーシアの古き良き中華を愛でる妙味
この店で食事をしていると何とも不思議な感覚になります。
入店前までホーチミンの街を歩いていた事をいつの間にか忘れてしまい、気づけは脳内はクアラルンプールの夜の屋台街の喧騒に飛んでいます。
この店のご主人はどういう経緯を経てホーチミンの7区の地にマレーシア中華の店を開くに至ったんだろう・・・そんな想像もとめどなく溢れます。
大陸中国よりマレーシアに渡った伝統的な中華料理が、流れ流れてベトナムの地に辿り着き日本人の舌を喜ばせるという奇縁を、タイガービールを飲みながら感じてみてはいかがでしょうか。
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