こんにちは。ベトナムの色々な車種に乗りたいが故に Grabで通勤している10max(@10max)です。
ホーチミン・タンソンニャット国際空港やハノイ・ノイバイ国際空港からGrabやタクシーに乗った際によく戸惑いのタネになるのが、「空港使用料」の請求。タクシーのメーター料金やGrabの運賃とは別に1〜2万ドンくらいが追加で請求される、アレです。
その空港使用料を支払う必要があるのかについて、Twitter(現X)でこの話題になる度に、(自分も含めて)まだまだ確定情報が浸透していないと感じたので、以下について今回自分のこれまでの利用経験やGrabサポートとのチャット含めて確認した内容を整理しておきます。
- タンソンニャット/ノイバイ国際空港の空港使用料とは
- 「追加支払い」が必要なケースと不要なケース
- Grabにおける空港使用料の確認・対応方法
ルールは流動的で細かい部分はちょくちょく変わると思いますので、まずは2024年1月時点の情報として、大まかな流れや仕組みの理解の助けになれば幸いです。
なお、ベトナムのタクシーやGrab全般については下記記事をご参照ください。
SONY ILCE-7C (84mm, f/4.5, 1/100 sec, ISO5000)
タンソンニャット/ノイバイ国際空港の空港使用料とは
まず基本的なルールとして、ホーチミン・タンソンニャット国際空港やハノイ・ノイバイ国際空港に車で入る場合、タクシーやGrabのドライバーはゲートにて「空港使用料」なるものを支払わなければなりません。
ホーチミン・タンソンニャットの空港使用料は2024年1月現在以下のようになっており、条件によって異なります。
国際線到着ターミナルBレーン | 国内線到着ターミナルD1レーン |
|
25,000ドン(140円強) |
上の金額はGrabサポートとのチャットで入手したものですが、先日筆者が利用した際は、国際線ターミナルの7人乗りで14,000ドンだったので、この料金はちょくちょく変動があるかも知れません。乗る場所によって違うんだな、とか、大体これくらいの料金なんだな、ということをまずご理解頂ければと思います。
また、ハノイ・ノイバイ国際空港は、2024年1月に国内線ターミナルから利用した際には29,000ドンでした。国際線ターミナルは利用していないので分かりません。
なお、タンソンニャットの国内線到着ターミナルのタクシーやGrab乗り場はいつも激混みなので、筆者の場合、国内線でタンソンニャットに着いた時でも、5分ほど歩いたところにある国際線到着ターミナルのタクシー・Grab乗り場を利用するようにしています。
空港使用料の追加支払いが必要なケースと不要なケース
まず、この「空港使用料」は、支払い方法はともかく、いずれにしても乗客が負担する必要があります。
ここで問題は、タクシーやGrabの料金に含まれているのかどうか、言い換えれば、タクシーやGrabの利用料金とは別に追加で支払う必要があるのかどうか、です。
結論としては以下の通りです。
- メータータクシー:追加支払い必要
- Grab
- ドライバーが空港使用料入力済み:追加支払い不要
- ドライバーが空港使用料未入力:追加支払い必要
ちょっと分かりにくいので(特にGrab)、少し解説します。
メータータクシーの場合
VinasunタクシーやMaiLinhタクシーなどのメータータクシーの場合、メーター料金に加えて別途支払う必要があります。メーターは距離と時間しか計算に入れていないので、当たり前と言えば当たり前ですね。
ドライバーの指定金額が上の料金表と大きく違わないかどうかだけ留意して、現金ならメーターの額にその金額を追加した現金を、クレジットカードなどのキャッシュレス支払いの場合は空港使用料分だけ別途現金でドライバーに直接手渡しましょう。
Grabの場合
ややこしいのがGrabの場合です。こちらがGrabのカスタマーサポートとのチャット内容です。「Partner」と言うのはGrabドライバーの事です。
つまり、Grabのドライバー側のアプリでドライバーが空港使用料を入力していれば、Grabアプリに表示された金額に空港使用料が既に含まれているので、追加支払いの必要はない、と。
一方、もしドライバーが空港使用料をドライバー用アプリで入力していなければ、追加で支払う必要がある、という事になります。
実は以前Grabから以下のようなメッセージが届いたので、てっきりクレジットカードなどのキャッシュレス決済の場合には、常にGrabの利用料金に含まれているのかと思っていましたが、そうとは限らないということです。また、どういう場合にこのメッセージが届くのかは不明です。
Grabにおける空港使用料の確認・対応方法
(以下2024年1月11日更新)
さて、こうした空港使用料の追加での支払いが必要なのかどうなのか、で揉めないようには、予めGrabアプリ経由で請求してもらうようにドライバーに依頼するのが良いでしょう。例えば以下のような手順です。
チャットでドライバーに空港使用料の追加入力を依頼
まず、ドライバーに空港使用料をドライバーアプリにて入力してもらうように依頼します。
とは言えドライバーの多くは英語をあまり話さないので、こんな感じでGoogle翻訳であらかじめベトナム語の質疑を用意しておくとよいでしょう。
Bạn có thể thêm phụ phí sân bay vào giá vé Grab trên ứng dụng của tài xế không? (Can you add airport surcharges to Grab fares on the driver’s app?)
Grabアプリには、ドライバーとのチャット時にワンタップで呼び出して送信できる定型文登録機能があるので、上のような文言を登録しておくと楽ちんでしょう。
空港使用料の追加は降車前に行ってもらう
なお、ここで気を付けなければならないのは、ドライバー側のアプリでも、目的地に到着後、ドライバーが「Finish the trip」を押してしまった後では空港使用料を追加することが出来ない、という点です。なので、理想的には出発前にこの手順を踏むのが良いでしょうし、そのタイミングを逸した場合でも、降車前に必ず上の手順を実施しましょう。
実際にやってみた
(以下2024年1月11日追記)
この後ハノイに出張する機会があったので、実際に上の方法を実施した模様をご紹介します。
ノイバイ国際空港でGrabに乗る際に、まず上で作ったこの定型メッセージを送りました。ドライバーもすぐに理解してくれたようで、「ok」と返信してくれました↓
この後、目的地に停車したタイミングで、ドライバー用のアプリで空港使用料29,000ドンを入力してくれました。
「上手くできたぜドヤァ!!」とアピールしてくるドライバー氏。
念のためユーザー側アプリで金額を確認します。
その前に、ドライバー側で追加入力する前の金額はこちら。「295,000ドン」となっています。
こちらが追加入力後の内容。ちゃんと29,000ドンが追加されていました!
さいごに
下の記事でも書いている通り、ベトナムのタクシーやGrabはアジアの中では比較的安心して利用できる方ではあるものの、こと空港などの外国人利用者が集まる場所では悪徳タクシーが客待ちしていたり、この空港使用料のようなプチボッタクリも少なくありません。
空港使用料なんて大した金額ではありませんが、悪意でぼったくろうとしているドライバーにすんなりぼったくられてしまうのは、良いことではありませんからね。
まあ相手は奇跡の国☆ベトナムでありますから、旅を楽しむためには、ある程度は話のネタと思ってドーンと諦める心構えが一番大事なんでしょうけど(笑)
関連記事
ベトナムの金額には独特な表現の仕方があるので、合わせて下記記事もご参照ください。
コメント