車道の脇に線路が並行して走るようになった。ダージリン・ヒマラヤ鉄道だ。いよいよダージリンの町に入ったようだ。

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ダージリン到着、そしていきなりのカンチェンジュンガ
バグドグラ空港のあるシリグリから、このダージリン・ヒマラヤ鉄道でダージリンまで来ることも出来る。ただし所要時間は約8時間ということで、余裕のある旅程でないと難しいし、途中で素晴らしいモモ屋にも出会えたので、筆者は車で良かったかな。
と、そこへ「ポッポーーー!!」という漫画の蒸気機関車のような汽笛を鳴らしながら、汽車がやって来た。本当に漫画のように「ポッポーーーー!!」と言うのだから笑ってしまいそうになる。あまり大口を開けて笑うとススが口に入るので要注意である。
この鉄道はダージリン市内で折り返す観光列車も運行しており(ジョイライド)、後日乗ることにする(ススを感じながら)。

Dew Drops Guest Houseに投宿
車はやがてダージリン探索の拠点となる宿、Dew Drops Guest Houseの前に到着する。予め宿のご主人に連絡が行っていたようで、ご主人が待っていてくれた。
なお、このドライバー氏には明朝のタイガーヒルへの往復と、最後のバグドグラ空港への帰りもセットでお願いしてある。料金は、バグドグラ〜ダージリン往復Rs5,000+タイガーヒルRs2,000=Rs7,000。

ネパール人のご主人は大変親切な方で、筆者の重い荷物を背負って運んでくれた。まるでヒマラヤ登山の荷運び兼ガイドのシェルパのようである。

宿に到着。入口は通り過ぎてしまいそうなほど地味であるが、大変な神宿である。

非常に綺麗な部屋であるが、この宿の激推しポイントはこれではない。

激推しポイントは何と言ってもこの絶景である。Googleマップ等でこの絶景の写真を探し当て、これをお目当てにこの宿に決めたのだ。

ダージリンに到着していきなりの絶景に、もう帰ってもいいんでは、と思ってしまうほどである。

斜面に貼り付いたようなカラフルな建物、まさにチベットやネパールを彷彿させる光景である。
しかしこの風景には何気なく「とんでもないもの」が含まれていたのだ。
えっ・・・?これって・・・?

カ、カ、カ、カンチェンジュンガじゃないカ!!
宿のご主人にも確認したが、これは世界第3位の高峰、ヒマラヤ山脈のカンチェンジュンガである。神の峰と呼ばれるカンチェンジュンガを望むのが、チベット料理などと並ぶ今回の旅の大きな目的の一つだったのだが、その目的までをも、ダージリンに着くなり果たしてしまった・・・。
カンチェンジュンガを望むというのは実はそう簡単な話ではなく、見られるのは空気が乾燥する11月〜2月の真冬に限られ、それでも霧が発生しやすいため天候に恵まれる必要があり、真冬に数日滞在しても一度も拝むことが出来ずにこの地を後にする旅人も多いと言う、非常に尊い存在だ。あまりの運の良さにこの後財布でも落とすんでは、と少々怖くなったほどである。
しばしご主人が淹れてくれた当地名物ダージリンティーの香りを楽しみつつ、感動の光景を満喫することにする。この後は、夕食がてらダージリンの町を散策と洒落込もうと思う。

なお、この絶景の名宿「Dew Drops Guest House」については下記記事で詳しく紹介しています。

(2025年1月26日の記録)
つづく
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