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千年後の未来への遺産、それは造る事より、遺す事 | インド・カンボジア旅を振り返り思う、これからのSDGs的世界遺産

1か月弱に渡る初めての単独バックパック旅の記録が完結した。 学生が一人でインドからバンコクを経てカンボジアへ渡る旅、何だか大層な事をやってのけた様な気分になったものだが、アンコール・ワットやタージ・マハルの写真を見ながらそれらの千年に渡る歴史に思いを馳せてしまえば、筆者の旅など大海を彷徨うシラスが如く何ともちっぽけな話だ。 筆者の様なシラスの如きちっぽけな旅行者が世界の歴史から感銘を受けられる様に、それらの千年の偉業を保存する闘いが行われて来た。 千年前の偉業を遺す闘いは、偉大なる自然との闘いだった かつてアンコール王朝の王は自ら「宇宙の中心」たるバイヨ…

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紺碧と赤土のコントラスト – アンコール/バンテアイ・スレイの赤砂岩の奇跡とプノン・バケンの夕日

本シリーズは基本的に2000年当時の旅の手記をほぼそのまま転記してきたのだが、何と前回のトンレサップ湖の記事を最後にして手記が残っていなかった。帰国には一旦バンコクへ戻り、そこから東京へ向かったはずなので、数日間に渡り記録を残せなかったことになる。 恐らくインドにおける地獄のオレンジジュース事件以降の胃痛・腹痛(とおそらく発熱)による消耗が限界に達し、手記を残す気力も残っていなかったのだろう・・・ ということで、今回は「現在の筆者」による基本的な説明のみでお届けしたい。カンボジア旅行記の最後の記事なんだけどね・・・(笑) バンテアイ・スレイ遺跡はアンコー…

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紺碧と赤土のコントラスト – トンレサップ湖 | Life on the water

シェムリアップの町からバイクタクシーでトンレサップ湖へ向かう。片道15kmほど、1時間弱の道のり。運転するのはもちろん自称20歳の青年キム。 高床式の民家。暑さを避けるためだろう、庭にはこのようなテントとハンモックのセットがよく見られる。ここに洗濯物も干す。 シェムリアップ川沿いには高床式の水上家屋。この時は乾季だったが、増水するとどういう景色になるのだろうか。台風が来たら吹き飛んでしまわないのだろうか。 トンレサップ湖へやってきた。湖の周りにも所狭しと水上家屋がならぶ。漁業を営む人々、あるいは水運を利用して商売をする人々だろう。 水上で野菜や雑貨を売る…

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旅好き独身貴族が家族を持ったらファミリーキャンプをしよう! | 旅の「非日常」をもっと身近に

タローラモ君 「独身貴族」!いい響きじゃのう!旅行し放題じゃのう! ジローラモ師匠 お主はせいぜい隣町くらいにしか行かんのじゃからそろそろ身でも固めたらどうじゃ。 タローラモ君 その前に彼女を探す旅に出る必要があるのう・・・ さて、コロナで旅行に行けない日々が続きますね・・・特に海外旅行なんていつ行けるようになるのやら。 SNS上では旅好きの皆さんの瀕死の叫びが渦巻いており、実に忍びない状況ですし、元バックパッカーとしてはその気持ちは痛いほど分かります・・・ しかし二児の父である筆者の場合、そもそもコロナ以前の問題なのです。 目次 家族持ちはコロナと関係…

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紺碧と赤土のコントラスト – アンコール・ワット | Life with Angkor

アンコール・ワットの正面。アンコール・ワットの写真の中で最もよく目にするアングルだろう。 アンコール・ワットの堀で遊んでいた子供たち。これまでに旅の写真をたくさん撮ったが、その中でも最も気に入っている写真の一つ。自由に学校にも行けないような子供たちだが、一方でこの素敵な笑顔に自分は敵うのだろうか、とふと考える。豊かさって何だろう、とふと考える。自分も負けてはいられないな、と思う。 広大なアンコール遺跡群の合間には、民家もあれば、子供たちの遊び場もある。何百年もの間、カンボジアの人々がこの遺跡と共に暮らしてきたことを改めて思わせる。 アプサラ(天女)のレリ…

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紺碧と赤土のコントラスト – アンコール・ワット | Day 02-3 大地に還る −スポアンの大樹の根−

「象のテラス」を支える怪鳥「ガルーダ」 清掃をしていた地元の女性達。背後では石塀が少しずつ樹木に侵食されているのが見える。 このようにかなり崩壊の度合いが激しい遺跡もある。 音楽に合わせて踊っていた子供たち。なぜ踊っていたのかはよく分からない。 樹木と一体化した門。菩薩の顔は、大木に侵食されることによる苦悶の表情か、それとも自然に帰ることを喜悦する表情なのか。 遺跡の名前は忘れてしまったが、比較的状態のよい遺跡だった。 過去千年の間、そしてこれらかもずっと、誰かがこうして花や線香を供え続けるのだろう。 大樹スポアンに侵されつつあるタプローム遺跡。数百年の…

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「好きな事を仕事にする」の「好き」を「マインドセット」で考えてみる 〜 旅好きが高じて「バックパッカーの様なマインドセット」の仕事に転職した話

目次 筆者の場合「より楽しい仕事」を探したら「旅の嗜好」と重なった「好きな事を仕事にする」は慎重に考えないと詰む「自分が好きな物事」を生業にしている会社でも中に入れば見え方は異なる結局のところ「好きな物事を扱っている」だけではモチベーションは保てない一番大事なのは「職場全体が持つマインドセット」かも知れない筆者が転職活動で求めた条件結局全て「旅の様なマインドセット」だった採用する側が重視するのも同じマインドセットの人⇒合致すれば職場から必要とされる人材にマインドセットの相性はモチベーションに繋がるコロナ時代・在宅勤務時代にはより重要に同じ事はどんな仕事に…

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紺碧と赤土のコントラスト – アンコール・ワット | Day 02-2 バイヨン – 宇宙の中心

外へ出ると、アンコール・ワットのシルエットと蓮の池の輝きに迎えられ、思わず目を細めた。 アンコール・ワットは、アンコール遺跡群の中のほんの一部に過ぎない。 アンコール・ワットを朝日が染めた夢のような夜明けが終わり、そして一日はまだまだこれからである。見るべき場所が盛りだくさんだ。 900年前の王都、アンコール・トムへ向かう。城郭に囲われたアンコール・トムの正面玄関にあたる南大門では、阿修羅のようなオッサンが出迎える。 南大門の上には四面仏が鎮座する。四面仏は、安らかに微笑む観世音菩薩と言われる。ヒンドゥー色の強いアンコールワットを見た後だけに、身近なイメ…