こんにちは。本当は空港を利用せずホーチミン市内の自宅のヘリポートを使いたい10max(@10max)です(無いけど)。
さて、ベトナム・ホーチミンに旅行などで飛来する人類共通の課題である
- 「タンソンニャットから市内への移動方法がよく分からんぞこの唐変木」
- 「空港からのタクシーでボッタクられたぞすっとこどっこい」
といった怨嗟の声は、今でもTwitter(X)上などで時折お見掛けします。
そこで本記事では、ホーチミン在住かつ出張や旅行で頻繁にタンソンニャット国際空港を利用するエアポートオジサンの視点から、
- タンソンニャット国際空港から市内までのおすすめ移動方法
- それらの乗り方
をご紹介したいと思います。実際はとてもシンプルです。
なお、個人の知る範囲にはどうしても限界があるので、「こんなのもありんす」みたいなのがあればぜひ教えて下さい。
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タンソンニャット国際空港から市内へのお薦め移動方法
タンソンニャット国際空港から市内への移動方法は、つまるところ以下の2択です。
- 一推し:Grab
- 二推し:路線バス
Grabと路線バスがおすすめな理由
理由はシンプルです。Grab・バス両方に共通して以下の長所があります。
- 料金などのトラブルが少ない/無い
- 行き先などの指定が簡単・確実(バスなら決まっている)
- 安全
詳しい説明は省略しますが、まあ概ね「そうだよな」という感じでしょう。
特に路線バスは、バックパッカーなどの旅人には超おすすめです。数十円と極めて安価なことに加え、旅情に溢れています。宿の位置がバスの路線から近いかどうかは要確認ですが、ブイビエンとかであれば問題ないかと。
それ以外がおすすめ出来ない理由
ではGrabやバス以外の選択肢はどうなのか。色々なサイトなどを見ていると時折、
- タクシー
- Booking.comなどの空港発着タクシー
といった選択肢が登場しますが、これらは忘却して下さい。
どちらも旅風情が増すわけでなく高い割に、トラブルやボッタクリの温床です。
ホーチミン市内のタクシーは、バンコクなどと比べれば全般的にはトラブルが少なく安心して乗れますが、空港などの旅行者が集まるエリアにタムロしている輩どもについて言えばあまり信用できません。また英語が喋れないため、行き先の説明や空港利用料の支払いなどで難儀するので、出来れば避けたいです。
なお、タクシーのメリットとして「待たなくてもすぐ乗れる可能性が高い」というのがあります。旅慣れた方で、VinasunやMaiLinhなどのタクシーがすぐに捕まるようなら使うのはアリだと思いますが、多少待てるようならGrabの方が断然安心です。ちなみに雨の時はGrabを捕まえるのも時間がかかりますが、タクシー乗り場も行列で中々乗れません。
Booking.comなどのOTAが提供している事前予約方式の空港発着タクシーですが、少なくともベトナムにおいては経験上、道に迷ったりやたら運転が下手だったりと、高い割に品質が低いので、やはりお薦めできません。
最近「WILLER」という日系企業が空港送迎サービスを始めたようですが(現時点ではハノイ・ノイバイのみ)、同じ様な理由であまり食指が動きません。というか、高い料金を払って使う理由がない・・・。
VIP出張者対応などでGrabでは心もとない・・・という場合には、市内での移動も考慮して車をチャーターした方がよいでしょう。
ということで、筆者の個人的なおすすめとしては、タンソンニャット国際空港から市内への移動は、Grabか路線バスの2択です。
タンソンニャット国際空港でのGrabと路線バスの特徴比較
Grabと路線バスを比較するとこんな感じです。所要時間などは安宿街のファングーラオ通り/ブイビエン通りが目的地の場合です。
料金 | 所要時間 | 目的地 | |
Grab | 千円前後 | 30〜40分 | 柔軟 |
109番バス
(旅行者用) |
数十円 | 30〜40分 | ファングーラオ
/ブイビエン近辺 |
152番バス
(ローカルバス) |
数十円 | 50〜60分 | ファングーラオ
/ブイビエン近辺 |
タンソンニャット国際空港発着のバスには、主に109番バスと152番バスがあります。
これらが同じ目的地でも所要時間が大きく違うのは、後で触れる通り、109番バスは旅行者用なので停車するバス停が少ないためです。そういう意味では109番バスは、旅情はさほど無いものの、最も安くて効率的な移動手段です。
タンソンニャット国際空港でのGrab・路線バスの乗り方
Grabの乗り場と乗り方
