こんにちは。新年を迎えたもののベトナムなので正月感を全く感じられない10max(@10max)です。
ガイドブックに載っていないローカルベトナム料理屋をご紹介するシリーズ、新年第1弾は、旧年中最もお世話になったフォー屋である「Phở SOL(旧Phở Thìn By SOL)」をご紹介します。
以前はぶっちゃけ「フォーなんてどこで食べたって大概同じだろう」と思っていましたが、そんな筆者にガツンと鉄槌を喰らわせる程に頭ひとつ抜けた美味しいフォーを提供する名店です。
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HCMCで本当に美味い本場牛肉フォーが味わえる「Phở SOL」
Phở SOLはホーチミン市内に5店舗(1区、7区(×2)、タオディエン、4区)ありますが、そのうち1区と7区の店舗については実はそれぞれ自宅と職場の近くにあるため、「美味いフォーが食べたい日はPho Thinに行こう!」ってな感じで文字通り日常的にお世話になってます。
フォーの中でも特に、牛肉と牛出汁をベースにした「フォー・ボー」の専門店で、スタイルとしては、フォーの発祥の地であるベトナム北部式です(同じ南北で少々趣が違う)。
と言う事で、筆者がいつもお邪魔している1区と7区の店舗の模様をベースにPhở SOLの魅力をご紹介します。
お洒落で清潔な店内外
下は1区の店舗。実はこちらは2022年夏に出来たばかりの最も新しい店舗です。
昨年7月某日、昼休みに職場を出てランチをどこで食べようかとウロウロしていたら、前コンビニか何かだったところが突然フォー屋になっていたので、びっくりして迷わず入りました(笑)
1区店には2階席もあり、外観よりも収容力があります。
下は自宅に近い7区の店舗。7区にはPho SOLが2店舗ありますが、こちらは日本人学校に近い方。
ベトナムに赴任してすぐに、たまたま近所にあったのでフラッと立ち寄り、その味に感動させてくれたのがこちらのPho SOLでした。
2階席は無い代わりにテラス席が充実しています。
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夜風に当たりながらビールを頂くのも気持ちが良いです。後でご紹介する通りお酒のつまみに丁度いいメニューもあります。
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メニュー – 様々なフォーの食べ方を味わえる
こちらがPhở Thìn SOLのメニューです。左側のページが最も一般的なスープ入りのフォーたち。
右側のページは揚げフォーや汁なしの炒めフォーなど、フォーのバリエーションメニューで、真ん中のページは鍋です。
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まずは看板メニュー、「Pho Tai」を
最初は迷わず基本中の基本でありPho Thin看板メニューの「Pho Tai Lan Truyen Thong (Flaming Stir-fried beef pho)」に行って下さい。メニュー左側の一番上です。
「Pho Tai」というのは半レアの牛肉フォーです。一般的に牛肉のフォーの事を「Pho Bo」、鶏肉のフォーを「Pho Ga」と言いますが、「Pho Tai」は「Pho Bo」の中の1種です。
単に「Pho Bo」と言う時はこの「Pho Tai」を指す事が多く(逆もまた真)、それ故「Bo」が省略されて「Pho Tai」と呼ばれます。
そして名店Phở SOLもこのPho Taiを抜きには語れません。むしろ日々Pho SOLに通って色々なメニューを試した後でも、一周回ってやはりPho Taiが一番美味いと思っています。
こちらがそのPho Tai。
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まず、スープを一口飲んだ瞬間に感動が訪れます。広がるのはコクと深みのある牛出汁の存在感。他の店では、日本人からすると「ちょっと物足りないかも?」と言うあっさり味が多い中、こちらは中々しっかりしたお味。この点、名前の似ているハノイの有名店(日本進出してる方の)もかなりしっかり味なので、そこへのオマージュはそこはかとなく感じます。
麺はツルッとコシがあり、喉越しが堪りません。半レアの牛肉も柔らかくて最高です。
値段は88,000VND(約500円)と、ドローカルフォー屋に比べるとやや高め。でも味や店舗の綺麗さなどを考えれば妥当です。もっと言うと、最近は市内の他の有名店が軒並み100,000ドン前後に値上がりしている中で、むしろ良心的とも言える価格!
