インド

夕暮れのダージリンでインド離れした町の風情に惚れる

ヒマラヤに日が沈もうとしている。夕食がてら、ダージリンの町の散策に出かけることとする。

先に結論を記しておくと、この町、実に良い。落ち着いた町の風情に加え、日本人である自分が何故かホッとするような、不思議な感覚に抱かれる。

カンチェンジュンガ, 絶景, ダージリン, インド

SONY ILCE-7C (46mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO100)
夕暮れのダージリンから世界第3位の高峰カンチェンジュンガ山を望む

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ダージリン到着、そしていきなりのカンチェンジュンガご対面
車道の脇に線路が並行して走るようになった。ダージリン・ヒマラヤ鉄道だ。いよいよダージリンの町に入ったようだ。※前の記事↓※ダージリン・シッキム関連記事一覧↓ダージリン到着、そしていきなりのカンチェンジュンガバグドグラ空港のあるシリグリから、...

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インド離れした落ち着きに浸るダージリン

宿から国道へ出る坂道でイッヌが待っていた。

犬, ダージリン, インドSONY ILCE-7C (70mm, f/11, 1/80 sec, ISO6400)

カメラを向けると近づいてきた。このイッヌはこの辺りの飼い犬で、住民たちにアイドルのように可愛がられている。念の為噛まれることは避けたいが、過度に恐れることは無さそうだ。

犬, ダージリン, インドSONY ILCE-7C (90mm, f/4.5, 1/100 sec, ISO1250)

ダージリンは坂が印象的な町で、高原の避暑地や日本の温泉街のような佇まいを見せる。そう、ここは英領インド時代、避暑地として開かれた町なのだ。

ダージリン, 街並み, 風景, インドSONY ILCE-7C (67mm, f/7.1, 1/80 sec, ISO320)

国道沿いに北上し、ダージリン駅にやって来た。町の憩いの場の一つであるように、線路脇やホームで景色を眺めたり、家路に就く地元の人達の姿が見られる。

ダージリン市内の風景, ダージリン・ヒマラヤ鉄道駅, インドSONY ILCE-7C (56mm, f/8, 1/60 sec, ISO320)

駅舎の横には蒸気機関車の整備所があった。もうすぐ今日のお勤めも終わる頃だろう。

蒸気機関車, ダージリン・ヒマラヤ鉄道, インドSONY ILCE-7C (42mm, f/3.2, 1/50 sec, ISO400)

駅前の広場には市場のようなものが立っていた。人々の顔立ちを眺めていると、アーリア系の濃い風貌と日本人のような薄い系統の人々が入り混じっており、ここがインド系とチベット・ネパール系の民族の交錯点であることに改めて気付かされる。

駅前マーケット, ダージリン, 街並み, 風景, 夕暮れ, インドSONY ILCE-7C (67mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO1000)

映画俳優のようなイケオジが野菜を売っていた。彼も日本人のような顔立ちだ。

野菜売りの男性, 駅前マーケット, ダージリン, 街並み, 風景, インドSONY ILCE-7C (68mm, f/4, 1/160 sec, ISO3200)

ヒマラヤに連なる山々に日が沈んでいく。

日没, ヒマラヤ, ダージリン, インドSONY ILCE-7C (38mm, f/3.2, 1/1600 sec, ISO100)

駅より北側にダージリンの中心部が広がっている。お目当てのレストランに向かって引き続き繁華街を歩いていく。

ダージリン, 街並み, 夕暮れ, 風景, インドSONY ILCE-7C (82mm, f/4.5, 1/160 sec, ISO4000)

ダージリンは州としてはコルカタと同じ西ベンガル州に属しており、当然ながら町の風景にはインドを濃く感じる(後日触れるが、そこはやはり近年まで独立国だったお隣のシッキム州とは大きく異なる)。何だかんだ言ってもアーリア系の濃い顔立ちの人は少なくないし、英国風の建築も影響しているかもしれない。

しかし、五感で感じる空気感としては、インド離れした落ち着きを感じるのだ。

理由を言語化するのは難しいが、坂道の多い温泉街のような雰囲気、人や車の物量の少なさが、カオス感を薄めているのかもしれない。あるいは、ヒマラヤに抱かれた斜面に張り付いた町の光景が、脳内のインドイメージとは違うというのもあるかもしれない。コルカタやバラナシ、デリーのような平地でもなければ、川べりのガートで祈りを捧げる光景とも無縁だ。

しかし一番の理由は、町を行く人々の何割かが日本人に近い顔立ちである事だろうと思う。日本人がインドで緊張感を覚える理由の一つは、色と彫りの深いインド・アーリア系の人々に囲まれることだと思うのだが、ここではチベット・ネパール系の人々との共存が行われており、日本人である自分がこの空間にいることの違和感が緩和されてホッとするのかも知れない。

この、インドであってインドでない、どこか落ち着いたダージリンの雰囲気を、とても気に入った。

ダージリン, 街並み, 風景, インドSONY ILCE-7C (86mm, f/4.5, 1/160 sec, ISO2000)

ダージリン, 路地, 夜, 風景, インドSONY ILCE-7C (76mm, f/4, 1/160 sec, ISO12800)

ダージリン, 街並み, 夜, 風景, インドSONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO1000)

ダージリンのシンボルのような時計塔。時刻はまだ17時半だが、すでにすっかり日が暮れている。日が短い1月であることに加え、標準時が一つしか無いのに広大なインドの東端に近いためでもあるだろう。

ダージリン, 時計塔, 夕暮れ, 風景, インドSONY ILCE-7C (45mm, f/3.5, 1/125 sec, ISO1250)

ダージリン, 市場通り, 夜, 風景, インドSONY ILCE-7C (47mm, f/3.5, 1/80 sec, ISO4000)

ダージリン, 路地, 夕暮れ, 風景, インドSONY ILCE-7C (57mm, f/4, 1/80 sec, ISO5000)

今宵の目的地、「カトマンズ・キッチン」が見えてきた。茶トラがお出迎えしてくれた。これは名店に違いない。

路地裏の猫, ダージリン, 街並み, 夕暮れ, インドSONY ILCE-7C (52mm, f/3.5, 1/80 sec, ISO12800)

(2025年1月26日の記録)

つづく

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