ベトナム生活編

家族本帰国からのサイゴン単身生活2ヶ月間の事件簿

こんにちは。地味な独身貴族日本代表、10max(@10max)です。

家族が日本に本帰国してちょうど2ヶ月が経ちました。

子供達のベトナム卒業と本帰国 - 家族でのベトナム駐在は正しい選択だったのか?
先日長男がホーチミン日本人学校の中学部を卒業しました。昨年の次男の小学部卒業に続いて2度目のベトナムでの卒業式です。 ホーチミン日本人学校は小〜中学校一貫なので、昨年は中2の長男が在校生として小6の次男を送り出し、今年は中1の次男が中3の長...

そしてホーチミン3区での独身貴族生活にもだいぶ慣れ、一方で家族の日本での生活も少しずつ整ってきたようです。

思えばこの2ヶ月、割と様々な事がありました。その間の出来事や心境、生活の変化などについてライフログがてら記しておこうと思います。

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サイゴン単身赴任生活開始2か月の雑な軌跡

3月半ばに家族を日本に見送ってから、時系列でざっと挙げると、以下の様なイベントが発生しました。

  • TRC(ベトナム在留許可証)紛失事件
  • よって一時帰国延期事件
  • 秘境・ハザン省の旅で感動し過ぎて股を痛める事件
  • やっと一時帰国だよ事件

TRC紛失事件、よって一時帰国延期事件

わざわざ見出しにするのもお恥ずかしいのですが、TRCを失くしてしまいました。実は運の悪い事にこの頃、単身用のアパートへの引っ越しと、ワークパーミットおよびTRCの更新手続きが重なっていて、そのドタバタの中で失くしてしまったのでしょう。

因みにTRCの再発行自体はそれほどハードルが高いわけではなく、2週間程度で再発行できる様なのですが、問題は2週間かかってしまうこと。

元々、家族を日本に送り出して1週間後には、後を追うように筆者も一時帰国する予定でした。しかし、TRCが無いとベトナムから出国できません。紛失証明なるものを取得すれば出入国出来る、という情報もありますが、その証明の取得自体にも結局1週間以上掛かるとか・・・

正直家族が帰国した直後は、どちらかと言えば割と大きな喪失感に襲われていたので、1週間後に日本に帰れるというのが大きな拠り所でした。

周りからは、「YOU偽造しちゃいなYO!」なんて言われましたよ。TRCって、写真印刷してパウチして簡単に出来ちゃいそうなショボいアレなんですよね。

まあでもバレて捕まったらVIETJO辺りのご当地ニュースサイトに載って有名人になっちゃいそうなんで自粛しましたけどね(それはそれでネタとして面白そうだけど会社から怒られそう)。

TRC, ベトナム

キッザニアの子供用運転免許証の方がちゃんとしてそう

結局、羽田行きのフライト変更期限ギリギリまで探しても見つからず、3月末の一時帰国は泣く泣く断念し、GW頃に帰国することに。

ただ、後で触れますが、これが実は結果オーライでした。

秘境・ハザン省の旅で感動し過ぎて股を痛める事件

4月18日の祝日辺りで3泊4日でハザン省に行ってきました。「ベトナム最後の秘境」と呼ばれる最北端の省です。

一人バックパック旅は20年ぶり。それまでの家族旅行では行けなかった、ワイルドな秘境を選んだのです。しかしワイルド過ぎて、股を痛めました。

旅自体は素晴らしいもので、これまで訪れたベトナムのどの地をも遥かに超える感動が得られましたが、何しろ丸二日間ずっとバイクの後部座席で、とんでもない悪路を猛スピードで駆け回ったため、人生においてあまり使ってこなかった股の部位に知らずのうちに力が入っていたのでしょう。旅から帰って2週間ほどの間、太腿の内側から下腹部にかけて、「こんなところに筋肉あるんだ。むしろ金(以下自粛)」という辺りの筋肉痛が治りませんでした・・・歳ですね。

しかしこのハザン、一人旅になったことでギアが一気に変わった象徴のような旅でした。家族と一緒の頃はどちらかというと「アテンド」してる感が強かったのですが、今回は純粋に自分が行きたい場所に、それなりのリスクを取りつつ(股とか)訪れることが出来ました。

ベトナムは祝日が少ないのでそう沢山機会がある訳ではないですが、元々期待していた一人旅の楽しみが現実に楽しいことを再確認できました(もしかして家族旅に慣れたせいで一人旅はちょっと寂しいんじゃないかと思っていた)。

この旅のことはいずれ旅行記として詳しくご紹介します。

やっと一時帰国だよ事件

事件でも何でも無いのですが、改めて4月下旬から5月始めにかけて、リベンジ一時帰国をしました。

結果的に3月末よりもこの時期に帰ってよかったな〜と思ったのは、子供達の日本での学校生活が少し軌道に乗って、部活だとか通学だとかに必要なものを一緒に買いに出かけたり出来たこと。

長男は通学用に以前から乗っていたMTBを卒業、ついにロードバイクデビューを果たすべく、Y’s Road新宿に一緒に行きました。卓球部に入った次男とは、渋谷の卓球用品店を訪れた後、筆者が東京で最も好きなラーメン店の一つ、喜楽へ行きました。

これらは、学校生活が始まっていない3月末の時点ではまだミッションとして浮上していませんでしたし、また浮上しても細君ではこなせないミッションなので、GWのタイミングで筆者が日本に居られてよかったです。

