東の空が明るみ始めたばかりのタンソンニャット国際空港は、既に多くの旅行者を飲み込んでいました。
1年の中で最も多くのベトナム人が移動するテト(旧正月)休暇の初日。自らもその洪水に飲み込まれつつ、8時25分発のベトナム航空VN601便でバンコク〜ラオス7日間の旅を始めます。
旅のテーマは「家族のルーツを辿る旅」。
家族の始まりの地であるラオス、ビエンチャンを18年ぶりに、今回は細君と2人の子供達と共に訪れます。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
ベトナム発の国際線フライトには紙の航空券が必要・・・だと!
初めてホーチミンの地で迎えるテト休暇、やばいやばいと聞いてはいましたが、出国審査の行列がこうしてL字型に回り込んでしまう程とは思っていませんでした。
しかし、ようやくこの行列が終わるかと言う頃、衝撃の事態に見舞われます。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
実は今回は、ベトナム在住者(ベトナムのテンポラリーレジデンスカード保持者)としての初めての海外渡航なのですが、それ故に(そして調査不足のズボラ故に)、ある事実を知りませんでした。それは見出しで触れた通り、
「国際線のフライトに乗るにはeチケットではなく紙の航空券が必要」だということ。
具体的には、ベトナムからの出国審査にてスマホのeチケットを見せたところ、紙のチケットが必要だと言われてしまいました。
ベトナム国内線では紙のチケットは不要ですし、何よりベトナム航空のサイトにてオンラインチェックインをした際の画面で「ボーディングパスを『保存または印刷』して下さい」と言われたので、てっきりeチケットで行けるのかと思っていました。
まあ事前の調査不足と言えばその通りなのですが、ベトナムでも有数のズボラジャパニーズとして名の通った(当社比)筆者のことなので、仕方がありません。
なお、正直なところ何故国際線のみで紙のチケットが必要なのかは未だに分かりませんが、想像するに、チェックインカウンターでの荷物やコロナ等検疫関連のより確実なチェックを行いたい、と言うような事なのでしょうか。
いずれにしろ、改めてチェックインカウンターに戻って紙のチケットを貰い、L字型の列に並び直しましたよ・・・。まあ幸い間に合いましたけどね。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO400)
※なお、ベトナム在住者が国際線に乗る場合と国際線に乗る場合のその他の違いとしては、テンポラリーレジデンスカード(TRC)の要・不要がありますね。国際線ではもちろんTRCはビザに当たるものなので必要ですが、国内線はパスポートのみで大丈夫。
これからこの機体に乗り込みます。それにしてもベトナムエアラインは何故この独特の青緑っぽい不思議な色にしたんだろう、といつも思います。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/1800 sec, ISO32)
大都会ぶりに驚嘆しつつバンコク上陸
ホーチミンからバンコクまでは約1時間50分のフライト。何ならハノイより短くて拍子抜けします。他国領空上を堂々と直線で突っ切れる国際線の強みですね(ハノイへの国内線はラオス領空を避けてグイーっと迂回する)。
フライトの短さには拍子抜けしますが、スワンナプーム国際空港の巨大かつ近代的な建築には顎が180度くらい外れます。仕事をしていても感じますが、金融業界以外ではアジア地域のRHQをシンガポールからタイへ移す企業も増えて来てますからね。
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/120 sec, ISO250)
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/50 sec, ISO400)
コンクリート剥き出しの無機質な空港構内の中で、何やら可愛らしいお掃除ロボがせっせと働いていました。心のなかで「こけしちゃん」と名付けます(適当)。
Apple iPhone 12 Pro (6mm, f/2, 1/100 sec, ISO64)
eSIMをオン!ドンをバーツ!
着いてすぐに、スマホを使えるようにします。
ベトナム出国前に予めオンラインで購入してインストールしておいた海外旅行用eSIM「airalo」の回線をオンにして、ベトナム国内で使っているmobifoneをオフにします。
海外旅行用eSIM「airalo」の使い方や割引クーポンについては下記記事をご参照下さい。
次にベトナムドンを1万円分ほどタイバーツに両替します(ちょっと何言ってるか分かりませんが、何となく分かりますよね)。
ちなみにこちらは出発前夜、手持ちのタイバーツとラオスキープの残高を確認したもの。タイバーツは恐らく2018年の出張時のものですが、ラオスキープはそれこそ18年前のプロポーズ大作戦でラオスに渡った際のものに違いありません。
Apple iPhone 12 Pro (6mm, f/2, 1/50 sec, ISO125)
洗練のエアポートリンクと不機嫌なMRTの券売機
まずは宿にチェックインすべく、スワンナプーム国際空港からバンコク中心部へエアポートラインで向かいます。
MRTのBlue Lineとの乗換駅であるマッカサン(Makkasan)駅までのチケットは1人35バーツ、最近のレートだと何と約140円!記憶では1バーツ2.5円か3円弱くらいだったのですが、今や4円超えなのですね。。。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO160)
エアポートリンクのホーム。お坊さんがいます。タイはお坊さんファーストの国でありますから、お坊さんには真っ先に席を譲らねばなりません。
SONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO1250)
エアポートリンクのマッカサン駅で降り、MRTのBlue LineのPhetchaburi(ペッチャブリ)駅に乗り換えます。
ちゃんと連絡通路があります。バンコクはちゃんとした都会ですから。
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/120 sec, ISO64)
こちらがペッチャブリ駅への入り口。Blue Lineなのに緑率が多いのはイメージカラーが緑のAISが宣伝してるから?階段まで緑にするとは手が込んでますね。やはりバンコクはちゃんとした都会です。ちゃんとし過ぎててちょっと可愛げがないな・・・。
Apple iPhone 12 Pro (1.54mm, f/2.4, 1/160 sec, ISO25)
と思った矢先、ここで筆者はバンコクの発展途上的一面を発見してしまいました。
MRTの券売機が異常に使いにくい・・・!タッチパネルで駅を選択したいのに、反応が悪くて全然駅が選択できない!
選択できなさ過ぎて駅員のお姉さんを呼んだのですが、駅員さんも全く使いこなせず、券売機を変えても変わらず、結局窓口で購入しました(笑)
バンコクよ、まだ可愛いところがあるじゃないか!よかったよかった!!
Apple iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO250)
こちらはMRTの地上ホーム。
SONY ILCE-7C (28mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO200)
さて、この夜の投宿地はバンコクの新しい鉄道の玄関口であるバンスー中央駅近くの宿。MRTブルーラインのタオプーン駅で降りて宿へ向かいますが、初めて泊まるタイプのちょっと変わった宿でした。
(2023年1月21日の記録)
つづき
記事一覧:夜行列車で行くタイ・ラオス子連れ6泊7日の旅
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