これを食べた後にお腹に余裕があったら近くの別のフォー屋へ行ってみて下さい。スープの味の違いがすぐに分かります。
コクと深みの「Pho Sot Vang Gan」
Pho Tai以外も味わってみたくなったらメニュー左側のページから他のフォーを試してみましょう。
このPho Sot Vang Gan (Wine stew beef pho and tendon)は、赤ワインで煮込んだ軟骨系牛肉のフォー。更に深くコクのあるスープとコリコリした食感の牛肉がクセになります。筆者も何回かに1度はこれを選びます。
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あっさりスープに薄切り肉の「Pho Tai Loi Rua」
Pho Tai Loi Rua(Beef pho rare sliced shin)はPho Taiに似ていますが、肉の部位とスープの味付けが少し違います。Pho Taiよりも全般的にあっさり優しい味です。
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揚げパンをスープに浸そう
これらのスープ入りフォーを頼んだならば一度は試して頂きたいのが揚げパンです。
これを・・・
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こうして・・・
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すぐに食べればサクッとした食感を、しばらく浸して食べればジュッと味が滲み出るジューシーさを味わえるという、とっても楽しいフォー体験が出来ますよ。
汁なしフォーのバリエーション
そして、お次はメニューの右側ページに載っていたスープ入りじゃないフォーのメニュー。
下の写真の右側は「Pho Chien Phong」と言って、いわゆる揚げフォーです(「Chien」はベトナム語で炒めると言う意味)。サクサクした揚げフォーを真ん中の具と絡めながら食べます。ビールのお供にもピッタリ。
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そして写真の左側は生春巻きの様に見えますが、実はこれ、フォーの生地で巻いてあるんです。
一般的なベトナム風生春巻きはライスペーパーで巻かれていますが、こちらはフォーなのでよりモッチリした食感を楽しめます。これもビールに合いますね。
次に、下の写真は「Pho xao men loi rua」。「xao」も炒めると言うような意味で、うどんで言えば焼きうどんの様な感じ。
見た目はタイ版焼きうどんのパッタイに似ていますが、味付けはパッタイのように甘辛くはなく、より中華や和食に近い親しみ深い味。これもビールに(以下自粛)
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こちらも汁なしフォーですが、混ぜフォー。
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こんな風によく底のタレを絡めながら混ぜ合わせて食べます。「ベトナム版油そば」って感じですね(油っこくはないけど)。これもビー(ry
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ハノイ風ビアホイを頼んでみよう
こうまでビールによく合うと煽ったからにはビールをご紹介しておきます。
Pho SOLは本場ハノイフォーのお店だけあって、ハノイ流のビアホイが置いてあります。こんな牛乳の缶みたいなのに入ったビールは見た目にも楽しい!
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何故か開けたそばからどんどん泡が出てきて止まらないので溢れないように飲み続けなければなりません(笑)
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デザートに餅米ヨーグルトがお薦め
最後に食後のデザート。伝統的なベトナムスイーツである、餅米が入ったヨーグルト「スアチュアネップカム(sữa chua nếp cẩm)」にぜひトライしてみて下さい。
こちら、一緒に行った職場のベトナム人社長に勧められて食べてみたのですが、めちゃくちゃ美味しくて病みつきになりました!
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こんな感じで、ベトナム風ヨーグルトの下に小豆のような色の餅米が敷き詰められています。この組み合わせが、甘酸っぱさと餅米のプチプチした食感を演出して忘れられない美味しさを醸し出すのです。
これ、普通に日本で出したら相当売れると思います。
Phở SOLはアクセスも良好
ホーチミン市内に展開されている5店舗の場所はこちら。
ホーチミン1区
Phở SOLの1区店はグエンフエ通りやサイゴンスカイデッキのすぐそばで、お土産通りで有名なドンコイ通りも近く。まさに観光の中心エリアにあるので、旅行者には一番お勧めです。
ホーチミン7区(フーミーフン中心部)
新興エリアであり駐在員が多く住む7区フーミーフン地区には2店舗あります。
こちらはフーミーフン地区の中心の繁華街である通称韓国人街や大型ショッピングモールであるVivo Cityやクレセントモールにも近い立地のお店。
ホーチミン7区(日本人学校近く)
もう一つの7区店がこちら。フーミーフンの中心部からは少し外れますが日本人学校から歩いてすぐなので、日本人学校の運動会などのイベントの後にここに立ち寄る親子も多いです(笑)
トゥドゥック市(旧2区、タオディエン)
こちらも駐在員が多く住むオシャレエリア、タオディエンのお店。
ホーチミン4区
4区は結構ローカルなエリアなのですが、こんなところにもあるんですね。4区の中でも1区寄りなので、新興開発地区に近い場所の様です。
まとめ:HCMCで美味いフォーならPhở SOLへ
と言うことで、ホーチミン市で美味いハノイ風フォー屋はどこかと問われれば、筆者なら迷わず「Phở SOL」を推すと言えるほどの鉄板的名店です。
先日も東京から知人が訪れた際に、1回目は普通に美味いフォー屋に、2回目に満を辞してPho Thinに連れて行ってその違いに感動してもらうと言う無駄な自己満的演出を施した程です(笑)
ぜひ一度お試しあれ。
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