乗り方の前の事前準備がいくつか必要です。Grabは配車アプリなので、何もせずに行っていきなり使える訳ではありません。
事前準備①:海外用eSIMインストール・設定
空港についてすぐにGrabを利用するには当然スマホでインターネットが使えなければなりません。到着前に予め購入してインストールしておける海外旅行用のeSIMがおすすめです。
事前準備②:Grabアプリ登録
eSIMと同様、ホーチミンに着く前に予めGrabのアプリをインストール・アカウントの登録をしておきましょう。ここまでは日本でも出来ます。ダウンロードはこちらから↓
支払手段となるクレジットカードの登録は日本では出来ないので、タンソンニャット国際空港に着いてから行いましょう。着陸してインターネットに接続できたら、Grabアプリを開いて以下の中にクレジットカード情報の登録を行います。日本のクレカで大丈夫です。
一番下の「支払い」をタップ
右上の歯車をタップ
「Payments」を開き、「Cards」からクレカ登録
Grab乗り場の場所:5番の柱を探そう
ではいよいよGrab乗り場へ移動します。
国際線到着ロビーを出るとこんな風景が広がっています。人いきれと湿気と熱気が混ざりあう、大抵の人には最高に不快で、一部の変態バックパッカーには最高に血の沸き立つ瞬間です。
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/35 sec, ISO800)
ここで、Grabに乗る場合は「5番の柱」を目指すことになるので、左側に行きましょう。
5番の柱の前あたりの横断歩道を渡ります。レーンを2つ越えて渡ります。
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ちなみに、5番の柱はちょうど「LUCKY CAFE」の辺りです。
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こんな屋根のある辺りがGrab乗り場です。「Ride Hailing」の看板が出ています。
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また、Grab乗り場の辺りには、緑色のポロシャツを来たGrabの係員が立っているので、緑のお兄さんを目印に探しても良いでしょう。同じくベトナムで普及しつつあるライドシェアの「Be」の黄色いお兄さんも居ます。
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ここれGrabアプリを再び開き、車を呼びます。詳細の使用方法は割愛しますので、こちらのサイトなどをご参照下さい。
なお、Grabの係員さんは大抵英語を話せるので、もし不明点や困ったことがあれば相談してみましょう。よくあるのは、
「呼んだ車が近くに居るっぽいんだけど見つからない」
というようなケース。そう伝えると、ドライバーと電話で話してくれたりする、大変頼りになるお兄さん達です。
ナンバーと車種を確認して、「シンチャオ」と言いながら乗り込みます。「シンチャオ」と言うと、「こいつ少しはベトナムのことを知っているな」と思われ、舐められない効果があるとかないとか。知らんけど(笑)
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また、タンソンニャット国際空港やハノイ・ノイバイ国際空港でよくトラブルの元になるのが「空港使用料」。下記記事も合わせて御覧下さい。
Grabならクレジットカード払いなのでこの時点では現金は必須ではありませんが、市内に出てATMや両替所を探すのが手間であれば空港で両替やキャッシングをしておくとよいでしょう(レートは市内の方が良いかも)。
Grabのトラブルを避ける方法
Grab自体を利用する分には、基本的にトラブルに遭うことは滅多にありません。
問題は「Grabドライバーじゃない輩」が寄ってきた時です。
空港でGrab待ちをしていると時々、
「ドライバーが都合が悪くなった。俺はドライバーの友達だ」
「車が変わった。これに乗れ」
などとよく分からない事を言って近寄ってくる輩が登場しますが、そうした輩の類は例外なく全て無視し、必ずGrabアプリで呼んだ車が来るまで待ち、車が来たらナンバーとドライバーのアプリに自分の名前が表示されているかを確認しましょう。シンプルです。
市内への路線バスの乗り方:12番の柱を探そう
次に、旅情を味わいたい旅人におすすめな路線バスの乗り方です。路線バスは、安宿街であるブイビエン通りやファングーラオ通りの辺りに停まります。
