こんにちは。麺なら大概大好きですが、特にコシのあるうどんの様な麺に目がない10max(@10max)です。
「ベトナムには100種類もの麺がある」とは我がベトナムローカルグルメ師匠である勤務先のベトナム人社長の言ですが、そんなベトナムの麺の中でもうどんやきしめんのようなもっちり太麺として有名なのが、フエ・ホイアン地方の名物「カオラウ(Cao lầu)」と「ミークアン(Mì Quảng)」でしょう。
本記事では、そんなフエ・ホイアンの絶品料理を、ホーチミンの中心部である1区で、しかも本場顔負けのクオリティで味わえる名店をご紹介します。
※ホーチミン市内のローカルグルメのまとめはこちらを御覧下さい。
HCMC1区の絶品フエ・ホイアン料理店「Bếp – Món ngon xứ Quảng」
職場のベトナム人同僚がちょいちょい行くフエ・ホイアン料理の店があると聞き、この「Bếp – Món Ngon xứ Quảng」に行ってみました。
それまで1区の職場の徒歩圏内でフエ、ホイアン料理の店のレパートリーがあまり無かったので、それだけでも俄然興味深かったのです(ブンボー・フエの店はちょいちょいあるのですが)。
この店名に含まれる「Món Ngon xứ Quảng」は「Quang地方の美味しい食べ物」と言う意味です。
ホイアンやダナン、フエのあるベトナム中部に「クアンナム省」と言う省があり、こちらはその地方の名物料理のお店なのです。
アクセス
店舗はホーチミン1区の中でも、観光・商業の中心地に近いハムギー通り沿い。歩行者天国で有名なグエンフエ通りから至近の便利な立地です。
ハムギー通りを渡ってすぐ向かいにはバインミーや軽食で有名な「ニューラン」があります。
外観と店内
まず外観からしてホイアン流です。このカラフルでお洒落な出で立ちはまるでホイアンの旧市街の一角をここに移設したかのよう。
iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/500 sec, ISO32)
店内もホイアンらしくランタンで飾り付けられています。まるでホーチミンに居ながらにしてホイアンにデイトリップに来たかのようではありませんか!
メニュー:フエ・ホイアンの名物がギュッと凝縮
テーブルオーダー用のQRコードが設置されています。自分のスマホでメニューを見て注文が出来るというやつですね。頼めば紙のメニューも貰えますよ。
iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO200)
こちら↓はミークアン(Mì Quảng=Quang地方の麺)が並んでいます。きしめんの様な平打ち麺が特徴のベトナム中部料理。
「Mi Quang」の後に書かれているは具の種類です。以下の具の組み合わせから選ぶ感じですね。
- 「thịt」:チャーシュー的な豚肉
- 「sườn」:豚のあばら肉
- 「trứng」:玉子
- 「tôm」:エビ
次に、ホイアン版のうどんとも言われる「カオラウ(Cao lầu)」があります。その下に鶏ご飯の「Com Ga」なんかもありますね。
こちら↓はサイドメニュー。米粉とタピオカでプルプル半透明生地が特徴的な「バインベオ(bánh bèo)」や「バインナム(Bánh Nậm)」といったフエ名物料理が並んでいます。
ちなみに、テーブルオーダーで注文した後に支払いまで出来る仕組みになっています。「Credit Card」がベトナム国外発行のカードにも対応しているかどうかは未確認。受け付けていないケースは結構あるので、試してみてエラーが出たら大人しくPay by cashといきましょう。
実食!フエ・ホイアン現地にも負けない味
ではいよいよ実食と参りましょう!