長男、ロードバイクデビューで大感動!| FUJIの激渋クロモリ「BALLAD Ω」購入
こんにちは。ベトナムに住み始めてからチャリンコはすっかり「見る専」になってしまった10max(@10max)です。 一方我が家の長男(もうすぐ16)、この春高校に進学すべく日本に本帰国してからというもの、ロードバイク熱が燃え上がってきたらし
ラーメン喜楽, 渋谷

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渋谷・喜楽

学校が休みだと子供達とこうしたミッションをこなせるのに加え、細君も夜ゆっくり過ごせるため、夫婦でたっぷりはしご酒を楽しむことが出来ました。子供達ももう中高生なので、夜一緒に外食に出かけた後、子供達だけ家に帰して大人だけで二軒目にしけ込むという、黄金プランが叶うようになりました。

実を言うとGWはベトナムでも連休になるため、ハザンに続いて一人旅をもう一丁入れようかとも考えたのですが、やはり日本に帰って良かったです。

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生活と心境の変化と安定

さて、上で触れた通り家族の本帰国直後はそれはそれは落ち込んだものですが、1〜2週間も経ってみれば何のことはなく、すっかり落ち着きました。

 

「なんじゃあそりゃあ!!」

 

と、その話をした何人かの方々から突っ込まれましたが、人間というのは割りかし強く出来ているようです。

下の記事でも書いた通り、新しい生活が積み重ねれる事で、少しずつ心は過去から未来へ向いていくのでしょう。

筆者、独身貴族の称号を得、古き良きホーチミン3区に居を構える - 新たな家族のあり方と共に
家族が日本に本帰国して、ちょうど2週間が経ちました。 同時に、単身赴任の拠点となるホーチミン市3区での新生活も、2週間が経過しました。 単身生活に移行した直後の心境と、ホーチミン市3区の新居周辺の印象をお伝えしたいと思います。 家族の帰国直...

新しいこと・・・そう、ハザンの旅もそうでしたし、あと、有り難いことに飲み会が増えました。単身になった途端にお誘いが増えるという美しい自然界の摂理は、やはり存在するのでしょうか。宇宙の質量の4分の1を占めると言われる謎の物質、ダークマターの作用かも知れません。

仕事関係の方々もそうですし、そしてついに初めて、Twitter(X)で日々お世話になっているホーチミン在住の方々ともお会い出来ました。オフ会自体は、日本では車関係の仲間たち、ベトナムに来てからも旅友さん達とは何人かお会いしましたが、ベトナム在住の方々は初めてでした。

ダークマターの作用もあるとは思いますが、やはり言われたのは、筆者には「家族全振り的なイメージが有ったのでお誘いして良いものか・・・」というのが有ったようです。実際はSNSやブログ上でそう見せかけているだけで、ただの根暗の対人恐怖症のコミュ障なんですけどね。

という感じで、単身生活にも意外と面白い事があるんじゃあないか、ということが見えてきました。

これに少し関係するのですが、GWに一時帰国してまた日本からホーチミンに戻る際に、それほど寂しくなかったんですよね。一つは上の記事でも書きましたが、家族の本帰国に際しては

「1つの素晴らしい時代が終わりを告げてしまった」事実を、頭では理解していても感情ではまだ受け入れられない、そんな葛藤

があったために辛かったのでしょう。それに対して、日本での生活は(筆者がベトナムに居ても)いつでもそこにあり、終わってしまう訳ではないのですから。

そしてもう一つは、上の通り、ベトナムでの単身生活が意外と悪くないものとして整えられつつあった事。もし家族が本帰国して間もない3月末に日本に帰っていたら、「寂しい単身生活に戻る」という捉え方をしてしまっていたかも知れません。

まあそんな諸々で、あの時TRCを失くしたのはお釈迦様とフォースのお導きだったのかも知れないな、と思っています(偽造しなくてよかった)。

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これからのこと

今までは私用での一時帰国は基本的に年に1度でしたが、今後は日本に帰る頻度は少し増えそうです。

理由は2つあって、1つは2018年の心臓手術後の年1回の検査の頻度が増えること。先日の一時帰国の際の診察で、「海外赴任は心身に見えない負担がかかる上に、単身赴任になると尚更なので、大事を取って数ヶ月に1度程度は検査をした方が良い」と先生に言われました。

心臓手術退院5周年をベトナムで迎えました。
5年前の今日、心臓の手術に伴う入院を終え、退院しました。 正確にはその年(2018年)の1月9日の手術当日、人工心肺装置に一時的に役目を引き継いで一度鼓動を止めた筆者の心臓は、無事手術を終えて再び息を吹き返しました(心臓に対してその表現が適...

もう1つは、以前より薄々考えていた通り、日本での細君のワンオペ生活がやはり大変なうえ、今回の一時帰国で分かった様に、子供達のサポートに関してやはり父親である筆者でないと難しい事柄が意外と多そうだ、ということ。長男が高校に進学し、受験に向けた勉強のことも難易度マシマシになって来ます。

予定がない週末の夜には細君とLINEでテレビ電話をしていますが、やはり難易度の高い話になると筆者が子供達と直接話して真意を推し量りながら結論を出していく必要があります。この辺りは家庭に依るのでしょうけど、我が家の場合はそういう感じです。

 

そういった塩梅で(どんな塩梅だ)、大きな転換点を経て、日本とベトナムそれぞれの生活も軌道に乗ってきました。これからどうなっていくのか、子供達の年齢的に色々予想外のことや軌道修正はありそうですが、そうした事も含めて中々楽しみじゃあありませんか。

ホーチミンの朝焼け

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一時帰国から戻った翌朝(5/6)のサイゴンの朝焼け

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