再び国際線到着ロビーの図。バスに乗る場合は「12番の柱」を目指すことになるので、右へ向かいます。
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12番の柱の前の横断歩道を、1レーンだけ越えて渡るとバス乗り場です。
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笑顔の素敵なおねいさまのいる「BUS INFORMATION DESK」で行き先を告げれば、どのバスに乗ればよいかや出発時刻などを教えてくれます。なお、チケットはバスの中で購入します。
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楽な109番とローカル風情な152番
バスは109番か152番の2択。選択ポイントとしては、
- 最も楽で早いのは109番バス
- 遅いけどローカル風情重視なら152番バス
※実は72-1番(タオディエン経由ブンタウ方面)と103番(5区チョロン方面)というバスもありますが、それらは旅行者が使う事は無さそうなのでここでは割愛します。
下のルートマップの通り、109番バスは、安宿街であるファングーラオ通りを突っ切って走り、そのすぐ先のバスターミナルが終点なので安心です。上でも触れた通りこの109番バスは、主に外国人観光客のために新設された路線なのです。
一方152番バスでもブイビエン通りやファングーラオ通りの近くまで行けますが、こちらは市民のために元々ある路線バスなので途中多くのバス停に停まります。また安宿街の端をかすめるくらいなので少し遠いのと、この先郊外の7区の方まで行くので、降りるタイミングは要注意。
とは言えGoogleマップを見ながら「停車ボタン」を押すだけなのでさほど難易度は高くないですし、ローカル情緒はとても素晴らしいので、せっかくバスに乗るなら152番をおすすめしたいところ。
109番はバスと言うより、旅行者特化型の乗り合いマイクロバス的な感じ↓
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152番はちゃんとローカル路線バス風情です。
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152番バスは距離によって料金が異なります。バスに乗り込んで行き先を告げると運賃を告げられます。とは言え5千ドンが30円弱、7千ドンでも35円程度なので、気にすることはありません。
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バスの運賃は現金払いなので、到着ロビーで両替やキャッシングをしておきましょう。
ホーチミン市内の路線バスの乗り方などは下記記事を御覧下さい。
国内線到着の場合も国際線ターミナル利用がおすすめ
さて、ハノイなどベトナム国内からホーチミンに来た場合、タンソンニャット空港の国内線ターミナルに到着することになりますが、個人的には、その場合でも国内線ターミナルから国際線ターミナルへ移動してからGrabやバスに乗るのがおすすめです。
なぜなら、Grabにしてもバスにしても、国際線ターミナルには英語対応が可能な係員がいるためです。国際線ターミナルの方が「輩」が多いデメリットはありますが、上記の通りイレギュラーな輩は全無視すれば良いだけなので実質無問題です。
国内線ターミナルから国際線ターミナルへの行き方
国内線到着ロビーを出るとこんな感じです。このまま横断歩道を渡ると、1つ向こうのレーンにバス乗り場、その向こうの建物内にGrabやタクシー乗り場がありますが、ここでは渡らずに左へ向かいます。
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国内線ターミナルと国際線ターミナルの位置関係はこんな感じ。国内線到着ロビーを出て建物沿いに左に向かい、外の通路を歩いて2〜3分ほどです。屋根があるので雨でも問題ありません。
実際の風景はこんな感じ。
Apple iPhone 15 Pro (6.7649998656528mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO64)
国際線ターミナルの到着ロビーに着いたら、上でご紹介した柱の番号を頼りに乗り場を探します。
以上、タンソンニャット国際空港から市内への移動方法について、どこかのどなたかの参考になれば幸いです。ホーチミンでお待ちしております^^
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