まずは麺類から、そしてサイドメニューへと展開してまいります。
ミークアン(Mì Quảng):ベトナム中部地方的きしめん
全く雑な表現で恐縮ですが、幅広の平打ち麺は名古屋名物きしめんを想起させます。きしめんと言っても汁なしですね。底の方にタレが入っていて、絡めながら頂きます。
麺にはベトナムには珍しいモッチリ感があって、個人的にはブンやフォーなどよりも好みですね。
チャーシューのギュッ、エビのプリッ、揚げにんにくや揚げネギ、落花生のサクサクが麺のモチモチと絡み合って飽きない食感を楽しめます。
丼の縁に刺さっている米の煎餅を汁に浸しながら、サクッとからのじゅわっとした食感も美味しいです。
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カオラウ(Cao lầu):本場より美味しい!?コシのあるホイアン版うどん
こちらはホイアン名物、カオラウ(Cao lầu)です。見た感じまんまうどんですし、食べた感じも、讃岐うどんとまではいきませんが、ちゃんともっちり感があってうどんに近い感じです。ベトナムにはこういうコシ系の麺が殆どないので嬉しい食感です。
上にはチャーシューの他に、ミークアンと同じ様な米の煎餅と、細かいのは、揚げたとうもろこしか何かかな・・・よく覚えていませんが、いずれもサクサク食感からのややするとシナっとタレの味が染みて、良い食感アクセントです。
iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/35 sec, ISO500)
右上に写っているタレをお好みで足しながら食べます。タレは強いて言えば「甘辛い」なんでしょうけど、「甘い」よりも「しょっぱ辛い」が勝っていて、おそらく日本人好みです。
実のところ、昨年本場ホイアンの有名店でカオラウを食べた時には、そこまで好きになれなかったのです。あちらは麺のコシも弱く、何よりタレが「甘い」寄りの甘辛で、ちょっと・・・。
が、まさかのホーチミンで完全にカオラウの面目躍如と相成りました!
バインベオ(bánh bèo):フエ名物プルプル小皿料理
フエ料理といえばこれ!と言うくらい鉄板な、バインベオ(bánh bèo)。
米粉とタピオカで出来たプルンプルンの物体に、エビや魚醤ベースのしょっぱい系のソース、揚げた煎餅やピーナッツが乗っています。それを左奥に写っている甘しょっぱ辛い(だがやはり決して甘さが勝っていない)タレに付けてペロッと頂きます。プルッとサクッが交互に訪れる食感が絶の品です。
このお店では熱々の状態で出してくれるので、もう最の高にもほどがありました。この小皿に載った見た目も美味しいですよね。
iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/50 sec, ISO500)
バインナム(Bánh Nậm):バナナの葉で蒸したもう一つのプルプルフエ名物
もう一つのフエ料理の鉄板が、このバインナム(Bánh Nậm)。バインベオと同じ様に米粉とタピオカメインの半透明のプルプル生地に、エビ風味の味付けというのは似ていますが、一番の特徴は、バナナの葉に巻いて蒸していること。仄かなバナナの葉の香ばしさが爽やかな感じです。
こちらもこの店では熱々で出してくれるので、口に含むとプルプルのホクホクになって幸せ感溢れます。本場顔負けの美味しさにびっくり。
iPhone 12 Pro (4.2mm, f/1.6, 1/25 sec, ISO500)
さいごに:ホーチミンの中心で絶品フエ・ホイアン料理を叫ぼう
ということで(どういうことだ)、ホーチミン1区のど真ん中にあるフエ・ホイアン料理の名店のご紹介でした。
モチモチのきしめんやうどんの様なミークアンもカオラウは、麺好きの日本人なら間違いなく幸せになれるはず。
バインベオやバインナムのような、フエでは外せない名物料理が、ホーチミンの真ん中で、しかも本場にまさるとも劣らないクオリティで味わえるというのは、旅行者だけでなく在住者にとっても嬉しいもの。
美味しいフエ・ホイアン料理が食べたくなったらこちらへどうぞ^^
(追記)フードアナリストちぇりさんのレポ記事
「ホーチミンのグルメと言えば」のちぇりさんが流石の秀逸な食レポを書いていらしたのでご紹介させて頂きます!
筆者、アジアの風呂椅子飯ってだけで何でも美味いと思ってしまうので、こういうローカルベト飯屋を紹介してて「これ大丈夫かよ」と不安になるのですが(爆)、ちぇりさんが評されるなら安心♪食材のことや食感など、本記事より俄然詳しくご紹介されてるのでぜひ御覧下さい。
コメント
潰れてるかもしれないです
通りかかったら普通にシャッター閉まってて中も真っ暗でしたし
ひでさん、情報ありがとうございます!
今日見てきました。確かに昼時なのにシャッター閉まってましたね。
たまに休暇で1週間くらい店を閉めるケースもある様なので、もう少し様子を見てみてまたアップデートしたいと思います。